西尾の極上抹茶が香り高い「宇治クリーム金時」など。 かき氷激戦区・名古屋の絶品かき氷4選!老舗ならではのこだわりが光る。 FOOD 2019.08.13

老舗が多い名古屋では、その“得意分野”を生かしたかき氷が急増中。銘菓にお茶に栗、氷まで。その味に老舗の格が宿ります。

1.〈甘味や 澤田商店〉老舗氷店の甘味屋さんがリニューアルオープン。

「いちご」400円
「いちご」400円

戦前は町にいくつもあったといわれる氷卸問屋。現在、その数は10分の1にも減ってしまったといわれているが、80年もの間、おいしい純氷を届け続ける〈澤田商店〉の甘味屋さんが6月にリニューアルオープンした。よい氷の条件は「固すぎず柔らかすぎず口どけがいい」こと。氷のプロが作るかき氷は説得力のあるおいしさだ。

〈甘味や 澤田商店〉
先代から引き継いだ名古屋の地域認定建造物を生かすようにリノベーション。純氷の販売も。
■愛知県名古屋市中区栄1-13-31 
■052-231-4162
■11:30~19:00 火休(8、9月は無休) 
■30席/禁煙

2.〈緋毬〉〈大須ういろ〉が手がける甘味処で和の心を体感。

「宇治クリーム金時」770円
「宇治クリーム金時」770円

名古屋のお土産の定番として知られる〈大須ういろ〉による甘味処では14種のかき氷が。なかでも人気なのが、西尾産の極上抹茶を使用した「宇治クリーム金時」だ。バニラアイスとあんこ、濃厚抹茶という王道の組み合わせだが、鼻に抜ける香りはさわやかで舌に残る風味は上品。飽きのこないおいしさに老舗ならではの創意工夫が光る。

〈緋毬〉
「きなこしるこ」や春季限定の「生いちごミルク」といったメニューも人気。
■愛知県名古屋市中区栄3-4-6 サカエチカマチ
■052-961-6082
■10:00~19:45LO 休みは施設に準ずる 
■18席/禁煙

3.〈今井総本家〉天津甘栗の香ばしさと甘みを丸ごとかき氷に!

「栗ミルク氷」700円(税込)
「栗ミルク氷」700円(税込)

明治39年創業の天津甘栗専門店には、栗の粉末に蜜を練りこんだシロップをかけたかき氷が。栗を保管する冷蔵室を生かし、自社で氷も製造している。一度、外気に触れさせて少し柔らかくなったタイミングで削る氷に栗のシロップがからみ、心までとろけるようなリッチな味わいに。栗ソフトを追加するのもおすすめ。

〈今井総本家〉
栗のマイルドな甘みを感じるソフトクリームをトッピングすればよりリッチな味わいに。
■愛知県名古屋市中区大須3-30-47
■052-262-0728
■10:00~18:30 不定休 
■イートインスペース10席/禁煙

4.〈shizuku〉お茶の目利きによる洗練のかき氷に舌鼓。

「玄米きな粉ミルク氷」1,000円
「玄米きな粉ミルク氷」1,000円

創業90年のお茶専門店〈芳茗園〉が「お茶の魅力を広く知ってもらいたい」と2016年にオープン。檜のカウンターが美しい空間ではさまざまなお茶を使ったかき氷が。玄米を漬けこんだ煎茶の蜜と、きな粉ミルクが香ばしい「玄米きな粉ミルク氷」をはじめ、オリジナルの日本茶シロップを使ったかき氷に奥深いお茶の世界を感じるはず。

〈shizuku〉
トッピングはとうふ白玉や北海道産大納言あずきなどを別添で提供。少しずつ加える楽しみも。
■愛知県名古屋市中村区太閤通6-8
■090-1981-0429 
■12:00~17:30LO 日月休 
■15席/禁煙

(Hanako特別編集『Hanako sweets いつだってかき氷。』掲載/photo : Kaori Ouchi text : Keiko Kodera)

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