HOME > たまには贅沢
たまには贅沢
- ベトナム料理 ワインバー Sugahara Pho自然派ワインとのマリアージュを前提としたベトナム料理店。メルボルンで働いた経験を持つソムリエ店主の菅原勉さんが、現地で味わったベトナム料理にひと工夫加え、さらにワインとの相性を追求する。粉の配合からこだわったバインセオはココナッツミルクを加え、少し厚めに焼くのがポイント。ハーブや野菜と巻いて食べれば、ココナッツがふわっと香る。1,480円。
- カフェ ATELIER KOHTA「これ、もうやめるわけにはいかなくて」と、目にも留まらぬ早業で飴を作り、ワイングラスにのせる吉岡浩太さん。オーダーすると、なんとパイを焼くところから。ソースを温め、冷たいアイスなどと手際よく重ねていき、仕上げが件の飴。作るところから楽しめるカウンターのパフェは、おいしさもひとしおで、いつしか定番に。6月はさくらんぼ。濃厚なアメリカンチェリーと、酸味のある国産のさくらんぼ。2種類をソースやシャーベットにして重ね、ピスタチオと合わせたパフェは、重すぎず、軽やかな仕上がり。冬にいちばん上にあった温かいソースは、季節を経て、グラスの底に。暑い時季は、冷たいクリームから始まる層に変わる。
- フレンチ サラマンジェ・ド・ヨシノ「バラエティ豊かな食材に恵まれた鎌倉だけど、それをそのまま出すのではなく、フランス料理としてきちんと完成させるにはどうすればいいかということを常に考えています」と、オーナーシェフの吉野民雄さん。魚料理には、新鮮な魚のアラを何種類も使って丁寧にとったヒュメドポワソンで作るソースを。何日もかけて作ったフォンドボーは重層的で、肉料理を引き立てる。ゆっくりと味わってほしいからと、ワンポーションがたっぷりなのもうれしいかぎり。素材のおいしさを引き出していく吉野シェフのひと皿ひと皿から、料理に対する真摯な姿勢が伝わってくる。予約が望ましい。
- 中華 イチリン ハナレ築地で人気を集めているモダン・チャイニーズの〈一凛〉。オーナーシェフの齋藤宏文さんが、数寄屋造りの美しい日本家屋に出会い、それにひと目惚れしてオープンしたのがこちら。贅を尽くした日本建築はそのままに、ダイニングは大きなカウンターのあるモダンで洗練された雰囲気に。四川料理を独自の解釈で分解し再構築した独創的な料理は健在だが、「鎌倉の食材や旬を意識して、東京では食べられないものを作っていきたい」と齋藤シェフ。ひとつの皿の中にいくつもの表情がある、ほかにはない料理が待っている。予約が望ましい。
- 京料理 三味洪庵鳥取藩勘定方を務めた初代が岩倉具視の命により、北前船で運ぶ食材を商ったのが〈三味洪庵〉の始まり。食事処があるここでは、京の食文化を受け継ぐ、西京漬やちりめん山椒などのおぞよ(おかず)や甘味が楽しめる。爽やかな季節はぜひ白川に面したテラスで。
- その他西洋料理 ダイニングバー THE APOLLO2016年、東京の食通たちをざわつかせた話題のレストランは、実はバーとしても優秀店。大理石の大きなカウンターに腰かけて「1杯だけ」の利用もできてしまうのだ。しかも、昼間から。自然光があふれる銀座でもめずらしい開放的な空間で、背徳感というスパイスを加えながらまだ明るいうちから飲むカクテルのおいしさときたら。ここでしか食べられないグリークフードデザートも必食。
- 寿司 鮨 銀座おのでら女性ひとりでも気がねなく食事ができる雰囲気の店内。ランチでもお寿司を堪能した満足感が得られるのがうれしい。特徴は一粒一粒が際立つシャリ。「こまめに補充することで常に状態の良いシャリを提供しています。自然と噛み締めることでより味が深まるイメージです」と料理長の高橋哲久さん。3年熟成の赤酢で、シャリの甘みとネタの旨味が一体になるように仕上げる。「江戸前に加えて、ウニやボタン海老など北海道から直送されるネタの素晴らしさも見逃せません。銀座から世界に寿司を発信するという信条で、欧米や中国にも進出している勢いある店です」(早川さん)
- 寿司 鮨とかみ昼も夜もなかなか予約がとれない大人気店のこだわりはマグロ。寿司の主役はマグロと言い切る板長の小田将太さんは、築地で、その時一番状態のいい本マグロを仕入れて提供する。「マグロを堪能したいならここです。築地で一番勢いのあるマグロ問屋から仕入れているので、日本でも有数のおいしいマグロが食べられるんです。シャリもマグロに合わせていて、塩をたてた赤酢のシャリがトロの甘みを際立たせます。赤身のねっとりとした食感と凝縮された旨味もたまりません」。隠れた人気は、表面がカラメル状でまるでクレームブリュレのような食感の玉子焼き。これを目当ての女性客も多いのだそう。 要予約。
- 寿司 鮨ふじ田4歳から寿司職人を目指していたという藤田真一郎さん。もはや完璧に思える今の寿司にも満足せず、よりおいしい寿司を目指して常に研鑽を重ねている。「ネタに合わせて、赤酢のシャリと白酢のシャリを使い分けているんですが、味のマッチングをきちんと考えている。研究熱心で、新しい物をどんどん取り入れる姿勢も素晴らしいと思います。江戸前ではあまり使わなかった、たとえばコチとかホウボウといった魚を江戸前の技でおいしくしている。女性ファンが多いイケメンな親方でもあります」。口の中がずっと心地よい状態でいられるように、出す順番をすごく考えているという藤田さんのお寿司は必食!
- カフェ ロイヤルクリスタルカフェランチタイムの一番人気は、ズワイガニ、帆立貝、エビと、魚介を贅沢に使った「シーフードグラタン」。自家製ホワイトソースにマカロニと水牛のモッツァレラチーズ「ブッファラ」を合わせ、リッチかつ奥行きある味わいに。クラシック音楽が流れる店内はどこまでも優雅な雰囲気で、思わず長居してしまう心地よさ。 4月から18:00以降の個室使用料が無料に。
- 割烹 小料理屋 芝濱店名は魚河岸が主役の落語より。魚にこだわる板長のイチオシは鯛。仕入れは富山の漁師から直送される品と、毎日築地で探した天然モノとを併用。質と大きさに妥協せず探した鯛のおいしさを知ってもらいたいと始めたのが、昼の鯛尽くし膳だ。1匹を無駄なく使ったそのコースは、ダシと卵で作った茶碗蒸し、お造り、アラ汁、鯛の炭火焼、天ぷら茶漬けの全5品。中でも主役の鯛天茶は一晩寝かせ、味がまろやかになった鯛を炭で炙り、衣を付けて揚げたもの。香ばしく、余分な油が滲まない天ぷらには、自家製胡桃ダレと鯛ダシをたっぷりと注いで楽しむのが王道。同じ食材とは思えないほど変化に富んだ味わいを教えてくれるコースに、鯛の奥深さを再発見できるはず。 昼はほかに穴子おざぶ丼2,500円、昼懐石5,000円~もあり(前日までに要予約)。
- 和菓子 HIGASHIYA GINZA2009年にオープンした日本茶のティーサロンでいただけるのは、和のアフタヌーンティー。いなり寿司が入った一の盆、甘味と塩味のバランスがいい二の盆、そして見た目にも楽しい和菓子がそろう三の盆と、季節感あふれる和の料理が堪能できる。いなり寿司は、昔ながらの懐かしい味わい。ひと口菓子や朝生菓子、羊羹など、HIGASHIYAを代表する人気の和菓子を一堂に味わえるのもお得。日本全国から厳選したお茶とともに、日本の美味に触れてみては。「茶間食(さまじき)」3,780円(税込) アフタヌーンティーは14:00〜17:00LO(日祝は18:00LO)。
- カフェ 紅茶専門店 【閉店情報あり】ハロッズ ザ・プランテーション・ルームス 三越銀座店白を基調とした空間に緑が多くディスプレイされ、リラックス感のあるサロン。アフタヌーンティーのフードは、やわらかく香りがいいサルタナレーズンを使用し、英国と同じレシピで作られたスコーンや、ビクトリア女王が好んだといわれるシンプルなケーキ「ビクトリアスポンジ」など、本場の味わいが楽しめる。紅茶も、人気の「ハロッズブレンドNo.49」や「ジョージアンブレンドNo.18」など選び応えのあるラインナップなのがうれしい。「アフタヌーンティーセット」2,500円(オーダーは2名分から) アフタヌーンティーは14:00〜17:00限定、予約不可。
- イタリアン Cignale ENOTECA何と言っても東森俊二シェフがカッコいい。あ、スタッフの方々も。うっとりするような焼きたてパンが、3種も出てくる。食材がいい、ワインがいい、雰囲気がいい。そして半端なくおいしい。手打ちパスタが〆なのもうれしい……と、魅力を挙げればキリがない。厨房をぐるっと囲むカウンターの一角に座ると、今日の食材の「山」が目の前にドン。「アワビは刺身に、長崎の赤ハタはバッポーレ(蒸し焼き)に……」と、一つ一つ説明を受けるのだが、頭の中のシアワセ・ボルテージが急上昇する。 予約は2人から受け付け。
- 寿司 匠 進吾カウンターに漂う柔らかな酢の香りも心地いい。つまみと握りをとり混ぜた、おまかせのコースのみ。20,000円〜。
- ビストロ 336 ébisu「トリュフ、フォアグラ、コンソメの贅沢リゾット」は3,500円。
- フレンチ フロリレージュ料理が紡ぎ出される過程を観ながら食事をする空間はまるで劇場のよう。コースのみ。ランチ6,500円と12,000円、ディナー12,000円。
- フレンチ マッシュルーム「恵比寿ガーデンプレイス」開業前から、ハイエンドな美食シーンを牽引してきた名店。経験豊富な山岡昌治シェフの料理は、キノコが主役。フランス料理のエスプリを守りながらも、ニラをソースに用いるなど、キノコの味と香りを引き立たせた独創的な一皿に仕上げる。シャルドネやアルザスのワインとマリアージュを楽しんで。 ランチはコースのみ。ディナーはコースとアラカルトも。
- 焼き鳥 中目黒 いぐち鮨屋のようなカウンターから供されるのは、フォアグラのコロッケ、ワンスプーン茶碗蒸し、ピンチョスなど、まるでガストロノミーのよう。店主・井口勝広さんたちが手掛けたこの店では、少量で多くの鶏部位を食べさせる工夫が。カルボナーラやデザートなど次々と登場する新作には、訪れるたびに新鮮な驚きの連続。 23品構成のおまかせコース4,800円。
- ワインバー 寿司 海栗BAR Kai一章最上級のウニをたっぷり使った料理がそろう。1Fはコース利用のみのカウンター、2Fがバーラウンジ。3Fには隠し部屋的座敷席が。
- フレンチ 【閉店情報あり】Champêtre2016年4月にオープンし、すでに予約がとりにくい人気のフレンチ。ランチメニューは、おまかせの前菜2皿と、メインディッシュ、デザートをそれぞれ数種類から選べるプリフィクスコース。この日のメインディッシュは、丹波黒鶏のもも肉とフランス産キノコのバロティーヌ。食べごたえがあり、シンプルで力強いおいしさ。もも肉の骨を抜いて開きキノコを詰めて、合わせたのはエストラゴン風味のソース。前菜の野菜を含め、メニューの内容は、季節に応じた素材と来店客に合わせて変わる。「一番気をつけているのが、料理を通じて季節を感じてもらうこと」とシェフ。シェフの盛りつけの美しさが味を引き立て、フランス料理の伝統の皿に遊び心を添えて、現代的な料理に仕上げる。カウンターと10席前後の小さな店内は昼も夜もなごやかなムード。冬に向けて「フランスの地方料理である煮込みをどんどん出していきたい」と続ける。
Pick Up
Hanako Magazine
最新号No. 1238 2024年10月28日 発売号No.1238 『一生ものインテリア。』今号は1冊を通してインテリアを特集。家を丸ごとリノベーションしなくても、なにか一点インテリアを新しくするだけで、暮らし心地と満足感は大きく変わります。プロが教える名品の魅力やスタイリング術、SNSでブレイクしたあのソファや照明のアレンジ、軽井沢・益子・福岡へ逸品探しの旅に東京ショップ案内、そしてセンスがいい人が布を部屋に取り入れるコツや一生ものの家具のお話も。自分だけの宝物と出合うヒントをたっぷり紹介します。この号の表紙を飾るのは、Snow Manの深澤辰哉さん。単独ではHanako初登場です。特集にあわせて、都内のインテリアショップで家具探しデートをテーマに撮影。オフの日を思わせる肩の力が抜けた深澤さんの素の表情は必見です。RANKING