乃木坂46・井上和さんが、幼少の頃から通った美術館に“里帰り”。

乃木坂46・井上和さんが、幼少の頃から通った美術館に“里帰り”。
乃木坂46・井上和さんが、幼少の頃から通った美術館に“里帰り”。
CULTURE 2025.05.27
多様な文化を寛容に受け入れ、独自の進化を遂げてきた横浜に、いままた新たな注目スポットが続々登場。その代表格が2025年2月に全館リニューアルオープンした横浜美術館。以前の姿を知る井上和さんと訪ねます。
photo_Masahiro Tamura styling_Miki Sayama(LOVABLE) hair & make_kika text_Nami Hotehama
profile
井上
井上 和
アイドル・俳優・モデル

いのうえ・なぎ/2005年2月17日生まれ、神奈川県横浜市出身。2022年に乃木坂46の5期生として加入。2023年発売のシングル『おひとりさま天国』で初のセンターに。2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』に茶々役で出演予定。

Current Exhibition
『おかえり、ヨコハマ』
リニューアルオープン記念展 (6月2日(月)まで開催中)

2025年2月から約1年間は、リニューアルオープン記念展が順次開催。現在、縄文時代から現代まで、横浜の多様な文化に作品を通して触れられる、“横浜”がキーワードの『おかえり、ヨコハマ』を開催中。展示作品は、奈良美智、マグリット、ピカソなど。

井上和と、横浜と、美術館と。

横浜美術館
新しい横浜を知るなら、〈横浜美術館〉を基点に街散策を。みなとみらいから馬車道、横浜中華街へと練り歩けば、そこかしこで、新たな横浜の顔を垣間見られるはず。

2025年2月、約3年のリニューアル期間を経て、再び街の憩いの場として帰ってきた〈横浜美術館〉。日本を代表する建築家・丹下健三(たんげけんぞう)による設計で、1989年の開館から長年親しまれた美術館が、どのようなアップデートを遂げたのか―。

横浜美術館
グランドギャラリー・大階段 展示風景

印象的なのは、テーブルや椅子、サインボードなど、さまざまな箇所に淡いピンク色が用いられていること。これは今回、空間構築などを担当した乾久美子と、菊地敦己による取り組みで、美術館を特徴づけている御影石から抽出した色だそう。ピンクというやわらかな色味が加わったことで、石造りの建造物と空間のつながりや、居場所としての温かみが感じられるように。

横浜美術館
ギャラリー9 コレクション展『ガラスとひかり』展示風景

また、休館中は、丹下健三がどんな思いでこの美術館を設計したのか、改めて調査を実施。すると、人々がひと息つけるようにと自由に使えるスペースが、あえて広く設けられていたことが明らかになった。その原点を継承し、より開かれた交流の場にするべく、展示室前の一角や、美術館前の広場にテーブルや椅子を置くなど、無料でくつろげるスペースが拡張された。

乃木坂46の井上和
盾持人形埴輪(戸塚区上矢部町富士山古墳)古墳時代後期 横浜市歴史博物館蔵 ※横浜市指定有形文化財 『おかえり、ヨコハマ』展示風景

「休憩できる場所が増えたので、ゆったり作品を鑑賞できそう。ピンクの内装も可愛くて、以前よりアットホームな雰囲気になったみたい」(井上さん)

横浜美術館の見どころ1. グランドギャラリー・大階段

乃木坂46の井上和

天窓から自然光が降り注ぐエントランスホール、グランドギャラリー。その左右両側に位置する大階段の踊り場には、作品に加えて、リニューアルを機にクッションやじゅうたん、棚などを設置。入館料不要で、誰もが自由に過ごせるエリアとして生まれ変わった。

横浜美術館の見どころ2. グランドギャラリー・まるまるラウンジ

乃木坂46の井上和

色やサイズの異なる丸い形のテーブルと椅子が新たに置かれたフリースペース。ペールピンクなどのモチーフは、美術館のメインの素材である御影石から抽出した色。その11のキーカラーが、館内のさまざまな什器に採用されている。

横浜美術館の見どころ3. 展示室

乃木坂46の井上和
奈良美智《春少女》
2012年 横浜美術館蔵

大階段を上り、企画展が行われている展示室へ。リニューアルオープン記念に開催されたのは“横浜”をキーワードにした『おかえり、ヨコハマ』展。子どもの目線で見るコーナーもあり、奈良美智の作品の前には小さな椅子が。

「幼少の頃から通った美術館が、アットホームな雰囲気で迎えてくれました」

横浜で生まれ育った、井上和さん。〈横浜美術館〉は、家族と訪れるなど、子どもの頃から身近な存在だったそう。

乃木坂46の井上和
リニューアルを機に〈馬車道十番館 横浜美術館 喫茶室〉が登場。

「このあたりは実家から一番近いお出かけスポット。横浜美術館は、おぼろげながら母に連れてきてもらった記憶があり、建物の前の階段で遊んでいた写真も残っています。中学生の夏休みには、どこか美術館に行ってレポートを書くという課題がありましたが、私は3年連続で横浜美術館を選びました」

乃木坂46の井上和
ドリンクやデザートなどがいただける。一部テイクアウトが可能で、ドリンクはまるまるラウンジへの持ち込みもOK。ソフトクリームがのったコーヒーゼリー(825円)は、店内のみの人気メニュー。

そんな思い入れの深いここに戻ってきたのは、数年ぶり。過去には絵画教室に通っていたというほど、アート好きでもある井上さんが、リニューアルした館内を巡った感想は?

「以前は、横浜美術館というと格式の高いイメージがあったんです。でも今回来てみたら、親しみやすさが感じられて。ピンクの設えなど空間のほかにも、例えば『おかえり、ヨコハマ』展は、地元の横浜がキーワードということもあり、興味深い展示ばかり。初めて見る埴輪(はにわ)は、なじみのある場所から出土したと知って驚きました(笑)」

乃木坂46の井上和
『おかえり、ヨコハマ』展示風景

〈横浜美術館〉のほかにも、横浜には思い出がいっぱい。

「中華街には家族で通っていたレストランがあって、よこはまコスモワールドにはおじいちゃんがよく連れて行ってくれて…。乃木坂46のメンバーを誘って、久しぶりに行ってみるのも楽しそう。横浜に帰ってくると、うれしい気持ちになります。人はたくさんいますが、風とおしのいい街なんです」

乃木坂46の井上和

「アートは気持ちをリセットしてくれる。元気をもらいたい時、またここに来たい」

information
横浜美術館

住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
TEL:045-221-0300
営業時間:10:00~18:00
定休日:木休
HP:https://yokohama.art.museum/

記念展の展示替え期間中も、コレクション展『ガラスとひかり』やカフェ、美術図書室など楽しめるスペースは多数。6月28日(土)からは『佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)』が開催。

Style01_ワンピース33,000円(スドーク|エムエイティティ info@the-matt.com)/バッグ45,100円、バンダナ1,650円、シューズ44,000円(全てアニエスベー 0120-744-800)/その他スタイリスト私物 Style02_シャツ33,000円、パンツ44,000円、肩に巻いたカーディガン47,300円、バッグ89,100円(全てメゾン キツネ|メゾン キツネ カスタマーセンター 0120-667-588)/ベルト10,450円(アニエスベー)/靴80,300円(アデュー|バウ インク 070-9199-0913)/メガネはスタイリスト私物

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