いつからパンはオシャレになった?…〈サンチノ〉と〈FACTORY〉
2018.02.19

第16回 花井悠希の朝パン日誌 vol.16 いつからパンはオシャレになった?…〈サンチノ〉と〈FACTORY〉

いつからパンは、オシャレな食べ物になったのだろう…。その理由の一つは、オンリーワンなパン屋さんがたくさん生まれたことにあり!そんなパン屋さんと作り手さんにクローズアップしてみました。

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花井 悠希
花井 悠希 / ヴァイオリニスト

「三重県出身。三重県四日市市観光大使。3歳よりヴァイオリンを始める。 2010年4月21日コロムビアよりデビュー。〈1966カルテット〉メンバー。http://columbia.jp/hanaiyuki/

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〈365日〉の杉窪章匡氏による日本のパンの新しい姿…〈サンチノ〉

店名は『~さん家の』や『~産地の』がその由来。かの〈365日〉や〈15℃〉のオーナーシェフとして有名な杉窪章匡氏プロデュースの元、日本各地の素材を使った昔懐かしのレトロパンやご当地パンを現代風にアレンジしたユニークなパンが揃うお店です。

明るくハツラツとしたパンがずらりと並ぶ様子は大人も子供も目を輝かせてしまうこと間違いなし。

プライスカードには、#(ハッシュタグ)で1つ1つのパンのポイントや味のヒントが書かれていて、謎解きゲームをやっているようなワクワク感も有り〼。

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目が合ったその瞬間から、私美味しいよー美味しいよーー!と囁き声が人一倍(パン一倍)大きかったこの子は「サンチノブリオッシュ」。

温めると、外側の猫耳のようにとんがった部分はかりりと歯ごたえを与えつつも薄氷のように繊細に壊れます。このカリッと感と繊細さが共存している皮を持っている子は、内側にはさらにデリケートで柔らかな肌を隠していることを長年の経験で私は知っている。ほっほっほっ。

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期待に添う柔肌を見せてくれたら、頰スリスリしたい気持ちでいっぱい。でもぐっと堪えてそっと手に載せます。もう持ち上げただけで分かるフワフワ感。地に足ついてないとはこのこと。(←意味違)

ひよこを持つよりももっと優しく掴まないと形が変わっちゃうんじゃないかというほど柔らかです。

口に含めば滴るほどのバター感。バター汁絞れそうな程ひたひたにバターを感じられます(笑)。

でもブリオッシュにありがちな粘着質な甘みはなくて、ジャムやバターを添えても大丈夫な柔軟性の高さも持ち合わせています。

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三等分にしたら、ピーチクパーチク三人娘が立ち話しているような賑やかさが。

この三人娘、コミュ力高しですよ!!

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こちら「コーヒー牛乳パン」のエースオーラもすごかった。

隣に双子のように並ぶ「サンチノミルクフランス」のこんもりのったミルククリームにも目を奪われたのですが、「コーヒー牛乳パン」にも同じ自家製ミルククリームが使われていて、しかも【#帯のウラには…】と気になる一文がプライスカードに添えられていたので、欲張りな私はこちらをチョイス。

密度高めの生地はモチモチと弾力があり、でも気泡は細かすぎないので、圧迫感がなく適度な抜けがあります。

コーヒー食パン生地と書いてあったけど、香りが鼻にふっと抜けて余韻にビターさが少々残る程度だから、コーヒー味で食パンの甘みを少し抑えたのかな?という印象。これならコーヒー苦手な私もぴったり!(←じゃあなぜこれを選んだ)

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もこもこと盛られたクリームは、こっくりテイスト。見た目の期待を裏切らないミルクのコクと甘みがしっかりで、かっこつけない、“らしい”クリームでした。

帯をハラリと外すと……お楽しみの一粒がこんにちは。さりげない遊び心にニヤリとしてしまいました

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小さなこのパンは「ちくーわ」(この伸ばし棒1つでこんなにキャッチーな呼び名になろうとは)。北海道のご当地パン「ちくわパン」のサンチノアレンジ版です。

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ツナマヨの入ったちくわがパンに包まれているのは共通しているのですが、「ちくーわ」はこのパンに青海苔が練りこまれていて、モッチモチのお餅のような食感に仕上げられています。

みんな大好き、竹輪の磯辺揚げ要素もプラスしてくるとは、さすがの一言です。

ファクトリーで朝食を…〈FACTORY〉

私の中で、東京のオシャレなパン屋さんというイメージが強いのがこの〈FACTORY〉。これまで訪問するタイミングがなくてやっと訪れることができました。

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嬉しくてこの表情です(笑)。

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えぇっと、彼は「ノアレザン」。

大阪のおばちゃんなら「シュッとしとるなぁ」と褒めてくれるであろうこの佇まいは、「彼」という三人称がピタリとハマるんじゃなかろうか。惚れ惚れするかっこよさがひしひしと。

スライスしてそのまま食べると、クラムのガリっと感、ぎゅっとした密度にまず心持っていかれます。

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その後は小麦とクルミがそれぞれの香ばしさの主張を声高らかに叫ぶから、どちらにも耳を傾けていると、ああ、忙しい(なにさま)。

クルミはホックホクでその放つ香りを裏切らず、レーズンはキュッと濃縮された果実味を弾けさせ、なんというか森の恵みに感謝したくなる。

最近のイケメンは、ナチュラル志向なのだね。

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イノセントな焼き色の「ビスケット」。

粒子がとても細かい。粒子を拾い集めてぎゅっとまとめたような、今すぐサラサラと雪崩れが起きてしまいそうなほどセンシティブな生地です。

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口内に入った瞬間、予定通りに起きる雪崩れ。でもそこから立ち上るふかふかの空気が口内でバウンドする、ここがたまらなく美味しい!口溶けはまったりと。

全粒粉がぷちぷちと、バウンドする空気に乗ってあちらこちらで無数に弾け飛び跳ねる感覚も楽しいです。ジャムやクリームを添えてもはみ出ない塩梅の甘さもグッド。

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早起き頑張って、今度は人気の朝食を食べに出かけたい「FACTORY」。春になればもう少し早起き出来るかな?

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