京都の穴場へ小旅行。地元民絶賛のディナーに観光&手土産最適解|京都、どこ行けばいい? もしもし京都相談室Vol.15【後編】

国内外問わず京都にやってくる多くのお客様のご要望に合わせ、様々なスポットやプランを提案し、メジャーどころからニッチな穴場的スポットまで知り尽くしたフリーランスPR中村葵さん。そんな彼女なら、京都に行く時の「困った!」、「知りたい!」の最適解を教えてくれるはず。ということで、中村さんの京都何でも相談室、開室します。「もしもし中村さん、混雑を避けてゆったり楽しめる、新しい京都旅の最適解 、教えてください!」。今回は後編として、地元民絶賛のディナーに観光&手土産最適解をご紹介します。
- ▽地元のみなさんがダントツでおすすめ〈トラットリア・プルチネッラ〉
- ▽伝統工芸品が随所に。宿泊は〈菱屋〉へ
- ▽福知山観光さんぽアドレス
- ▽実は“神社仏閣の福知山”で元伊勢三社巡り
- ▽戦国武将・明智光秀ゆかりの福知山城
- ▽旅のあいだに映画鑑賞〈福知山シネマ〉
- ▽福知山おすすめ手土産最適解
- ▽〈丹波鶴屋〉の《丹波大納言小豆のどら焼き》と〈足立音衛門 京都本店〉の《純・栗のどら焼き。<銀寄>》
- ▽〈足立音衛門 京都本店〉の《栗食めば 栗バターサンド》
- ▽〈Copitos de nieve〉のコーヒー豆
- ▽〈山城屋茶舗〉赤鬼ほうじ茶
- ▽〈Ash Gran〉fuwane バウムクーヘン
- ▽〈お土産と喫茶 足立〉大福と福知山土産
- ▽〈MAISON KU-NEL〉カヌレBOX
- ▽〈YAMASHO 福知山店〉日本酒 六歓
- ▽おまけ|ここがほっこり福知山

滋賀県出身。京都在住5年目。アパレルブランド勤務、トランジットジェネラルオフィス、外資系ラグジュアリーホテルでのPRを経て、現在は、京都を拠点に、アート・ホテル・ライフスタイル・カルチャーなどをメインにフリーランスPRとして活動中。ハナコラボパートナー。インスタグラム:@aoi_nakamura

今回のもしもし京都相談室、前回に引き続き、初の市内を飛び越えた、もしもし相談室「福知山編」です。まずは、前回の質問をおさらい。

中村さん、こんにちは。京都が大好きでよく京都を訪れるのですが、最近の京都の人の多さに少々疲れています。
何度も京都を訪れているので、気に入ったところばかりになってしまい、あたらしい発見がしたいなと思っています。静かであたらしい、ゆったりと楽しめる京都旅のおすすめはありますか?

みなさん気になっているであろうこちらのお悩み。
京都市内から小一時間で行けるハートフルな街、福知山は、どこからどう回答していけばよいのかわからなくなるほどに、おすすめアドレスばかりなんです。
前回はカフェを中心にランチやお買いものにもおすすめの福知山アドレスをご紹介しましたが、今回はディナーにはじまり、観光アドレス、手土産最適解とまたまた盛りだくさんでお届けします。
それでは早速、いってみましょう、京都通におすすめ、1泊2日で行く、ゆったりほっこり福知山さんぽ後編です。
地元のみなさんがダントツでおすすめ〈トラットリア・プルチネッラ〉

たくさん歩いて、カフェに、お買いものと、楽しめる福知山では、1日があっという間にすぎ、気づけば、日も暮れ、お腹が減るころ。
ディナーは〈トラットリア・プルチネッラ〉へ。今回の宿泊先、〈菱屋〉さんのほぼ目の前。できるだけ、胃の容量をあけてのぞんでください。
地元のみなさん、口を揃えてのダントツNo.1おすすめだったのが、〈トラットリア・プルチネッラ〉。これを逃すわけにはいきません。
まず、お店に着いて驚かないでください。どこが入口なのだかわかりません。恐る恐るドアを開けると、通されるのは厨房の中。厨房を通り抜け、奥へ、外に出て庭を越え、また奥へと、やっとの思いでテーブルに。

選んだのは、3,200円のディナーコースとワイン。のはずなのですが、わたしたちの元に次々運ばれてくる小皿たち。スープ、ブルスケッタ、パン、アペタイザー、アペタイザー、アペタイザー・・みるみるテーブルがいっぱいになり、これ以上のらないよ!と不安になっても尚、まだまだ小皿がでてきます。



まあ、そのどれもがおいしくて。小皿だらけのテーブルに、どんとフリット、さらには煮込み料理、パスタにメインまで出てくるのだから、テーブルの上もお店もカオス。どれもこれも食べたいのに、胃袋に収まりきらない料理たち。




もちろん、デザートだってついてます。また外に出て庭を越え、厨房を通り抜け、ショーケースにずらりと並ぶイタリアンデザート。すでに胃ははち切れそうですが、残ったお料理は、持ち帰りにしてくれるので、続きはお宿で。



〈トラットリア・プルチネッラ〉(trattoria pulcinella)
住所:京都府福知山市下柳41
営業時間:12:00〜22:00、金曜日のみ18:00〜22:00
定休日:木曜日、日曜日
公式HP:https://ameblo.jp/felicetempo/
地元のみなさんおすすめディナーアドレスメモ
・フレンチビストロ〈Bistrot q〉
・旧銀行跡地でつくるクラフトビール〈CRAFT BANK〉
・ランチもディナーも〈Stand Rong〉
伝統工芸品が随所に。宿泊は〈菱屋〉へ

ということで、お腹もいっぱい、今回のお宿は〈菱屋〉。ここは、回答者が福知山に行く機会があれば行ってみたいと以前からチェックしていた福知山アドレス。



〈Fumihiko Sano Studio〉によるリノベーションで、ビジネスホテルばかりだった福知山に、旅の目的地を目指し、鶏料理の名店〈鳥名子〉が、2020年に〈菱屋〉をオープン。
和紙職人ハタノワタル氏をはじめとする、北丹エリアの職人やアーティスト、伝統工芸が随所に用いられています。

客室は、4部屋。せっかくなので、早めの時間に到着するのがおすすめ。翌日の朝ごはんまで、ゆったりしずかに過ごせます。


翌日は、おかいものカフェさんぽのつづきも、観光アドレス巡りもおすすめです。
〈菱屋〉
福知山観光さんぽアドレス
実は“神社仏閣の福知山”で元伊勢三社巡り

レンタカーを借りて足を伸ばしたい、スニーカー必須のパワースポット巡り。福知山といえば、「鬼」のイメージが定着しつつあり、鬼の発祥地とされています。




かつて鬼が住んでいたとされる山に向かって願うと、願い事を1つ叶えてくれる「日室ヶ嶽遙拝所」、神々が天下ったといわれる「天岩戸神社」など、空気が神秘的でゆっくり訪れたい。どちらか1日は「元伊勢三社巡り」にあてるのもおすすめ。


戦国武将・明智光秀ゆかりの福知山城

福知山城の天守閣から望む、景色は絶景。城内の映像上映は、思わず見入ってしまいました。もう桜の季節は終わってしまいましたが、秋は紅葉、冬はイルミネーションスポットとして人気だそう。



隣接する、ゆらのガーデンには、福知山出身のお笑い芸人、千原ジュニアさんの句碑も。
〈福知山城跡〉
住所:京都府福知山市内記5
営業時間:9:00〜16:30
定休日:火曜日
公式HP:https://www.fukuchiyamacastle.jp/
旅のあいだに映画鑑賞〈福知山シネマ〉

出町柳商店街でおなじみ〈出町座〉と系列となる、〈福知山シネマ〉。もし時間に余裕があれば、福知山唯一の映画館〈福知山シネマ〉で映画鑑賞を。




旅のあいだ、レトロな映画館で映画鑑賞なんて、ゆったりほっこり旅ならではの醍醐味。
〈福知山シネマ〉
住所:京都府福知山市中ノ28-1
定休日:不定期
公式HP:http://www.fukuchiyama-cinema.com/
福知山おすすめ手土産最適解
〈丹波鶴屋〉の《丹波大納言小豆のどら焼き》と〈足立音衛門 京都本店〉の《純・栗のどら焼き。<銀寄>》

前回登場したカフェ〈Copitos de nieve〉の向かい側、〈足立音衛門〉の姉妹ブランドとなる〈丹波鶴屋〉。
あずき好きには、〈丹波鶴屋〉の「丹波大納言小豆のどら焼き」、栗好きさんには、〈足立音衛門 京都本店〉の《純・栗のどら焼き。<銀寄>》を手土産に。個包装になっているので、ばらまき手土産におすすめ。
《純・栗のどら焼き。<銀寄>》は要冷蔵商品なので、持ち運びの際は保冷剤を忘れずに。
〈丹波鶴屋〉
住所:京都府福知山市中ノ21
営業時間:11:00~16:00
定休日:1月1日、月・木曜
公式HP:https://www.otoemon.com/tanba-tsuruya/
〈足立音衛門 京都本店〉の《栗食めば 栗バターサンド》


バターサンドと聞いてスルーはできない〈足立音衛門 京都本店〉の《栗食めば 栗バターサンド》。こちらは要冷蔵商品なので、持ち帰りは注意。回答者は自分へのお土産としておいしくいただきました。
〈足立音衛門 京都本店〉
住所:京都府福知山市内記44-18
営業時間:9:00〜18:30
定休日:1月1日
公式HP:https://www.otoemon.com/
〈Copitos de nieve〉のコーヒー豆

旅先の美味しい珈琲の記憶を手土産に。パッケージもかわいいので、喜ばれること間違いなし。
〈Copitos de nieve〉
住所:京都府福知山市内記5丁目65-6
営業時間:8:00〜17:00
定休日:木曜日
公式Instagram:cafeteria.copitosdenieve
〈山城屋茶舗〉赤鬼ほうじ茶


鬼の街、福知山。赤鬼をイメージし、一般的なほうじ茶と比べ、丁寧に炒ることで、きれいな赤色に。福知山産の無添加有機栽培でカフェインも少量とのこと、ファミリー向けのお土産にも◎。
〈 山城屋茶舗 〉
住所:京都府福知山市内記71
営業時間:
【ショップ】9:00〜18:00 【カフェ】11:00〜15:00
定休日:【ショップ】第2土曜【カフェ】木曜
公式HP:fukuchi.yamashiroya
〈Ash Gran〉fuwane バウムクーヘン

ちいさなミニバームのビジュアルがたまりません。カットされたバームは自分用。チョコレートコーティングがされたものは、バレンタイン時期限定。
〈 Ash Gran 〉
住所:京都府福知山市大池坂町119-10
営業時間:12:00〜18:00
定休日:日・月
公式HP:https://ashgran.com/
〈お土産と喫茶 足立〉大福と福知山土産

ちょっとこれはもう選ぶのが大変なのですが、定番からシーズンものまで揃う大福たち。賞味期限は多くが翌日ですが、なかには当日のものも。今回は絞りに絞り、2つを選びました。
定番《黒豆大福》と、訪れた時のシーズン限定だった《足立のいちご大福》。店名通り、福知山の名物土産が揃います。帰る前に立ち寄り必至。
〈お土産と喫茶 足立〉
住所:京都府福知山市駅南町1丁目268
営業時間:10:00~16:00(L.O. 15:00)
火曜日はテイクアウト、土産販売のみ営業(喫茶席は使用できません)
定休日:月・土・日・祝日・年末年始・お盆
公式Instagram:omiyage.kissa.adachi
〈MAISON KU-NEL〉カヌレBOX


もし15時までに間に合えば、ぜひ〈MAISON KU-NEL〉のカヌレBOXを。丹波のたまご、黒豆、丹波栗など北丹エリアのフレーバーカヌレが詰め込まれた、これぞ手土産。
今回の行程では購入は難しいと諦めていたところ、帰りの電車に乗る前に、持たせていただきました。うれしい。最高の手土産でした。
〈 MAISON KU-NEL 〉
住所:京都府福知山市駅前町3
営業時間:10:00〜15:00 (土日11:00〜)
定休日:月曜日
公式Instagram:maison_kunel
〈YAMASHO 福知山店〉日本酒 六歓

福知山唯一の蔵元〈東和酒造〉の日本酒として、地元の方々からよく名前があがっていたので、買わないわけにはいきません。
伝統を引き継ぎ、復活させたのは、11代目の女性杜氏 今川純さん。エチケットがかわいいので、お酒好きの手土産にぴったり。〈YAMASHO〉のアルコールラインナップの充実度も圧巻。お酒好きは立ち寄って。
〈YAMASHO 福知山店〉
住所:京都府福知山市和久市町289
営業時間:10:00〜20:00

以上、ゆったりほっこり福知山さんぽの最適解でした。
実は、旅の前、事前にリサーチをしていた回答者。めぼしいアドレスが見つけられず、少々不安な旅のはじまりでした。
が、福知山のみなさん、すみません。なにもないと思っていたこと、謝ります。
帰ってからまたすぐに訪れたくなりました。まだ未体験の人たちとともに、また福知山さんぽへいってきます。
おまけ|ここがほっこり福知山

街のいたるところで目についた手書きの黒板。

福知山の人たちにとって、ちいさなころから身近で馴染み深い存在なのか、敬称で呼ばれる「鬼」さん。鬼はこわいものではなく、おのれの鏡。

なぜかどこに行っても出会った、毛糸のぬいぐるみ。福知山との関係性は不明。
text&photo_aoi nakamura