シートマスクだけで満足しちゃだめ。夏の肌のゴワつきの原因と対策
教えていただきました
つちや・かな/つちやファミリークリニック浅草院院長。年間約3万人もの患者の肌の悩みと向き合っている。『美容皮膚科医が試してわかった!美肌・新常識33』(小学館)が好評発売中。
夏の肌のゴワつき。原因は大きく3つ!
肌は気温や湿度、紫外線量などの環境変化に大きく影響を受けるため、季節によっても肌状態は自然と変化。だからこそ、季節ごとの肌のコンディションを理解し、必要なケアを柔軟に取り入れる必要があると語るのは、皮膚科医の土屋佳奈先生。今回は夏の肌のゴワつく原因と対策を伺う。
原因1. 紫外線
夏といえば、強い紫外線。これも、肌をゴワつかせてしまう大きな原因のひとつ。「紫外線はシミやシワ、たるみなどを引き起こしてしまうので、基本的に肌にとっては有害なもの。だからこそ紫外線量の多くなる夏は、肌は防御反応として角質を厚くして肌のバリアを強化。これを角質肥ひ厚こうといい、ゴワつきの原因です。この角質の厚みがスキンケアの浸透も妨げ乾燥などの肌トラブルを引き起こしたり、毛穴の詰まりの原因になったりと悪循環をもたらすことも」
原因2. 乾燥
暑い夏でも、意外と肌内部は乾いている人が多いとか。「特に乾燥を進行させてしまうのが、エアコン。ベタつくからと簡易的なスキンケアで済ませてしまっていたり、洗顔のしすぎも肌に必要な皮脂まで取り去っている可能性があるので要注意。夏は汗の量が増える季節でもありますが、すぐにふき取らないと、汗の蒸発とともに肌の潤いまでも奪われてしまいます」
原因3. 毛穴の詰まり
毛穴の詰まりも、ゴワつきを助長。「夏は単純に皮脂が出やすく、それによってターンオーバーが乱れたり、角栓が酸化してしまったりして、角質肥厚を悪化させている場合も。また、意外と見落としがちなのが日焼け止め。防御力の強いウォータープルーフ処方の日焼け止めは、専用のクレンジングを使う必要があるのですが、デイリーメイク用のクレンジングで洗ってしまうと、汚れが残ってしまい毛穴詰まりの原因に」
ゴワつきレベルに合わせて対策!
LEVEL1「化粧のりが悪くなる」
朝洗顔&セラミド保湿。日中はUVケア。
「優しく洗浄、保湿、紫外線対策の3つが角質ケアの基本。化粧ノリの悪化は、まだゴワつきレベルは初期段階。学会などでも、肌に触る回数を極力減らすことが推奨されているため、過剰なケアは避けて、基本のケアをコツコツ続けて。また、朝は水洗顔の方もいらっしゃいますが、寝ている間に皮脂やスキンケアの油分が酸化してしまうため、よほど敏感に傾いていない限り洗顔料は使いましょう」(土屋佳奈さん、以下同)
LEVEL2 「触るとザラザラ、硬く感じる」
優しいピーリングとしっかりクレンジング。
「基本的に肌の角質は代謝で自然と剥がれていくものなので、無理に剥がさなくてOK。基本のケアをしつつ、どうしてもザラザラ感や肌の硬さを感じたら、優しいピーリングを気になるところへ部分的にケア。また、日焼け止めだけでなくクッションファンデも毛穴に残りやすいため、しっかりメイクの日はオイルクレンジングをチョイス。日焼け止めとクレンジングを同じメーカーで揃えれば、汚れも残りにくくなりますよ」
LEVEL3 「炎症が起きて赤くなる」
クリニックへ相談を。
スクラブやピーリングなど、良かれと思ってスペシャルケアをやりすぎてしまうのはNG。炎症が起きたら皮膚科へ」
毎日のTO DO LIST
毎日の日焼け止めはこまめに。石鹸で落ちるものをチョイス。
「ウォータープルーフ処方や紫外線吸収剤を使用した日焼け止めは、確かに防御力は強いものの、毛穴を塞いでしまったり、汚れが残ってしまったりしやすいため、レジャーに行く日以外は、避けたほうが無難。デイリーは紫外線吸収剤フリーなど肌負担が少なく、石鹸ですぐ落ちるものを。こまめに塗り直して、しっかり防御」
保湿ミストはかけた後おさえる
「エアコンで乾燥するからと、日中の保湿に欠かせないミスト。ただし、ミストを吹きかけただけでは、かえって水分を蒸発しやすく乾燥を悪化させてしまう場合も。ミストをかけた後は、ハンドプレスをしたり、ティッシュでおさえて肌にしっかり入れ込むことが重要。バームなどの蒸発しにくいアイテムを使うのもおすすめ」
シートマスクの後、しっかり保湿。
「肌がゴワつくからとシートマスクを多用したり、長時間肌にのせたままにしてしまうと、肌のバリア機能を弱めてしまい、かえって肌トラブルを招くことになるので要注意。シートマスクは用量・用法をしっかり守りましょう。また、つけ終わった後は水分も蒸発しやすいため、クリームなどで“フタ”をする保湿を忘れずに」
レチノールやバクチオール配合の化粧品を使う。
大人になればなるほど、肌代謝は落ちてしまうためカンフル剤的にレチノール配合コスメを使うのも手。ただしレチノールは刺激が強いため、配合量が低いものから。また、レチノールと同様の効果が期待でき、刺激の少ないバクチオール配合のコスメもおすすめ」

脱ゴワゴワ肌を狙うなら、慌てず焦らず、基本的なケアの積み重ねが大切。

















