今が旬! 食感を楽しむ。“いんげん”が主役のレシピ3選|料理×器の組み合わせも提案。

今が旬! 食感を楽しむ。“いんげん”が主役のレシピ3選|料理×器の組み合わせも提案。
料理と器
今が旬! 食感を楽しむ。“いんげん”が主役のレシピ3選|料理×器の組み合わせも提案。
FOOD 2025.07.02
人気料理家が考案した旬の食材を使ったレシピを、注目の作家の器に盛り付けて提案するリレー連載。今月からは四季を大切にした食を提案する植松良枝さんが担当。
photo_Tetsuya Ito recipe & styling_Yoshie Uematsu text_Kazuyo Nojiri
今号のレシピ
植松良枝
料理研究家

うえまつ・よしえ/季節に寄り添ったメニューに定評があり、料理教室やイベントも人気。食材や調味料、器、キッチンツールなどをセレクトするウェブショップ〈etepapa〉をオープン。@uematsuyoshie

いんげんの食感を楽しむ料理を、古物のような趣きある器で。

「野菜の中でも青いものが大好きなのですが、いんげんはベスト3に入るかも。キュキュッとした歯ごたえがたまらないんです」

 そう語る植松良枝さんが教えてくれたのは、初夏を感じる時期から地物が出回るいんげんを使ったメニュー。1品目は、同じ夏野菜と共に素揚げしてスパイスを絡めた、夏にぴったりのビリヤニ風。そしてサイドメニューとして、ピーナッツバターのまったりとしたコクに辛味を利かせた和え物と、かまぼこと一緒にしっかりめに揚げた香ばしいかき揚げの2品。「新鮮な旬のいんげんの食感を楽しめる3品にしました」とのこと。

 また、植松さんが今回の料理に合わせたのは、安齊賢太さんのシックな黒い器。

「陶器の器なのですが、一見、漆器のような独特の質感がとても素敵。まるで古物を思わせる佇まいで、素材重視の素朴な料理も、飾らない家庭料理も格上げして見せてくれます」

1. 〈素揚げ野菜のビリヤニ風〉さまざまな食感を楽しむスパイシーなごはん。

素揚げ野菜のビリヤニ風
材料(4〜6人分)

米(タイ米と日本米を半々でブレンドしたものがおすすめ) …2合

クミンシード …小さじ1

(あればクローブ …3粒 シナモンスティック …1/2本)

なす …3〜4本 

赤ピーマン …2個 (または赤パプリカ …1/2個)

いんげん …100〜150g

クミンパウダー …大さじ1

コリアンダーパウダー …大さじ1

カイエンペッパー …小さじ1/3〜1/2

ターメリック …小さじ1

塩 …小さじ1強

※Aのスパイスは市販のカレー粉

大さじ2+1/2〜3に置き換え可能

バター …大さじ1〜2

フライドオニオン …適量

ナッツ …適量

揚げ油 …適量

作り方

❶ といだ米を炊飯器に入れ、シナモン、クローブとクミンシードを加えて炊飯器で炊く。クミンパウダー、コリアンダーパウダー、カイエンペッパー、ターメリック、塩を大きめのボウルの中で混ぜ合わせておく。

❷ なすと赤ピーマンは一口サイズの乱切り、いんげんは3センチの長さに切る。

野菜をそれぞれ180〜190度に熱した揚げ油で香ばしく素揚げし、都度しっかりと油を切り、熱いうちに①のボウルの中に入れ、スプーンなどで和えてスパイスを均等にまぶしつける。

❸ ①のご飯が炊きあがったら、バターを加えてほぐし、②の中に入れてざっくりと混ぜ合わせ、好みでフライドオニオンやナッツを振る。

2. 〈いんげんとかまぼこのかき揚げ〉カリッと揚げて香ばしく。

いんげんとかまぼこのかき揚げ
材料(3〜4人分)

いんげん …100g

かまぼこ …100g

薄力粉 …1/2カップ

水 …約1/4カップ

揚げ油 …適量

作り方

❶ いんげんは両端を切り落とし、厚さ1〜2ミリの斜め薄切りにする。かまぼこも同様に薄くスライスしてから重ね、1センチ幅程度になるように切り、大きめのボウルに入れて混ぜ合わせておく。

❷ ①に薄力粉を加え、粉が全体にいきわたるように和える。水を少量ずつ加え、具材同士がくっついて箸で持ち上げられるようにする。

❸ 揚げ油を170℃に熱し、一口サイズにまとめた②を入れて、香ばしくなるまで5分程度揚げる。

❹ 揚げたてに塩を適量(分量外)振っていただく。

3. 〈いんげんの落花生辛子和え〉コクと辛味をまとわせて。

いんげんの落花生辛子和え
材料(3〜4人分)

いんげん …120g

ピーナッツバター(チャンクタイプ・無糖)…大さじ2

水 …約大さじ3

練り辛子 …小さじ1強

醤油 …小さじ1

酢 …小さじ1

塩、きび砂糖(またはアガベシロップ)…少々

❶ いんげんは両端を切り落として歯ごたえが残る程度に塩ゆでし、3〜4センチの長さに切る。

❷ 大きめのボウルにピーナッツバター、水、練り辛子、醤油、酢、塩、きび砂糖
をよく混ぜ合わせ、①のいんげんを加えて和える。

※ピーナッツバターの水分によっては固めになるので、和えにくければ水少々(分量外)を追加し伸ばしてからいんげんと和える。

器のこと 
安齊賢太

1980年、福島県生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て、京都伝統工芸専門学校で学ぶ。同校卒業後、英国のさまざまな陶芸家のアトリエ、伊豆の黒田泰蔵氏の工房などを手伝いながら遊学。2010年、福島県郡山市で独立。

器の取扱店
〈Jikonka TOKYO〉(ジコンカ トウキョウ)

住所:東京都世田谷区深沢7-15-6
営業時間:13:00〜17:00 土、第4日のみ営業

https://www.jikonka.com/

そのほか東京〈日々〉(にちにち)でも取り扱いあり。8月21日(木)〜26日(火)は東京〈桃居〉で企画展を開催。

※今回使用した器は料理家私物。

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