気になりすぎる…!取材中に目があった、喫茶店の「アレ」ってなぜここに?

気になりすぎる…!取材中に目があった、喫茶店の「アレ」ってなぜここに?
『Hanako』6月号特集「あの喫茶店に帰りたい。」編集後記
気になりすぎる…!取材中に目があった、喫茶店の「アレ」ってなぜここに?
FOOD 2025.04.30
2025年4月28日発売 Hanako「あの喫茶店に帰りたい。」特集を担当した編集者が自由に記す、編集後記です。
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今回のHanakoの喫茶店特集は、「あの喫茶店に帰りたい。」

「帰りたい。」とあるように、どこか懐かしみを感じる、昔ながらの「喫茶店」を多数紹介しています。それは歴史あるお店に限ったものではなくて。

初めて訪れたとしてもなぜか懐かしい…。新しいのに懐かしい…。そんな喫茶店もたくさんありました。

ではわたしたちは喫茶店の何に懐かしみを感じているのか、そもそも喫茶店ってなに…?

そんなあれこれを紐解く特集になっています。

その取材の最中、喫茶店では「なぜここに…?」と驚くものをたくさん見つけました。

脈絡がなかったとしてもなぜかぴたりとはまっている佇まい。それは日本人形や銅像、柄デザインの天井だったり。

「なぜここに…?」「どうしてこうなった…?」と考察するのも楽しい。

ここではそんな喫茶店で目があった「アレ」をいくつかご紹介。

と言っても並べて愛でるだけ。「なぜここに…?」の答えはないのであしからず。ただ一目見たならば、きっと気になりすぎて「あの喫茶店へ」と帰りたくなるはずです。

喫茶店で目があったので。

名古屋の〈喫茶モーニング〉さんの「ゆでたまこぞう」。つぶらな瞳にまた会いに行きたいです。(Hanako vol.1244 P.67掲載)
同じく〈喫茶モーニング〉さんより。撮影中、ふと窓に視線を移したら…。「え、なんか見てる…!」と気づいたときの楽しさ。
続いても名古屋から〈パスカル青山〉さん。こちらは床や壁など多くが革製で、「ここも革ですか!?」と一つ一つ見つけるのに夢中に。その中に飾られていた大きなお面(?)と目が合いました。(Hanako vol.1244 P.64掲載)
またしても名古屋(名古屋の喫茶店巡り本当に最高です!)。〈喫茶ゾウメシ〉さんのぞうさん。アイスの上で、少しバランスを崩しているのもかわいい。(Hanako vol.1244 P.67掲載)
〈喫茶ゾウメシ〉さんの経営元は味噌蔵で、味噌を使ったご飯物や味噌煮込みうどんなども! ここにもぞうさん。
続いては高井戸の〈喫茶マカボイ〉さん。ご店主が細部に至るまで手作りされているこちらの喫茶店。お客様を出迎える入口ガラスに刻まれた猫ちゃんに惹かれて。(Hanako vol.1244 P.53掲載)

喫茶店の柄の目も気になります。

浅草〈珈琲舎 ダンケ〉さんの銅製のランプシェード。お母様が50年以上前に始めた喫茶店を引き継がれたご店主。こちらのランプシェードも当時からあったものだそう。なんの柄なのか…じっと見ていても飽きません。(Hanako vol.1244 P.26掲載)
グラフィックデザイナーの今井晶子さんが「床が素敵な喫茶店」として教えてくれたのが上板橋の〈Coffee ポケット〉さん。床ならではの柄のすれ具合も愛おしく、一角には当時のウエイトレスのピンヒール跡も。(そこによく立っていたために、他の箇所よりすれたそう)(Hanako vol.1244 P.49掲載)
こちらは小岩の〈純喫茶 木の実〉さん。目を引かれるのは、白黒の市松模様の床。メンテナンスによって、ところどころ目の大きさが異なるのも楽しい。こちらはもう国内製造されていないそうで、とっても貴重な床デザインです。(Hanako vol.1244 P.56掲載)

喫茶店の楽しみ方は人それぞれ。でもいつもと違った視点を得たら(例えば目とか床とか)、楽しみはさらに増えるはず。

今回の特集ではそんな「新たな視点」もたくさん紹介しています。ぜひHanakoを手に取っていただき、喫茶店に出かけてみてください。

最後になりましたが…

取材にご協力くださった皆様に、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

もう一つ気になったこと。

喫茶メニューとさくらんぼの好相性ぶり。

西荻窪の〈喫茶 村田商會〉さん。(Hanako vol.1244 P.53掲載)
〈コーヒーハウスぽえむ 三浦海岸駅前店〉さん。(Hanako vol.1244 P.76掲載)
書いた人
宮原 佳子
Hanako編集部

みやはら・よしこ/普段飲食店に行っても、「おすすめ」も聞けないほどにコミュニケーションを取るのが苦手。ただ喫茶店では「この置き物は?」「この壁は?」などいろいろ気になりすぎて…。いつか勇気を出してマスターに声をかけたいです。(もちろんマスターの様子を伺いながら)

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