その個性は十人十色。 新しい体験ができる日本茶専門店6選。おいしいお茶を飲むなら専門店へ! FOOD 2021.07.28

日本茶、紅茶、中国茶と、それぞれの個性はありながら、共通するのは空間を心地よくするお茶のおいしさと、それにまつわるアイテムの数々。ティースタンドが根付いてきた今、もっと奥深いお茶の世界を知ってみよう。今回は『日本茶専門店』をテーマにお届け。茶の生産地や生産者にこだわって選び、そのおいしさを最大限にするレシピを考案している。Hanako特別編集『私が知りたいお茶のこと、すべて。』よりお届け。

1.〈Capoon(カプーン)抹茶製造所〉/吉祥寺

手前の挽きたて抹茶オレには自家製きび砂糖のシロップを追加できる。甘さなし550円、甘さあり570円。奥は抹茶バナナフラッペ660円。
手前の挽きたて抹茶オレには自家製きび砂糖のシロップを追加できる。甘さなし550円、甘さあり570円。奥は抹茶バナナフラッペ660円。

店主・古田和貴さんはバリスタ時代に人気だった抹茶ラテに着目し、抹茶の世界へ。約2年間で全国の農家30軒以上を周り、研鑽を積んだ。オリジナルで作ったミルク専用抹茶は店頭でも販売。

〈Capoon(カプーン)抹茶製造所〉
■東京都武蔵野市吉祥寺本町2-33-2
■11:00~19:00 火休
■15席

2.〈THE MATCHA TOKYO(ザ マッチャ トーキョー オモテサンドウ)表参道〉/表参道

長年のメーカー勤務で海外赴任を続けてきた店主の長田昌宏さん。帰国後、抹茶の魅力に立ち返りブランドを設立した。オーガニック製法の作り手に絞り、独自の配合で商品化。今や私たちの方が、日本茶の魅力を教わる立場にあるのかも。

〈THE MATCHA TOKYO(ザ マッチャ トーキョー オモテサンドウ)表参道〉
■東京都渋谷区神宮前6-14-17 穏田1st
■050-5435-1201
■12:00~18:00LO 無休
■10席

3.〈CHAKAS(チャカス)渋谷本店〉/渋谷

日本茶とおにぎりのスタンド。日本茶鑑定士がセレクトした福岡の八女茶をオーダーごとに急須で一杯ずつ丁寧に淹れてくれる。おにぎりは手でふんわりにぎり、具材にもひと手間。1日に15種類ほど並ぶ。

〈CHAKAS(チャカス)渋谷本店〉
■東京都渋谷区東1-3-1 カミニートビル1F
■03-6427-3059
■10:00~17:00(土11:00~16:00)土日祝休
■店内8席

4.〈カネ十農園(かねじゅうのうえん)表参道〉/表参道

130年続く静岡・牧之原の茶農園が2018年6月、初出店したティーサロン。一番茶にこだわったオリジナルブランドのお茶を届ける。煎茶や玄米茶、アールグレイなどの定番に加え、桜やレモン、イチジクなどのシーズナルティーや、訪れた人が自分で茶葉とフレーバーを選び作ることができるオーダーメイドティーも用意。新しい日本茶体験ができそう。

〈カネ十農園(かねじゅうのうえん)表参道〉
■東京都渋谷区神宮前4-1-22
■03-6812-9637
■11:00~19:00 月休
■店内11席

5.〈一保堂茶舗(いっぽどうちゃほ)東京丸の内店〉/有楽町

穏やかな香りと上品な甘み、まろやかな味わいが特徴の「京銘茶」は抹茶、玉露、煎茶、ほうじ茶と種類も豊富。仕事前や買い物ついでに立ち寄りやすいスタンドだが、ゆっくりお茶の時間を楽しみたいなら併設の喫茶室〈嘉木〉に立ち寄って。

〈一保堂茶舗(いっぽどうちゃほ)東京丸の内店〉
■東京都千代田区丸の内3-1-1 丸の内仲通り 国際ビル1F
■03-6212-0202
■12:00~19:00 無休
■テイクアウトのみ

6.〈CHABAKKA TEA PARKS(チャバッカ ティーパークス)鎌倉店〉/鎌倉

店主が全国の小規模農家を巡り、オーガニックで栽培されたシングルオリジン茶のみを厳選。人気はサーバーから注ぐ水出し煎茶のドラフトティー。クリーミーな泡は口当たりよく飲みやすい。

〈CHABAKKA TEA PARKS(チャバッカ ティーパークス)鎌倉店〉
■神奈川県鎌倉市御成町11-10
■0467-84-7598
■11:00~18:00 無休
■店内20席

最高のバランスを求めてティーレシピを作る。

静岡、京都、鹿児島と代表的な日本茶の産地のほかにも、小規模生産の農家を見渡せば、その個性は十人十色。日本茶を専門にするカフェやスタンドに出向くと、店主がどの茶葉を扱うか、そのセレクトにもまた違いがあって面白い。2020年7月に吉祥寺に誕生した〈Capoon抹茶製造所〉では、店頭に置いた石臼で抹茶を挽き、ドリンクやスイーツに。乳成分に合うよう八女のお茶を独自に合組(ごうぐみ)した抹茶が自慢だ。鎌倉〈CHABAKKA TEAPARKS〉では小規模生産のお茶をシングルオリジンで提案。それぞれの茶葉本来のおいしさを味わうことができるのは、合組とは違った良さだ。農園が開いた〈カネ十農園〉や、お茶専門店〈一保堂茶舗〉の気軽なスタンドなど出自も幅広い。

(Hanako特別編集『私が知りたいお茶のこと、すべて。』掲載/photo : Shu Yamamoto, Kayoko Aoki text : Kana Umehara, Kahoko Nishimura edit : Rie Nishikawa)

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