京都・河原町にあるベーカリー〈Walder〉へ。本格的なドイツパンから、京を感じるパンも。
2020.10.01

第79回 花井悠希の朝パン日誌 京都・河原町にあるベーカリー〈Walder〉へ。本格的なドイツパンから、京を感じるパンも。

今回は、久しぶりに東京以外で『朝パン日誌』!京都の河原町にある〈Walder(ワルダー)〉さんに行って参りました。久しぶりの京都の街、当たり前にいたはずだった外国のお客様がいないのがとても不思議にうつります。それでも朝からお客様が訪れ、たくさんのパンを手に帰られる活気のある店内を見て、なんだかうれしくなりました。
花井 悠希
花井 悠希 / ヴァイオリニスト

「三重県出身。三重県四日市市観光大使。3歳よりヴァイオリンを始める。 2010年4月21日コロムビアよりデビュー。〈1966カルテット〉メンバー。http://columbia.jp/hanaiyuki/

花井 悠希さんの記事一覧 →

京都らしいパンもあるダー(ダ、ダジャレ…)

京都 Walder

京都の中でも中心地、河原町から徒歩圏内にある〈Walder〉さん。朝早めの時間帯に到着すると幸せな光景が広がっていました。少しレトロなくすみピンクとブルーグレーの店構えから中をのぞけば、一面ぎっしりとパンが並んでいるではありませんか!ドアを開ければ目の前に、パン好きにはたまらない、心躍る、胸弾む光景!あぁどれにしようと自分の優柔不断さに呆れるほど選びたい放題で、嬉しい悲鳴が心の中でえらいこっちゃ。今回は一目惚れのものと、悩みに悩んで選んだものと五分五分といったところでございます(何の報告)。

京都 Walder
「ポンムカネル」。
京都 Walder
くっきり反り立つエッジは、おいしいのバロメーター。
京都 Walder
りんごの下にとろりと潜むのはシナモンクリーム。

サクサクのパイの間を縫うようにして泳ぐシナモン。その香りに寄り添うようにしてリンゴが存在しています。ルックスを見るからに、リンゴが主役なので、ぶっちぎりでリンゴの味が前に来るかと思ったら、あら驚いた。パイのサクサクから滲み出るバターやシナモンクリーム、ずらりと重ね並べられた薄切りのリンゴも、みんなみんなフレッシュな味わいで、いい意味でどの子もムンムンと色気を放ったり個性を主張しすぎたりしないのです。いつまでも雑味がなく、見た目以上にすっきりとした、透明感のあるデニッシュ。

京都 Walder
「グリーンカレーとチキンのフォカッチャ」。
京都 Walder
上から見れば、もはやピザ。立派な1品です。
京都 Walder
グリーンカレーmeetsとろけるチーズfeaturingフォッカッチャ。おいしいに決まってる!

見てください、この「オールスター集めました」みたいな華のあるルックス。手に取らない方が不自然だっていうほど、一際オーラを放っていました(※個人の見解です)。食べてみるとフォカッチャがほろりと崩れます。ぬちっと粘度あるフォッカッチャではなく、もっちりとしていながらどこか歯切れのよい生地なんです。そこにシャッキシャキの夏野菜(ついこの前まで夏でしたよね)と薄切りの鶏肉が美しく並べられ、一つ一つの素材が生き生きと旨みを放ちます。

グリーンカレーはピリッと少し舌にスパイスを感じる辛さがちゃんとあって、そこからトロけて混ざり合うチーズがぐんとまろやかさを広げて、深みのある味わいに。グリーンカレーに入っているひよこ豆が時折顔を出すと、野菜や肉とは違う質感でホロリと崩れて時空が歪む(気がする)のが、これまたオツなのです。塩味が結構強めなので、朝だけじゃなく夜パンにも向いているかも!

京都 Walder
「京のおだしパン」。
京都 Walder
断面から見える美しい桜色は、桜えびの仕業。

一口かじって「明石焼だ!」と思った人は私以外にもいるのではないでしょうか(明石焼は京都のものではありませんが)。ふわふわで繊細な生地が舌にのっかるや否や、波紋のように瞬時に広がる旨味、うまみ、U・MA・MI!!かつお節に昆布に桜えびに… 「京のおだしパン」の名に恥じない、これがジャパニーズUMAMIだと言わんばかりのほとばしる旨みの洪水。お吸い物を飲んでいるのと同じくらい口内の隅々まで広がっていく出汁感に心が落ち着きます。やはり私は日本人なんだなぁ(深呼吸)。

特に具などは入っておらずシンプルで、しっとりというよりはふんわり食感で汁気だって全くないのに、どこまでも広がる出汁に導かれるのか、するすると食べてしまいます。瞑想だって出来そうなほど、心が整いほっとする感覚。私はヨガよりもこっちの方があっているのかもしれません(※エビデンスはありません)。

京都 Walder
「いぶりがっことクリームチーズ」。
京都 Walder
見た目はチョコと生クリームみたいですが、思いっきりいぶりがっこです。

白パンにも似た、しっとりした舌触りの柔らかな生地に思いっきり甘えたくて(←病)、ダイブする勢いでハムっと大口でいってみたら、こんもり入ったクリームチーズに押し返されました。断面から見てもクリームチーズがたっぷりなのは想像ついていたのに、その予想を遥かに上回るクリームチーズの密度。見るよりも口内で感じる方がそのクリームチーズのリッチな量に圧倒されます。

グンッとなだれ込んでくるクリームチーズに混ぜられたいぶりがっこは、探そうとしなくてもクリームチーズ全体にあの香りと旨味が染み出しているから、きっとかくれんぼはすぐ見つかっちゃうタイプでしょう(聞いてない)。いぶりがっこの味わいのおかげでクリームチーズ本来の酸味がだいぶ柔和になって、これまた旨味が増されているような。ぷちりぷちりと沢庵の独特な食感は閃きも与えてくれて、その香りと甘さも感じるうまみの絶大な影響力には拍手を送りたくなること間違いなしです。

京都 Walder

最後に〈Walder〉を出て記念撮影。マスクだし表情はほとんど見えないだろうと「目だけは開こう精神」で写ってみたら、無表情感がすごい。あんなにウキウキしていたのに、全く伝わらない1枚に。マスクをつけていても笑顔は大切なようです。withコロナでのパン活もまだまだ勉強中。

今月のスペシャル

いまこそ免疫UP!働く女子こそ知っておきたい“腸活”特集いまこそ免疫UP!働く女子こそ知っておきたい“腸活”特集
TOPに戻る