台湾でコーヒーといえば「マンバコーヒー」を指していた。今、飲めるのは昔ながらのお店に限られている。
2021.05.18

第5回 秘密の台湾【REPORT #05】 【台湾】「マンバコーヒー」が名物の〈華泰〉へ。多くの文化人から愛され続ける秘密とは?

「マンバコーヒー」の名前で、台湾で一世を風靡したサイフォンコーヒーが有名な〈華泰(ファータイ)〉は、台湾の多くの文化人や有名人などに親しまれたお店。オープンから長い年月が経っても、そのおいしさは変わることがない。本誌連載『秘密の台湾』よりお届け。
台湾でコーヒーといえば「マンバコーヒー」を指していた。今、飲めるのは昔ながらのお店に限られている。
台湾でコーヒーといえば「マンバコーヒー」を指していた。今、飲めるのは昔ながらのお店に限られている。
店の奥には、5年使って引退した古いサイフォンが博物館のように並べられている。
店の奥には、5年使って引退した古いサイフォンが博物館のように並べられている。
台湾でコーヒーといえば「マンバコーヒー」を指していた。今、飲めるのは昔ながらのお店に限られている。
店の奥には、5年使って引退した古いサイフォンが博物館のように並べられている。

「コーヒーを飲んでくだされば、食事は無料にします!」コーヒーが高価な時代、〈華泰咖啡〉のオーナー・陳鷹郎(チェン・イーラン)さんが宣伝するために考えた方法だった。お店でコーヒーを1杯注文すればごはんが無料になる話は、「おいしいごはんを食べたければ〈華泰〉に行こう、と思ってほしい」という陳さんの願いの表れだ。こうしたアイデアばかりでなく、味の研究にも熱心な陳さん。苦労の末にマンデリンとブラジルの豆を使って独自のブレンドを作り、それをサイフォンで丁寧に淹れてみた。やさしい味わいのブレンドは、台湾では「マンバコーヒー」と呼ばれ、全土のコーヒーシーンを大きくリードし、多くの文化人に愛されることとなる。

日替わりのお料理が弁当箱に入った「定食」はボリューム満点。もちろん、飲み物は無料で290元。
日替わりのお料理が弁当箱に入った「定食」はボリューム満点。もちろん、飲み物は無料で290元。
家族経営で切り盛りしている〈華泰咖啡〉。インテリアは丸い窓枠などモダニズムの片鱗が。
家族経営で切り盛りしている〈華泰咖啡〉。インテリアは丸い窓枠などモダニズムの片鱗が。
日替わりのお料理が弁当箱に入った「定食」はボリューム満点。もちろん、飲み物は無料で290元。
家族経営で切り盛りしている〈華泰咖啡〉。インテリアは丸い窓枠などモダニズムの片鱗が。

陳さんが手がけたフードメニューは、スパイシーなキムチとバターが入った「キャセロール」380元をはじめ、「牛スネ肉の煮込み」380元、「チキンスティックのバーベキュー」360元など、レストランにも負けないくらいの味とラインナップだ。陳さんの発想はまだまだ広がる。

〈華泰咖啡(ファータイカフェー)〉

外からの電話注文だけでなく、ポケベルでの注文も受け付けた。こうして、台湾の時代とともに歩んできた店なのだ。オープンから40年、この店は今もなお陳さんのアイデアで台中の人々を楽しませる存在であり続ける。

〈華泰咖啡(ファータイカフェー)〉

〈華泰咖啡(ファータイカフェー)〉

路地にひっそりと佇み、時の流れを見つめてきたコーヒー店。
■台中市中區三民路二段18巷32號
■04-2224-0011
■9:00~15:00、17:00~21:00(火9:00~15:00)無休
■80席

Navigator…sybil-ho(シホウ ホ)

478A2960

イラストなどを扱うデザイナー。紙とファブリック作品の制作も。旅行と日常生活の様子をSNSで発信。Instagram : @sybil_1990

台湾の日本好きに向けて発信するウェブメディア。
https://taiwan.hanako.tokyo/

(Hanako1196号掲載/photo : Jimmy Yang text : phoebe wang coordination : Chen Tsuiwen produce : Hanako.taiwan)

編集部
編集部 / Hanako編集部

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