歩ける世界遺産・熊野古道トレッキング&熊野三山を巡る旅。~後編~
2019.11.20

イベント『HELLY HANSEN×和歌山県・熊野古道ツアー』でパワースポットへ。 歩ける世界遺産・熊野古道トレッキング&熊野三山を巡る旅。~後編~

『世界遺産 熊野三山・熊野古道中辺路をめぐる旅【2日間】』の2日目は、自然豊かな世界遺産・熊野古道の人気トレッキングコース、7キロに挑戦してきました!そして今回のツアーの最終目的地である熊野三山の熊野本宮大社にて正式参拝、旅人の疲れを癒してくれる、わたらせ温泉をお届けします!
高橋聖子
高橋聖子 / 野菜ソムリエ兼フリーライター

「野菜や果物の魅力・価値を伝えていく野菜ソムリエとしても活動中のフリーライター。全国各地を巡って発見した、美味しいグルメやモノを伝えていきます!」

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2日目は熊野古道トレッキングへ。

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2日目の朝は、発心門王子近くの駐車場広場にて準備体操からスタート。今日は発心門王子~熊野古道本宮大社まで、約7キロの道のりを4時間ほどかけてトレッキングしていきます。
熊野三山を目指すには、紀伊半島西岸を田辺まで南下し、田辺から山中を進む「中辺路」、田辺から海岸沿いを進む「大辺路」、高野山と熊野を結ぶ「小辺路」、伊勢神宮と熊野を結ぶ「伊勢路」の4本の道があります。今日のコースは、その中の田辺から山中を進む「中辺路」の一部、熊野本宮大社にたどり着くラストの部分!
このコースは、なだらかな下り坂が中心で歩きやすく整備されており、昔の旅人がはじめて熊野本宮大社の旧社地(大斎原)を望み、有難さにひれ伏し拝んだといわれる伏拝王子など多くの見どころが点在していることから、観光客に人気のあるハイライトコースでもあります。

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ちょうどこの日は発心門のお祭りの日。

スタート地点の発心門王子まで移動。

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“五躰王子”のひとつ発心門王子。

発心門王子にて、今日のトレッキングが怪我なく終わることを願って全員で参拝。熊野古道沿いには九十九王子※と言われる程、数多くの王子社がありますが、王子社とは熊野の神様の御子神が祀られているところであり、熊野への道標や休憩所の役割でもあったそう。

※九十九は実際の数ではなく、数の多いことを表したもの。

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「中辺路」押印帳の表紙。
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中辺路では36か所のスタンプが集められるそう!

熊野古道では各参詣道別に押印帳があり、各押印処でデザインの異なるスタンプを集めるのも、熊野古道トレッキングの楽しみのひとつ!押印帳の中には、その地点の見どころや豆知識が書かれていたり、熊野古道全体図やアクセス方法なども記載されています。それぞれの参詣道をすべて押印・踏破した方には証明書を発行しているので、押印帳を入手してから熊野古道を楽しみましょう!

押印帳の入手方法
■熊野古道(中辺路)…地元観光協会(中辺路観光協会・熊野本宮観光協会・新宮市観光協会・那智勝浦町観光協会)などで販売
■1冊 100円
問い合わせ先
■和歌山県庁観光振興課
■073‐441‐2424

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だいたい500メートル間隔にある道標。

発心門王子をすぎたところで中辺路の道標62番が見えてきました。ここから熊野本宮大社手前の75番にある祓殿王子を目指していきます。

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都心では見かけない面白いカカシに遭遇したり、雄大な景色を眺めながらのんびりと進んでいきます。

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語り部2班・担当の大野さん。

ツアーでは3班に分かれて、少人数でトレッキング。大野さんから、「秋の時期に山林内で見られる紫色の花があるので、探しながら歩いてみてください」というお題が。

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道の途中、こんな可愛らしい八咫烏の道標にも遭遇。写真スポットも多く点在しているのが意外でした。

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まだ舗装された道ですが、徐々に森林の中へ。木漏れ日もキレイ!

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ちょうど道標64番の所に、先ほどの語り部さんが話していた紫色の花が!こちらは、“アサマリンドウ”という秋に咲く多年草だそう。湿度を好み、日に当たると花が開くそうで、この日はたくさんのアサマリンドウが咲いていました。

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古道にはお地蔵さんも点在しているそうですが、ネーミングの可愛らしいお地蔵さんを発見!その名も「歯痛の地蔵さん」。虫歯が多い人は必見スポット!

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道標65番を過ぎた付近で水呑王子に到着。ここには「腰痛に効くお地蔵さん」が鎮座しています。

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この隣には廃校が。

またこの場所は、明治9年から三里小学校三越分校でしたが、昭和48年に廃校となったそう。一息ついたところで、トレッキングを再開。

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徐々に道幅も狭くなってきます。この舗装されていない道は全てユネスコの世界遺産登録されています!世界遺産を歩くのは、不思議と気持ちが引き締まりました。

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道標66番のあたりでは、切り倒された自然のベッドの上で森林浴が楽しめます。ずっと歩くだけではなく、ちょっとした楽しめる場所もあるのが、このコースの良さ!

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みんな気持ちよさそう!

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見上げるとこんな感じ!マイナスイオンがたっぷり味わえますよ。

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楽しんでいるうちに、ちょうど半分の距離にある伏拝王子に到着。

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目的地である熊野本宮大社が、はじめて直視できる場所です。

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真ん中の小さなグレーの部分が大斎原。

そして、ここには平安中期の女流歌人・和泉式部と熊野権現の歌のやり取りが残されています。和泉式部が熊野詣をして、伏拝付近まで来たときに生理になってしまいました。昔の日本では、女性の生理が不浄なものだとされていたため、本宮参拝ができなくなったことを悲しみ、遠くに見える熊野本宮の森を伏し拝んで歌を1首詠んだそうです。
しかしその夜、式部の夢に熊野権現が現われて、熊野はそんなことは気にしない、というお告げをみたと伝わっています。

昔から多くの人々が険しい熊野詣を参拝したがる理由は、身分や男女の別を問わず、あらゆる人々が参拝できる懐の大きさにあるといわれていますが、まさに由来にふさわしいストーリー。その土地に根づいた言い伝えを知れることも、語り部さんの魅力ならでは!

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お茶とセットで1,200円。はじめてのめはりずしに感動!

伏拝王子にある伏拝茶屋にてお昼休憩。「熊野古道弁当」は色合いがキレイなおにぎりが、古道と同じ数の4つも入っています。季節によってはおにぎりの具材が異なるそうですが、おいなりさん、古代米おにぎり、南紀名産のめはりずしなど。季節を感じる山菜のおかずも入っていて、味付けもおいしい! 伏拝茶屋では温泉コーヒーも200円で飲めるので、午後のエネルギー補給にもピッタリです。お弁当は熊野本宮大社など、本宮町内であれば配達が可能なので、トレッキングする日には便利!

「熊野古道弁当」
■和歌山県田辺市本宮町川治1406-1
■0735-42-1066(温泉民宿 大村屋)

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お昼を食べてパワーチャージが完了したところで、後半戦がスタート!残る道のりは、ここからあと半分ほど。

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道標71番を過ぎたところで、古道が一般道と交差する吊り橋のすぐ先に「三軒茶屋跡」という休憩所があります。

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「右かうや十九り半、左きみい寺三十一り半」と刻まれた道標。※右に行けば真言密教の聖地「高野山」、左に行けば西国三十三所第2番札所「紀三井寺」の意。

この地点は、中辺路と小辺路の分岐点で、

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左にいけば、小辺路へ。

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右に行けば、「九鬼口関所跡」と記した関所の門が復元されています。もちろん今はタダで通れます。

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右端の大きな石が境目。

この関所を超えた先にある石畳の道をのぼっていくと、微妙に石の色合いや大きさが変わる場所があるのですが、この古めかしい色合いの石畳は、なんと江戸時代から変わっていなんだとか。関所を通過したら、ぜひ足元にも注目してみてください!

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73番を過ぎたところで、ちょっと寄り道の看板が。

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寄り道では熊野川と、昨日最初に訪れた熊野本宮大社の旧社地がある大斎原の絶景が拝めます!ということは、熊野本宮大社まであともう少し!関所からはのぼりが続いていたのですが、この景色のおかげでパワーが蘇ります。

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74番の道標を過ぎたところでは、18~19世紀に築かれたとみられる祓殿石塚遺跡があります。

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気持ちいい汗をかいてきたところで、最後の道標75番に到着しました!

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祓殿王子は、現在の熊野本宮大社のすぐ裏手のところにあり、ここで心身を祓い清め、新たな想いで熊野本宮大社に詣でるための場所。スタンプも押し、いよいよ熊野三山ラストの「来世を救済する」といわれる熊野本宮大社へ!

来世を救済する〈熊野本宮大社〉。

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古道から熊野本宮大社へ続く入り口は2つ。昔から続く古道の入り口と、鳥居の入り口。

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日本サッカー協会のシンボルとしても有名な八咫烏。

熊野本宮大社を含め、熊野三山では至る所で3本足の八咫烏を見かけますが、これは神の使者である八咫烏が、神武天皇を熊野から奈良まで道案内をしたというエピソードから、熊野三山に共通する「導きの神鳥」として信仰されるようになったため。

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こちらが拝殿。まずはツアー参加者のみんなで正式参拝から。

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無事にトレッキングが終わったことのお礼もかねて、正式参拝で心を清めます。

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平安時代の坪装束着た女性の観光客もちらほら。
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一番左から3、2、1、4の順で参拝を。

その後、神職さんから熊野本宮大社の参拝順序の説明が。この四つの御社殿には、熊野三山の熊野那智大社、熊野速玉大社、熊野本宮大社、そして伊勢神宮の神様が祀られています。
御社殿は一番左から第一殿、第二殿、第三殿、第四殿と呼ばれますが、参拝は第三殿 → 第一殿 → 第二殿 → 第四殿の順とちょっと不思議な順序が正式。これには熊野本宮大社が、熊野三山をめぐるのが難しい人のために、ここに来れば全ての参拝ができるという、どんな人にも優しい熊野ならではの思いやりがありました。

〈熊野本宮大社〉
■和歌山県田辺市本宮町本宮
■0735‐42‐0009
■社務所等は8:00~17:00。境内参拝自由

道中の締めくくりは天然温泉!

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お土産や軽食などの売店も。

熊野本宮温泉郷には、旅の疲れを癒してくれる表情豊かな温泉が点在しています。そのひとつである〈わたらせ温泉〉は、美人の湯と言われる重曹泉で美肌作用があり日帰り入浴が可能なため、観光客にも人気のスポットです。

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大露天風呂という名にふさわしい広々とした露天風呂では、熊野の自然溢れる景色とともに旅の疲れを癒すことができました。館内ではお土産も販売しているので、湯上りの後はここで購入することもできますよ。

〈わたらせ温泉〉
■和歌山県田辺市本宮町渡瀬45-1
■0735-42-1185
■6:00~22:00(最終受付 21:30)
■大人 900円 / 小人 450円

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HELLY HANSENで、友達とお揃いのトレッキングコーデもかわいい!

今年、ユネスコ世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」は、世界遺産登録15周年の記念すべき年にあたります。「癒しと蘇りの聖地」として、いにしえから今世までたくさんの人を魅了してきた熊野三山を巡って、生まれ変わった新しい自分で来年を迎えてみるのはいかがでしょうか。
初心者の方でもまだ歩きやすい気候なので、トレッキングスタイルに身を包み、熊野古道を辿りながら参詣することをおすすめします。もっと短いコースもあるので、ぜひ自分にあったコースで熊野の自然を楽しんでみてください。

イベント『世界遺産 熊野三山・熊野古道中辺路をめぐる旅【2日間】』
■主催:ゴールドウイン
HELLY HANSEN公式サイトはこちら

■主催:和歌山県観光連盟
和歌山県観光連盟公式サイトはこちら

「歩ける世界遺産・熊野古道トレッキング&熊野三山を巡る旅。~前編~」はこちら

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