なんでも黒板になる! 子どもと一緒にできる『チョークグラフィック』の作り方。インテリアからウェルカムボードなどに◎ LEARN 2021.05.04

塗って、書くだけでOK!意外と簡単に始められる手描きグラフィックの世界を体験。今回は、チョークボーイ・吉田幸平さんにおうちでできるチョークグラフィックのやり方を教えてもらいました。4月28日(水)発売 Hanako1196号「自分を高める、学びの教科書。」よりお届けします。

チョークグラフィック

100均などで購入できるボードや古材の切れ端などに黒板用塗料を塗るだけで簡単に作れる黒板ボード。好きな言葉を書いて立てかければ、雰囲気のあるオブジェに。

■用意するもの

チョークグラフィック

黒板塗料は、ホームセンターやネットで購入を。今回は、〈壁紙屋本舗〉「CHALK UP!」のオールドスクール(250ml 2,750円)を使用。また、塗料を塗る筆の太さは自由(広い面を塗る場合、太めの筆で)。作業を始めるときは新聞紙を敷き、汚れてもいい服やエプロンをつけて。

A.ドライヤー
B.バケツ
C.水差し
D.マスキングテープ
E.紙コップ
F.鉛筆
G.ボールペン
H.チョーク
I.濡れふきん
J.筆
K.黒板塗料
L.好きなサイズの板など

■チョークグラフィックのやり方

1. 板に塗料を塗る。

バケツに張った水を水差しに取り、紙コップに、黒板塗料と水を10:1の割合で入れて混ぜ、板の木目に合わせて筆で塗る。ドライヤーで30秒ほど乾かし、逆方向に二度塗りし再度乾かす。

チョークグラフィック

2. チョークでラインを引く。

文字の入るバランスに合わせて斜め線のガイドとアンダーラインを入れる。ラインを引くことでバランスが取りやすくなる。筆記体で書く場合は、斜めの角度を合わせることが重要。

3. 文字を書く。

好きな文字を書いていく(ここでは「Welcome」)。書き終わったら、濡れふきんでガイドの線を消していく。慣れてくればガイド線は引かず、そのまま文字を書いてもいい。

4.ラインを強調する。

3で書いた文字の、斜めになる部分を濃くなぞると、チョークの濃淡にコントラストが効き、文字の表情にメリハリがつく。最後にチョークの粉を軽く落として完成!
【POINT】チョークの色、太さ、濃さを変えて自分好みに調整を。

トレースを活用すればさらに本格的に!

1.紙にチョークを塗る。

手書きがうまくできなそう……と不安な方には、トレースする方法もおすすめ。まずは、書きたいデザインを普通紙に出力。紙の裏側にチョークを塗る。

2.文字を写して、なぞる。

紙を表向きにして板にマスキングテープで固定。筆圧をかけながら、ボールペンや鉛筆で文字枠をなぞる。紙を外し、板に写ったチョーク部分を塗る。

チョークだけじゃなくいろんな画材を使っても。

チョークグラフィック

チョークの下絵にポスカやペイントマーカーで色付けしても。「チョークのラフな線とは違い、かっちり仕上がるので上級者向け。慣れてきたらぜひチャレンジしてください」

好きな文字やデザインをのびのびと表現して。

発祥の地・オーストラリアでは店看板として身近な存在であり、日本でもグラフィックアートのひとつとして注目されるチョークグラフィック。ボードに濃淡をつけて描くことで、チョーク本来の淡い味とコントラストが活きるのが最大の魅力だ。そして、間違えても消してすぐに書き直せるシンプルさなので、子どもから大人まで気軽にトライできる。「チョークで文字を書くのが難しいと思われるかもしれませんが、チョークで書く凸凹感ってどんな風に書いても味になる(笑)。材料も作り方も簡単なので、気軽にトライしてほしいです。また、黒板塗料さえ塗れれば、ベースとなる板はなんでもいい。それも自由に遊んでほしい」インテリアボードとしておうちに飾るのはもちろん、友人へのプレゼントや結婚式のウェルカムボードなどにも使えそう?慣れたらいろいろ応用してみたい!

Teacher…チョークボーイ 吉田幸平(よしだ・こうへい)

手描きグラフィックアーティスト。手描き結社〈WHW!〉を主宰。鎌倉にアトリエを構え、看板や店内装飾、イベント出店まで幅広く活動する。Instagram:@chalkboy.me

(Hanako1196号掲載/photo : MEGUMI illustration : Shapre text : Ami Hanashima edit : Kana Umehara)

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