凄すぎてガン見。手帳好きが教える、自己分析に役立つ「手帳活用術」


やなぎさわ・このみ/暮らしや旅にまつわる著書多数。〈フェリシモ〉などで商品開発も手掛けるなど幅広く活動。2024年『「自分ログ」で毎日が変わる手帳のある暮らし』(大和書房)を上梓。

高校生の頃からマメに手帳をつけ続けているというエッセイストの柳沢小実さん。
「スケジュール管理の手帳をメインに、サブでテーマ別の手帳を用意しています。基本の手帳は時間と情報の整理が第一。バーチカルタイプに仕事の予定を時間軸に沿って淡々と記入していきます。そうしておけば毎朝確認し、その日すべきことを見落とさずに済む。一方、年間のスケジュールはプライベート中心で。ふたつの記録を照らし合わせることで自分の公私のバランスを確認し、これからすべきこと、したいことの見通しがよくなります」
スケジュールの管理が手帳術の第一歩。さらに自分自身のログとして、目的別に手帳をつけるアイデアを持つと活用の幅がぐんと広がると柳沢さん。
「健康管理や買い物記録はまさにそれ。この日、これをしたという事象の点は書き留めることで線として繋がり、それが蓄積されることで立体的に自身の持続性や積み重ねの可視化になる。現状の把握や自己分析に役立つようになると思います」
1. 仕事の予定

1日の予定を端的に把握する。
「空き時間も可視化できる」と時間単位でまとめられるバーチカルタイプの手帳に仕事の予定を。仕事別にカラーシールで分類し見やすく。「その週にこなしたいToDoリストもページのはじめにまとめて書いておく。仕事関係は上段に、プライベートは下段にまとめて、区別しています」
2. 年間の予定

何に時間を使うのか? を可視化。
年間のスケジュール帳はプライベートの予定を中心にまとめる。「プライベートの中でも、旅行、友達付き合い、習い事、推し活などジャンルを分けてこちらもカラーシールで分類を。そうすることで自分の行動に偏りがないか、バランスよくできているかと俯瞰してみることができます」
3. 健康管理

まずはデータを写すだけでいい。
マンスリーのスケジュールにはその日食べたものをメモ。右ページには歩数や睡眠時間など健康に関する記録をまとめている。「データはスマートウォッチの情報を。ただ転記するだけでも『今日はあまり歩かなかったな』と気づき、続けていくことで自分の傾向とすべき対策がみつかるはずです」
4. 買い物記録

家計簿未満でも十分役立つ!
「実は家計簿はつけるのが苦手」という柳沢さん。「その代わり、その月に買ったものを簡単にメモ。まずはこれだけで十分だと思います。マーカーで色分けしておけば『今月は服を買いすぎたな』など出費の方向修正に役立ちます。いずれ買いたいものは付箋でマークし、買い物貯金も計画的に」
Q. どんな手帳を選ぶのがベスト?

「最初は100均の手帳からでも」と柳沢さん。「続けることが大切。まずは安価なもので気軽に書く楽しさを知って。カバーに好きなシールや写真を貼るなど自分好みにアレンジして楽しむと◎」
Q. デジタルとの併用もOK?
データ管理や集計、リマインド、AIによるアドバイスなどはアナログの手帳よりデジタルが得意。「食事管理アプリ『あすけん』や家計簿アプリ『マネーフォワードME』などを私も併用しています」