vol.2 ヘチマ、ブラボー 中村暁野さんが実践!キッチンたわしを「へちま」にチェンジ!【親子ではじめる、エシカル暮らし・2】 MAMA 2019.12.07

はじめまして。
家族をテーマにした「家族と一年誌 家族」という雑誌を作ったり、ものを書いたりして暮らしてる中村暁野といいます。

海洋プラスチックによって死んでしまう亀や鳥のことを知った時、ショックだったのはちゃんと分別して捨てればリサイクルされると思っていた日本のプラごみの多くが、海外に輸出され廃棄物となっているということでした。

昼に食べたうどんの乾麺も、常備しているルイボスティーの茶葉も、食べ物じゃないあらゆるものも、気づけば全部プラスチックで包装されている。わたしたちの出した大量のプラごみも、亀や鳥のお腹の中にあるのかも…と無言になるわたしと娘。

日本でふつうに暮らし、プラごみを出さないようにするなんて至難の技に感じてきます。ですが、そこで思考停止してしまったらオシマイ。
自分たちがいかに多くのプラスチックを使い捨てているか気づいたことは一歩前進。そう思って「ゆっくりバイバイ、プラスチック作戦」を始めることにしたのです。

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まずは、うちの中を見渡し、目に入るプラスチック製品で別の何かに変えられるものを探してみました。

最初に思い浮かんだのは、キッチンスポンジ。もともとキッチンに色のついたスポンジを置くのは落ち着かなくて、白いスポンジをずっとリピートしていました。使いはじめは気持ちいい白いスポンジ。でも使うとすぐに汚れる白いスポンジ。汚れると不衛生感漂う白いスポンジ…。なので、買い替えも頻繁。そんなスポンジから、まずはバイバイしてみよう。

最初に考えたのは、洗剤いらずでエコと言われる『アクリルたわし』。編み物をする娘に編んでもらおう、と思ったのですが、アクリル毛糸って、プラスチックでできている!繊維に含まれる0.5ミリ以下のマイクロプラスチックが、洗うたびに川や海に流れていってしまうらしいのです…。

自分の無知を恥じつつ、天然素材からできている、コレいいかも、と思ったものがありました。それは『ヘチマ』です。

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種をとって乾燥させたヘチマは、スポンジのようにゴシゴシできそうだし、土に還るし、とさっそく購入。いざ、使ってみると最初はゴワゴワ硬かったヘチマは使うほどに程よくほぐれて、食器の角もしっかり洗える。自分のお弁当箱を毎日洗っている娘も「レンコンみたいでかわいい〜」とノリノリ。

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なにより嬉しかったのは、汚れがつきにくいこと。カレーの鍋を洗ってもお湯ですすげば白くもどるヘチマの不思議…!洗い物をした後に水をぎゅっと絞ればカラリとしてキッチン周りが濡れることもない。ちょこんと置かれた姿がむしろなんだか可愛らしい。そんなわけで、プラスチックのスポンジをやめたら、キッチン周りの悩みのタネまで解消されました。ヘチマ、ブラボー。

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ヘチマ以外にもシュロでできたたわし、綿の布巾、セルロース製のスポンジなど、天然素材でできた食器洗いのいろいろ。わたしはヘチマが気にいりましたが好みのものを探すのも、また楽しい。洗うものによって、使いわけてもいいかもしれません。うちでも水筒やマグといった筒状のものはレデッカーのミルクボトルブラシを使っています。木と馬毛でできたこちらも、とても使いやすくてお気に入りなのです。

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