優しい気持ちを作る、理想の部屋づくり。 いまマネしたい「韓国インテリア」。ソウル暮らしから学ぶ、オリジナル家具や色使い。 LEARN 2022.06.04

コロナ以降、家時間が増えたことによりインテリア熱が急速に高まった韓国。数年前までインテリアへの関心が高い人は少数派だったが、SNS人気が特に高い国民性もあり、いわゆる“インスタ映え”の家が爆発的に増え、それに伴いオリジナルのインテリアショップも急増中。今回はソウルに暮らす2組のリアルライフ、そして注目のインスタアカウントから韓国的“素敵なインテリア”のヒントを探ります。

1.ヴィラ(=アパート)スタイルの白ベースインテリア。/gyustaさん宅

窓と扉、韓国の昔ながらのガラス板はカッティングシートで模様替え。ちょっとした工夫で部屋の印象をガラリと変えた。2.
窓と扉、韓国の昔ながらのガラス板はカッティングシートで模様替え。ちょっとした工夫で部屋の印象をガラリと変えた。2.

ソウル市内で1人暮らし中の、ファッションVMDのgyustaさん(インスタは@_nice2meetyou)。彼女が住むのは韓国によくあるタイプの築25年のレトロなヴィラ(=日本でいう“アパート”)。ドアなど気に入った部分は生かしつつ、古さが目立つガラス窓にはシートを貼ったりと、DIYしながら上手に“自分流”に仕上げている。

「最近はビタミンカラーのアイテムをポイントとして取り入れています」。ヴィンテージ家具は必ず店舗で買う一方、普段使いのものは「today house(韓国語読み:オヌリチプ)」などオンライン中心に購入。ハイ&ロー両方を取り交ぜたスタイルで空間を演出。

2.昔ながらの韓国一軒家スタイルのシンプルインテリア。/キム・ギソクさん宅

天井の高さがあるからこそ生きる、観葉植物。部屋の核となるのは大きな黒の円テーブル。自宅で仕事をする時、夫婦で寛ぐ時とどんなシーンにも対応してくれる。
天井の高さがあるからこそ生きる、観葉植物。部屋の核となるのは大きな黒の円テーブル。自宅で仕事をする時、夫婦で寛ぐ時とどんなシーンにも対応してくれる。

高い天井に通る、木製の梁。韓国の昔ながらの建物の特徴であるこの梁と、モダンな家具をミックスさせているのが、韓国の数々の人気カフェを手掛ける空間デザイナー、キム・ギソクさん(インスタは@gg_giseok)夫妻だ。「インテリアは、実用的で生活に寄り添ってくれるものを選びます。

いくら綺麗でも使うことができなければ意味はないので、長くじっくりと使えるものがいい」という。家自体の持つ古い印象を隠すことはせず、シンプルで機能性の高いモダンなアイテムを配置することでリラックス感のある空間を生み出している。新旧の韓国美が詰まった、居心地のいい一軒家だ。

取り入れたいエッセンス満載。注目のインスタグラマー。

韓国インテリアブームの立役者ともいえるインスタ。模様替えやホームデコレーションをする時に参考になる、人気のお部屋アカウント3つを紹介。

@monobono_/旬をちりばめたホームデコのお手本。
フィードを眺めるだけで心ときめく可愛さ。monobono_さんの家を見れば、いま韓国で人気のインテリアを知ることができるといってもいいほど。YouTubeにはキッチンのリモデリングや、模様替えなど家づくりの様子がアップされている。

@johnbam_/大人気の“レトロ感”満載。
マネしたいウォールデコ。一枚あるだけで部屋が垢抜ける大判ファブリックポスターのほか、デスク周りは観葉植物や、お気に入りのハガキや写真、カフェのステッカーなどをバランスよくデコレーション。あえてアナログを楽しむことが韓国のいまっぽい。

@ssomta/猫の遊び場も確保した、韓流シンプルシック。
ロフト付きオフィステル(=オフィス+ホテルの造語。日本でいうマンションに近い)なので、ワンルームでも解放感たっぷり。北欧の「artek」、またデザイナーズヴィンテージ家具が揃う「OneOrdinaryMansion」がお気に入り。

◆韓国インテリアをチェックしたい時に役立つハッシュタグ→ #홈인테리어(ホームインテリア) #홈스타그램(ホームスタグラム)

(Hanako1209号掲載/photo : Seo Jun Woo text & coordination : Saliy Higashiyama)

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