ゆでたてを味わう幸せ。“アスパラガス”が主役のレシピ3選|料理×器の組み合わせも提案。

ゆでたてを味わう幸せ。“アスパラガス”が主役のレシピ3選|料理×器の組み合わせも提案。
料理と器
ゆでたてを味わう幸せ。“アスパラガス”が主役のレシピ3選|料理×器の組み合わせも提案。
FOOD 2025.05.07
人気料理家が旬の食材を使ったレシピを、注目の作家の器に盛り付けて提案するリレー連載。平野由希子さん担当の3回目は、アスパラガスを使ったレシピをお届け。
photo_Tetsuya Ito recipe & styling_Yukiko Hirano text_Kazuyo Nojiri
今号のレシピ
平野由希子
料理家

ひらの・ゆきこ/書籍、雑誌、広告のレシピ制作をはじめ、商品開発、ワインプロデュース、飲食店プロデュースなど幅広く手がける。最新刊は、愛猫の黒猫クミンと出かけた『南フランス 猫と旅する美しい村』。

アスパラガスを使ったフレンチを、クラシカルな器で魅せて。

種を蒔いてから2年目の春に、ようやく収穫できるアスパラガス。「手間ひまかけて栽培されたまさにごちそう。少し手をかけてあげるだけで十分おいしいんですよね」と平野由希子さん。今回教えてくれた3品は、平野さんらしくフレンチで。ビストロの前菜の定番、ウフマヨネーズと味わうゆでたてのグリーンアスパラは、フレッシュな甘みがたまらない一皿。同じくグリーンアスパラをスライスし、ペコリーノチーズと生ハムの塩味をまとわせた和え物は、奥深い味わいとシャキシャキ食感が魅力。また、ホワイトアスパラのリゾットは、アスパラのゆで汁もだしとして使い、旨味をギュッと凝縮させた逸品だ。

そんなメニューに合わせて選んだのは、長峰菜穂子さんの器。「彼女はフランスの伝統の形をモチーフに、日本の土で器を作っています。私もフレンチメインに料理の仕事をしているので、とてもシンパシーを感じます」

〈アスパラガスとウフマヨネーズ〉ビストロの前菜風アレンジでゆでたてを味わう幸せ。

材料(2人分)

グリーンアスパラガス …4〜6本

卵 …2個

マヨネーズ(作りやすい分量)

※卵 …1個
 ディジョンマスタード …小さじ1
 ワインヴィネガー …小さじ2〜大さじ1
 塩 …小さじ1/3 
 米油 …180㎖

作り方

❶ 常温に戻しておいた*の材料を瓶、ハンドブレンダー用の容器に入れる。上下に動かさずに撹拌を始める。卵、マスタード、ヴィネガー、塩の部分から混ぜていき、もったりとしてきたら、上下に動かして、さらにもったりとするまで混ぜる。味をみて、塩、ヴィネガー(ともに分量外)を加えて調える。

❷ 鍋に湯を沸かし、卵をレードル(お玉)などに乗せてそっと入れる。最初の1分は時々湯をかき混ぜ、6〜7分ゆで、冷水にとり、殻をむく。

❸ グリーンアスパラガスは根元の硬い部分を切り落とし、下1/3くらいの皮を薄くむく。はかま(褐色の三角形の部分)も取る。

❹ フライパンに1ℓの水、③で切り落としたアスパラガスの根元・皮、塩小さじ2(分量外)を入れて火にかける。沸騰したら穂先を持ち30秒程度根元をつけ、それから全体をゆでる。太さにもよるが2分程度を目安にゆで、ざるにあげて水気を切る。水気が切れたら、スプーンの背などでオリーブオイル(分量外)を塗っておく。

❺ 皿にアスパラガス、ゆで卵、マヨネーズを盛り合わせる。

〈ホワイトアスパラガスのリゾット〉ホワイトアスパラの旨味をたっぷりと。

材料(2人分)

米 …1合

ホワイトアスパラガス …5本

玉ねぎ …1/6個

白ワイン …大さじ2

オリーブオイル …大さじ2

バター …大さじ1

パルミジャーノチーズ …大さじ4

塩 …適量

こしょう …適量

作り方

❶ ホワイトアスパラガスは根元の硬い部分を切り、穂先をのぞいた皮全体をむく。太いものは厚めにむき、2センチの長さに切る。玉ねぎはみじん切りにする。

❷ 鍋に水3カップと①のホワイトアスパラガスの根元・皮、塩小さじ3分の2(分量外)を入れて15分煮て、だしをとる。

❸ 別の鍋にオリーブオイルを入れて熱し、玉ねぎを加えて炒め、しんなりとしてきたら米を加えてすき通るまで炒め、白ワインを加え煮立てる。

❹ ②の水分の半量を加える。水分がなくなってきたら、ホワイトアスパラガスを加えて混ぜ、残りの②を3回程度に分けて加え、粘りが出ないように時々かき混ぜ、好みの加減に煮えたら水分を加えるのをやめ、仕上げにバターとパルミジャーノチーズを加えて混ぜ、塩、こしょうで味を調える。

〈アスパラとペコリーノチーズ、生ハムの和え物〉みずみずしい食感と奥深い塩味でワインが進む。

材料(2人分)

グリーンアスパラガス …4本

生ハム …2枚

ペコリーノチーズ …適量

オリーブオイル …適量

塩 …適量

こしょう …適量

❶ アスパラガスは根元の硬い部分を切り落とし、はかまを取る。ピーラーでリボン状に薄く切り、半分の長さに切る。穂先は包丁で切る。

❷ 塩少々(アスパラの1%の重量)で揉み、しんなりとさせる。生ハムを適当な大きさに切って加え、こしょう少々をふる。オリーブオイルを回しかけ、ペコリーノチーズをおろして散らす。

器のこと 
長峰菜穂子

武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科陶磁器科卒業後、笠間焼の窯元に勤務、茨城県笠間焼窯業指導所で学ぶ。青年海外協力隊としてフィリピンで陶芸指導を行う。帰国後は、埼玉県坂戸市に工房〈アトリエ線路脇〉を構える。

器の取扱店
〈Cloth & Cross(クロス アンド クロス)〉(東京ほか)

住所:東京都目黒区自由が丘2-14-11
電話番号:03-6421-3086
営業時間:11:00〜19:00
定休日:不定休

ほかに東京〈LaRonded’Argile〉など。5月24日(土)〜5月30日(金)に東京〈スタイルハグギャラリー〉で個展を開催予定。
※今回使用している器は料理家私物。

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