「私のお気に入りの一軒」を見つけて! 【京都】こだわりがぎゅっと詰まった、おすすめブックカフェ2軒 FOOD 2018.06.18

おいしいグルメをおともに心ゆくまで読書に没頭…そんな寛ぎの時を過ごせるブックカフェ。今回は、鉄道や旅、猫好き必見の町家カフェをはじめ、京都のおすすめ2軒をご紹介します。

1.〈ホホホ座 三条大橋店〉/三条

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三条大橋のたもとに立つ〈ホホホ座〉の最新店。本は“手に取りやすいもの”という緩やかなルールのもと、新書や古書、リトルプレスなどをバランスよくセレクト。

『退屈をあげる』坂本千明(1,300円/青土社)
『退屈をあげる』坂本千明(1,300円/青土社)

愛猫との日々を綴った詩画集。

『音楽が教えてくれたこと』甲斐みのり、中島愛(1,500円/ミルブックス)
『音楽が教えてくれたこと』甲斐みのり、中島愛(1,500円/ミルブックス)

1980~90年代の音楽に明るい2人の対談形式の案内書。

『窓から見える世界の風』福島あずさ(1,600円/創元社) 
『窓から見える世界の風』福島あずさ(1,600円/創元社) 

気象学者が世界の風を画家nakabanさんの絵と散文と共に紹介。

西陣〈たま茶〉のハーブティーや北白川のカレー店〈ガラムマサラ〉のスパイシーな手焼きせんべいなど、旅のお土産にぴったりのアイテムも取りそろえる。本棚の傍らには「購入した本をすぐ楽しめるように」と小さな喫茶スペースを用意。

「バターチキンカレーセット」1,000円(税込)
「バターチキンカレーセット」1,000円(税込)

鳥取県の〈ミエポンプコーヒー〉焙煎のコーヒーや自家製カレー、ラム酒を利かせたパウンドケーキなど、本を片手に楽しみたいメニューがたくさん。

2.〈古書と茶房 ことばのはおと〉/紫野

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本好きのオアシス的存在のブックカフェが昨夏、路地裏の町家にお引っ越し。小さな庭を望む畳敷きの空間には、ちゃぶ台のほかじっくりと本の世界に浸れる自習室風のカウンター席も。押入れや床の間などを上手に利用した本棚には、暮らしまわりの雑誌や書籍、小説、絵本や児童書など幅広い作品が。なかでも鉄道と旅を愛するご主人と、愛猫家の奥様の“好き”が色濃く反映された棚は見応えたっぷり。

『ノラネコぐんだんアイスのくに』工藤ノリコ(白泉社) 
『ノラネコぐんだんアイスのくに』工藤ノリコ(白泉社) 

思わずクスリと笑ってしまうユーモラスな猫たちが主役。

『デミアン』ヘルマン・ヘッセ(岩波書店) 
『デミアン』ヘルマン・ヘッセ(岩波書店) 

「少年の成長物語なのですが、思想がとても心に残っていて。時折読み返したくなるバイブル的な一冊です」とご主人。

『火山のふもとで』松家仁之(新潮社)
『火山のふもとで』松家仁之(新潮社)

地の素材にこだわった手づくりのごはん、たっぷりのフルーツの上に愛らしい猫モチーフのアイスをのせた「にゃんこパフェ」など、フードも個性派ぞろい。

「にゃんこパフェ」900円
「にゃんこパフェ」900円

(Hanako1154号掲載/photo : Yoshiko Watanabe text : Azusa Shimokawa)

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