精神科医・星野概念のあまから恋わずらい No.22「グルメ」
2019.12.02

あなたはどう思う? 精神科医・星野概念のあまから恋わずらい No.22「グルメ」

Hanako本誌で連載中の精神科医・星野概念さん「あまから恋わずらい」を掲載。今回は、1179号「1,000円の幸せと6,000円の悦びと。おいしいお店!2019-20」特集よりお届けします。

編集部 / Hanako編集部

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今回のテーマは、「グルメ」と恋。

今回のHanakoの第1特集は「ベストグルメ」。
今年のベストグルメに出会えたのは1月でした。早い。日本酒好きな僕が最も心酔しているのは竹鶴酒造の酒です。今年の1月、知人の紹介でついに竹鶴酒造の蔵を見学できることになりました。1日かけて、自分が愛してきた酒が造られる工程をじっくりと体感し、震えるほど感動しました。

そして、夕食はなんと蔵の中で、敬愛する石川達也杜氏をはじめ、4人の蔵人さんたちと一緒に頂きました。竹鶴の酒を造っている人たちと、竹鶴を飲みながら、竹鶴の蔵の中で食事をするなんて!人生で初めての、頬をつねりたくなる夢みたいな時間でした。
しかも、蔵人さんが燗をつけてくれるのです。竹鶴の酒は燗をして飲むといっそう旨さがひき立つのですが、この温度がまた、体験したことないほど超熱い!徳利を持っただけで火傷しそう。それでも旨味が飛ばず、むしろ味が膨らむのが竹鶴の酒の凄いところです。石川杜氏は駄洒落の天才なので、「これはアツアツ燗、つまりラブラブ燗です」と言って大声で笑っていました。カッコいい......。

それ以来、僕は居酒屋で燗酒を頼む時は「ラブラブ燗で」と言っていますが、一度も通じたことがありません。それどころか、店員さんにナンパと間違えられることもあります。それでも僕のラブラブ燗へのラブは揺るぎません。間違いなく今年のベストグルメなのです。

星野概念(ほしの・がいねん)/精神科医として総合病院に勤務。雑誌・webでの執筆業や、音楽活動も行う。いとうせいこう氏との共著『ラブという薬』が発売中。

(Hanako1179号掲載/illustration:Misaki Tanaka text:Gainen Hoshino)

☆『精神科医・星野概念のあまから恋わずらい』No.21「学び」はこちらから。

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