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2022.05.11

女性ホルモンにまつわる注目のキーワード。 AMH検査の『AMH』って?レディースクリニック院長に聞いた、女性ホルモンにまつわる注目キーワード。

生理前に起こる不調のPMSと発育過程の卵胞から分泌されるAMH。どちらもホルモンとかかわりのある注目の言葉。その意味を正しく理解して、自分のカラダと未来に向き合ってみよう。今回は、〈浅田レディースクリニック 〉院長・浅田義正(あさだ・よしまさ)先生にAMHについてお話を聞きました。

『AMH』…血液検査で卵子がいくつあるのかを知る指標。

発育過程の卵胞から分泌されるAMH値(アンチミューラリアンホルモン)。血液検査の値により、卵巣内にどれくらいの数の卵子が残っているかの目安(卵巣予備能)がわかる。値は年令と関係なく個人差が非常に大きい。卵の質などは年齢と関係する。

卵巣予備能を知ることで、人生設計の手助けに。

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ここ数年、不妊症治療を受ける人たちの間で注目されているAMH検査。数値から卵巣に残っている卵子の目安(卵巣予備能)を知ることができるものだ。血液検査で行い、結果はng/ml(ナノグラム)などで示される。今年の4月から、体外受精を受ける際、保険診療の一つとして導入された。「AMH値イコール妊娠率ではありません」と話すのは、AMH検査の第一人者で、不妊に悩む多くの女性の治療にあたる浅田義正先生。AMH値が低いからといって妊娠できる確率が低いわけではない。AMHの値は、あくまでも卵子が体内にどれだけ残っているかを示すだけで、例えゼロに近くても、自然妊娠している女性も少なくないのは事実。20〜30代でも値が高い人もいれば低い人もいるなど個人差がある。「検査結果の正常値はいくつなのか、と目安を気にする人は多いですが、基準値、正常値を示すことはできません。個人によって値が異なり、あくまでも、卵巣予備能が高いか低いかを判断するためのものでしかありません」

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ただし、AMH値が1.0ng/ml以下だと不妊治療が難しくなってしまい、注意が必要。2.0〜3.0ng/mlであれば通常の不妊治療ができるということがわかる。逆に4.0〜5.0ng/ml以上ある場合、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)の疑いがあるという。多嚢胞性卵巣症候群は排卵障害が起き、卵巣内に多数の卵らん胞ぽうがたまり、月経異常や不妊の原因になる。では、何歳になったら検査を受ければいいのだろうか。

「卵子の実際の数とAMH値が一致するのがだいたい25歳くらいです。25歳を迎えたら自身の卵巣予備能を知っておくといいと思います。今は初産が平均30歳を超え、初産の年齢が高くなってきています。まだ子どもを産んだことがなくて、将来、出産をしたいと思っている30歳の方は、すぐにAMH検査を受けることをおすすめします」と浅田先生は話す。

そして検査を受ける女性に、前もって知っておいてほしいことがあると言う。「卵子は女性がお母さんのお腹の中にいる時に一度だけ作られ、二度と作られることがありません。生まれる前に卵子の数が決まっていて、年齢が上がっていくにつれて減っていき、老化していきます」つまり、年を重ねると妊娠率が下がり、不妊の悩みを抱える女性が増えることにつながるのだ。卵子を健康に保つために、運動したり食生活を変えたとしても、卵子を増やすことはできないし、卵子の老化を防ぐこともできない。日々、卵子は30〜40個くらいずつ減っていくのだ。「卵子の質、古さは年齢にかかわります。検査で卵巣予備能を知って、人生設計を立ててほしいです」

※卵子の数は「母子保健事業の効果的実施のための妊婦検診、乳幼児検診データの利活用に関する研究」参考

AMH検査で知っておきたいこと。

1.排卵期、高温期等にかかわらず、いつでも検査を受けられる。

2.AMH値=妊娠率ではないため0に近い数値でも自然妊娠する。

3.30歳を迎えたら検査を受けて、ライフプランの指標に。

Navigator…〈浅田レディースクリニック 〉院長・浅田義正(あさだ・よしまさ)

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生殖医療専門医。高度生殖医療を中心とした診療を行う。米国で顕微授精の基礎的研究に従事し、顕微授精に関して豊富な実績を持つ。

(Hanako1208号掲載/photo : Kenya Abe illustration : Maori Sakai text : Yuko Watari, Keiko Kodera)

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