自然の色で染める『草木染め』にチャレンジ!植物が持つ思いがけない色に出合うワクワクを。
2021.05.03

まるで自由研究!? 自然の色で染める『草木染め』にチャレンジ!植物が持つ思いがけない色に出合うワクワクを。

植物を煮出して布を染める草木染め。実験みたいなワクワク感と自然の神秘に触れるときめき体験を。4月28日(水)発売 Hanako1196号「自分を高める、学びの教科書。」よりお届けします。
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草木染め

クッションカバーとエコバッグをボーダー柄に。ムラも一点ものの味わいになる。エコバッグの柄には割り箸を使用した。染料に浸ける時間が長いほど濃く染まる。

■用意するもの

草木染め
草木染め
模様をつける角材は割り箸でも。

草木染めのできる素材は綿、麻、絹、レーヨン、テンセルなど天然由来のもの。ただしウールは初心者には難しい。薄手だと染まりやすく、帆布等の厚手のものは染まりにくい。大豆飲料は普通の豆乳ではなく、おから入りの「まるごと大豆」製品を選ぶ。焼きミョウバンは薬局などで購入可。

A. 染める布(今回はクッションカバー)
B.ざる&こし布
C.軽量カップ
D.焼きミョウバン
E.ステンレス鍋
F.角材
G.バケツ
H.はかり
I.輪ゴムorひも
J.玉ねぎの皮(5〜6個分)
K.大豆飲料
L.菜箸

■草木染めのやり方

草木染め

1. 染める布を洗う。40度くらいのぬるま湯で布をもみ洗いし、糊や油汚れを落とす。ファスナーがついている場合は開け、布が重なっている部分や内側もしっかり洗って固く絞る。

草木染め
草木染め

2. 豆汁を布になじませる。大豆飲料を約50度のお湯で10倍に薄めた「豆汁」(今回は豆乳100ml、お湯900ml)に1を浸し、2分ほどよく揉んで浸透させ、絞って乾かす。この工程を2回繰り返す。

草木染め

3. 色止めする。布の重量の15%量(今回のクッションカバーは25g)の焼きミョウバンを、約80度のたっぷりの湯(今回は約4l)に溶かし、2を浸す。全体に浸透するよう15分ほど菜箸で混ぜ、水でよくすすぎ固く絞る。

草木染め
草木染め

4. 生地を角材で挟む。濡れたままの布を蛇腹に4つ折りにする。ストライプを入れる位置を決め、生地を角材で挟んで輪ゴムを2~3本、またはひもを使ってきつく留める。染めるものが小さければ割り箸で挟んでもOK。
【POINT】しっかり留めればきれいな白抜きに。

草木染め

5. 染料を煮出す。玉ねぎ5~6個分の皮と、ひたひたになるくらいの水を鍋に入れて火にかける。沸騰したら中火にし、時々かき回しながら20分ほど煮出す。ちなみに、新玉ねぎの皮だと薄い黄色に染まる。
【POINT】ぐつぐつ煮出すと濃い色になる。

草木染め

6. 染料をこす。染料が熱いうちに、ざるとざるの間にこし布(洗濯ネットでも可)を挟んで重ね、バケツにのせて染料を注いでこす。使った皮をもう一度煮出し、追加の染料を作ってもよい。

草木染め
草木染め

7. 布を染める。6のバケツに約6分目まで熱湯を加える(熱いほうが染まりやすいため)。4を浸し、約15分生地を揺らしながら染料を行き渡らせる。しっかり染めたのち、3の液を100mlほど混ぜると色が定着しやすい。

草木染め
草木染め

8. 洗って乾かす。染料が冷めてきたら取り出し(冷める時により深く染まる)、角材をつけたまま色が出なくなるまで水洗いして絞る。角材を外し、もう一度余分な染料を水で洗い落とし、日陰で乾かして完成。

美しい桜染めは枝を煮出した染料で。

草木染め

開花前の桜の枝を煮出した染料で染めると、きれいな桜色に。花びらではこの色にならないとか。「草木染めをやると、枝や葉が花の色を育てているんだなとしみじみ感じます」

植物が内包する思いがけない色と出合う。

玉ねぎの皮を煮出した深い飴色の染料に布を浸けてみると…、布が鮮やかな黄色に!「玉ねぎに含まれる茶色やオレンジが混ざりあっているから、深みのある色でしょう。草木染めの醍醐味ですよ」と、染色家の小室真以人さん。とりわけ丁寧にやるべき工程は、染める前の下準備。染めたいものが新品でも使い古したものでも、よく洗って糊や柔軟剤などを落とすこと。続いて「豆ご汁じる」に浸す工程も重要だ。「豆のたんぱく質が染料を布に引き寄せるのです。その色を定着させるのが、ミョウバンを使う『色止め』の工程。これらをやることできれいに染まり、色落ちしにくくなります」玉ねぎ以外ではアボカドの皮はピンクに、ほうれん草は淡い黄色に染まるという。身近な素材で布を変身させる楽しさ、植物が持つ思いがけない色に出合うワクワクが、暮らしの景色を鮮やかに変えてくれるはず。

Teacher…小室真以人(こむろ・まいと)

東京藝術大学で染織を専攻。東京・蔵前に、草木染め製品を扱う〈マイトデザインワークス〉をかまえ、不定期でワークショップも開催。

2021年4月1日以降更新の記事内掲載商品価格は、原則税込価格となります。ただし、引用元のHanako掲載号が1195号以前の場合は、特に表示がなければ税抜価格です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。

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