「火加減にコツあり!?パラパラチャーハン」|真佑のお弁当奮闘日記 LEARN 2023.05.17

料理研究家のウー・ウェンさんを義母にもち、ウー・ウェンさんのクッキングサロンでアシスタントを務める井上真佑さん。ウー・ウェンさんとの日々の仕事と著書から学び、義母としてのウー・ウェンさんのアドバイスを受けながら、井上さん自身の工夫を加えて作ったお弁当の中身とは?

「家庭の味といえば?」

“みんなで回答を合わせましょう!”というテレビのコーナーで、「家庭の味といえば?」というお題が出ていました。夫と一緒に「答えを合わせるならみそ汁かな?」と話していたら、案の定、出演者の方々の大半はみそ汁。
では、自分の家庭の味といえば何なのでしょう?例えば、私の実家では脂身が苦手な父に合わせて鶏のから揚げはもも肉ではなくささみ、衣は薄め。豚バラ肉はほぼ登場せず、牛肉も赤身一択でした。母はしょっぱいのが苦手なので、味付けは基本的に薄めで和食がベース。
夫の家庭の味はみなさんもご存知の通り、先生(ウー・ウェンさん)のレシピ。つまり中国の家庭料理がベースで、そこに和食の要素も入っているそうです。
私が先生のお料理を初めて食べたとき、私の家庭の味とは全然違い、こういった味もあるのだなと新鮮でした。それがいまでは自分の料理のレパートリーになり、我が家の食卓にたくさん並んでいます。
先生のお料理を仕事でたくさん食べるようになるにつれ、夫の家庭の味の傾向がわかってきたので、味付けも少しずつ合わせてみたり、「こういうお料理を先生は作らなさそうだけど夫は好きそうだな」「これは食べ慣れてない味だろうからハマらないだろうな」など、わかるようになってきました。先生のところで働く私だからこそですね。
相手の好みの味を知り、自分の味覚をもとに味付けをして、夫の実家の味とも私の実家の味とも違う、新しい家庭の味ができるのだな。それは、とてもうれしいことだな…とテレビを観ながらふと思うゴールデンウィークでした。

今月のお弁当はこちら!

【1】ブリのマーラー炒めは、ブリといえば照り焼き!の私にとって革命的な料理でした。身はふっくらして臭みもなく、ご飯のおかずになる味付け。夫の友人である男性陣からの評判がとてもよかったです。蒸しさつまいもは40分蒸してそのまま放置するだけ。蒸したさつまいもは冷蔵庫に入れておけばおやつ感覚で食べられます。葱油と塩をかけるとおいしいのです。
【2】先生からお土産でおいしいソーセージをたくさんいただいたので、何本かホットドックに。パンにもっとこだわればよかった…。鮭×新玉ねぎ×クレソンの組み合わせは最強!お魚をおいしく、たくさん、色々食べるが今年の目標です。
【3】「も〜タケノコと高菜ってなんでこんなに合うの!?聞いてないよ〜!」が、はじめて食べたときの感想です(笑)。茹でタケノコをしっかり焼き目がついて、周りがチリチリになるまで焼くのがコツ。
【4】トマトと豚肉のしゃぶしゃぶは煮物としゃぶしゃぶとスープの中間のような。トマトと一緒にすることでさわやかでするんと食べられちゃいます。
【5】たくさん品数を作る気分ではなく、野菜もお肉もとれてご飯も進む、おなかも心も満たされる回鍋肉を作りました。先生の回鍋肉は時間が経ってもおいしくて、味はしっかりしているのに重くなく、くどくなく最強におすすめ。

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