厚みとふわっと感がカギ!卵と長ネギの炒めもの|真佑のお弁当奮闘日記 FOOD 2023.07.26

料理研究家のウー・ウェンさんを義母にもち、ウー・ウェンさんのクッキングサロンでアシスタントを務める井上真佑さん。ウー・ウェンさんとの日々の仕事と著書から学び、義母としてのウー・ウェンさんのアドバイスを受けながら、井上さん自身の工夫を加えて作ったお弁当の中身とは?

「短い間でしたが、ありがとうございました!」

こんにちは。こんなに暑くていいの?というくらい暑いですね。先生(ウー・ウェンさん)に聞いたところ、北京では40度を超えることもあるとか。ジリジリ焼かれるように暑いらしいので夏は行くのをおすすめしないとのことです(笑)。
北京は何年か前の冬に一度しか行ったことがないので、また行きたいなあ…と、ここ何年か思いを馳せています。実は私はコロナ禍に結婚をしたので、旦那さんのおばあ様にまだお会いできていないのです(ビザの関係でまだ北京には行けておらず)。
昔から旦那さんはおばあ様のお料理が1番おいしいと言っており、先生も「わたしの小麦粉料理を見たら笑われちゃうわ」と言うほど。先生の小麦粉料理が1位の私には想像がつかないのでいつか食べさせてもらうことが私の夢です♡そして、もっともっと修行を重ねて、おいしい小麦粉料理を作れるようになりたいと思います!

前段が長くなりましたが、私の連載は今回で最終回。
最初お話をいただいたとき、私がみなさんのお役に立てる情報を発信できるのかな?と、とても不安でした。でも書くからには先生の考えやお料理、レシピなど何か一つでもみなさんの心に引っかかるものを発信しようと。元々、文章を書くのは得意ではなかったのですが、とにかくありのままに!私らしく!をテーマに書いてました(笑)。上手くできていたでしょうか?
この連載を通して、先生のもとで学んだ食への考え方やお料理についてもう一度考え、理解し、自分の中に落とし込むことができたなと思います。食べることは生きる上で欠かせないこと。楽しく無理なくおいしくが1番だと思います。私自身、先生のシンプルでおいしいレシピに毎日を助けられているので、この連載を通して一つでもみなさんの生活を豊かにし、寄り添うレシピがあれば。また、今後そんなレシピに出会うきっかけになれば私も先生もうれしいです。
最後に。絶対に一度は作ってみて欲しい、おすすめレシピは牛肉の青椒肉絲、エビチリ、豚の角煮です(最近の書籍にレシピが載っています)。簡単でおいしくて、我が家の定番メニュー!これさえあればごきげん間違いなし。コツはお肉をしっかり炒める、茹でること。「みんな、肉を炒めなさすぎ、野菜を炒めすぎ!」が先生の名言ですからね。

つたない文章でしたが、いままで読んでいただきありがとうございました。みなさま、“おいしい料理でお幸せに!”(先生の口癖です♡)

今月のお弁当はこちら!

【1】私は初めて先生のところでナスとトマトの炒め物を食べたとき、ナスとトマトの相性の良さと、千切りのナスのおいしさにとても驚きました!その日からお気に入りのメニューです♡にんにくで香り付けをしているので、ごはんももりもり進みます。
【2】じゃがいもの千切り炒めは黒酢風味で花椒も効いていてさっぱり食べられます!これも先生のところで初めて食べたレシピで、じゃがいもの食感のおいしさとじゃがいもと花椒と黒酢の相性の良さに驚きました。千切りって面倒かな?と思っていたのですが、じゃがいもの千切りは案外切りやすくて簡単。
【3】豚の角煮は本当においしい。主な材料は紹興酒、黒酢、たまり醤油、はちみつだけ(日本酒でも醤油でもOKですが、紹興酒の香りとたまり醤油のコクがおいしいので、できたらそのままで)。これだけでこんなに深みのある味になるなんて…!お肉を茹でて調味料の入った鍋に入れて煮るだけなので本当に簡単です。お肉は縮むので大きめに切ると食べ応えもあっておすすめ。
【4】夏になりやっとナスがお求めやすくなったのでたくさん買っています。小さい頃は嫌いだったのにいつのまにか大好きなナス。ナスとピーナッツ油の相性は抜群。中国は油の文化なので食材に合わせて油を変えたりするそうです(なければ普通の油でもOK)。黒酢風味なのでするする飲み込めちゃいますよ。

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