aab

テレビウーマン・小山テリハの「人生は編集できない」 雑な「雑談」はちょっと…/小山テリハの「人生は編集できない」 Learn 2022.11.17

テレビ朝日プロデューサー、ディレクターの小山テリハさん。自分や後輩の女性たちが少しでも生きやすく、でも面白い(ここ、重要!) 番組を作るために奮闘中の彼女が綴る、日々の悩みや疑問。第4回目は「雑談」の大切さと難しさについて。

logo-Teriha-Oyama

最近、よく怒ってる。
人から発された、おそらくあまり何も考えずに出たであろう一言一言に。
昔はこんなことで不快な気持ちにならなかったのにと思い、でもそれは悲しいことではなく自分自身の解像度が上がってしまったからなんだろうとなだめている。
「なんでこの人は私にこんな言葉をかけたんだろう?真意は?」
悪意があるほうがむしろ救いがあって、何も考えずにポッと出ている場合のほうがよっぽど恐ろしい。

例えば、美容室の「今日お休みですか?」をはじめ、「雑談」において人を詮索し、プライベートゾーンに土足で立ち入り、荒らしていき、結果、聞かれた側に「うまく答えられない」or「逃げた罪悪感」を与えたうえで、後からふとした時に「やっぱあの時、私傷ついてたんだな…」とじわじわ効いてくる一連の流れに少々腹が立っている。

雑談力は確かに大事だ。バラエティ制作という私の仕事場においても大事だと思ってて(ロケや収録では移動時間・待ち時間も多いし、会議をするにも余談や脱線から話題から盛り上がることもある)。かくいう私はたいして雑談力がないので仕事の話ばかりになっちゃうんですが(笑)。

「この人がいる現場はなんか明るい」とか「マイナスイオンちょっと出てる」とか、逆に「ピリッとする」……そういう空気感の一つを作り上げてるのがスタッフ内やマネージャーさん、出演者との会話だったりする。

今まではあまり気にしたことなかったけれど、先日、担当番組「イワクラと吉住の番組」に出演したAV女優の葵つかささんが「美容室とかで、職業を聞かれたときに、AV女優とこちらが答えたとしたら、聞いた側がきちんと責任を取ってほしい」と話されていたこと(これは正当な「怒り」と言ってよいのではないか)が私にとってとても勇気がでる出来事だった。

そっか、自分を責めなくていいんだ、今まで静かに埋葬していた不快感や怒り(あと、こちらが悪いんだなという罪悪感)の感情は、無視しなくてよかったんだと気づけたからだ。


イワクラと吉住の番組 EP30 AV女優・葵つかさに寄り添う~プライベート初密着&母からの手紙~

私は美容室が昔から苦手で、わりと転々としていたが、それはそれで疲れるので最近は同じところになるべく通うようにしている。ただ、なじみの客になってしまうと、ふとした時にプライベートについて一定以上の距離で(半分、知り合いのような感じで)グッと踏み込んだことを言われることがある。
私からすると、フワちゃんのように「この関係性で教えるわけないじゃん」と返答したいものだけれど、そうも言えず、グダグダ無理やり合わせて話さないとと思って自分をなるべく面白おかしく話したりするんですけど、まあ疲れる。

一人になったとき、なんで私は金を払ってまで綺麗な髪の代償に、少々の嫌な思いをしないといけないのかなと思い返す時がある。でもこれは私の器が狭いんだと思って、自分を責めてきた。

葵つかささんの言葉を受けて、これからは私も、そんなパーソナルな部分を抉るようなトークテーマしか絞り出すことができない相手が悪いんだと開き直ることができる気がする。もっと会話の引き出しはないのか、あなたにとってここ一番の(月イチ会うか会わないかの相手との貴重な対話が)それでいいのか?と。
あなたがこれまで見てきた映画、食べた美味しいごはん、行った国、読んだ本、すべてすべてを思い返して、相手に聞くことが、
「彼氏いる?(笑)」
(あるいは、それに類するプライベートを切り売りしないと答えられない質問)
なのか。

そもそも、私が相手にとって貴重な存在ではない場合もあるので、その場合はこちらからご遠慮していただくか、こちらからトークテーマを切り替えていくのがいいんだと思う。
感情をぶつけるのも、ぶつけられるのも、消耗するので。
自分で自分を、ご自愛していきましょう。

「DIY最強。」2022年11月某日
「DIY最強。」2022年11月某日

Videos

Pick Up

記事4_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅④ | カヌーで巡るマングローブ原生林、海が青すぎる展望台…世界自然遺産を体感!絶滅危惧種を含むユニークな動植物が数多く生息する鹿児島県の奄美大島。奄美群島のひとつである徳之島、沖縄島北部、西表島とともに2021年に世界自然遺産に登録され、海外からも熱い視線が集まっています。 サンゴを育む奄美ブルーの海と白砂がまぶしいビーチ、アマミノクロウサギをはじめとする天然記念物も暮らす亜熱帯の森やマングローブの原生林。地球の宝ともいえる、奄美ならではの美しい自然を味わってみませんか? 奄美大島は「アクセスが良くない」というイメージもありますが、LCCのPeachが運航する直行便なら、成田空港から約3時間、関西空港から約2時間。そして時期によっては片道4,990円からとリーズナブル! “遠い楽園”が身近になるPeachの直行便で奄美大島2泊3日の旅に出たのは、ハナコラボパートナーである藤井茉莉花さん。今回は美しい海岸と展望台、マングローブの森でのカヌーツアーを体験した絶景&アクティビティ編をお届けします。 ※奄美群島のアクティビティの情報は、「あまみシマ博覧会」のサイトでも探せます。 https://www.amami-shimahaku.com/ 公式サイトはこちらTravel 2023.03.22 PR
お散歩がてら“おいしい”を満喫!東京・町田のレトロなグルメスポット5選お散歩がてら“おいしい”を満喫!東京・町田のレトロなグルメスポット5選いま最も注目を集めるスポット・町田。活気あふれる商店街を始め、地元の人に愛される洋食店、100年以上続く名店など、気になるお店が盛りだくさんなんです。そこで、今回は“レトロ”をキーワードに、いま行くべきグルメスポットを厳選。次の休日、きっと町田に行きたくなる!(PR/町田市)Food 2023.03.22 PR
SPpeachPeachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅。2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で豊かな森も美しい海も楽しめ、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高くなるのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です! 日本のLCCを代表するPeachなら、奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損!Travel 2023.02.28 PR
サントリーvol3SP文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.3「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2023.02.28 PR
サントリーホールのオルガンは、オーストリアのリーガー社謹製。職人たちが1年がかりで手作業で作ったパイプをはるばる船で運び、半年かけて設置したのだとか。文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.2「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2023.01.27 PR
記事3_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅③ | 絶景サンセットから、夜の森でアマミノクロウサギに遭遇!絶滅危惧種を含むユニークな動植物が数多く生息する鹿児島県の奄美大島。奄美群島のひとつである徳之島、沖縄島北部、西表島とともに2021年に世界自然遺産に登録され、海外からも熱い視線が集まっています。 サンゴを育む奄美ブルーの海と白砂がまぶしいビーチ、アマミノクロウサギをはじめとする天然記念物も暮らす亜熱帯の森やマングローブの原生林。地球の宝ともいえる、奄美ならではの美しい自然を味わってみませんか? 奄美大島は「アクセスが良くない」というイメージもありますが、LCCのPeachが運航する直行便なら、成田空港から約3時間、関西空港から約2時間。そして時期によっては片道4,990円からとリーズナブル! “遠い楽園”が身近になるPeachの直行便で奄美大島2泊3日の旅に出たのは、ハナコラボパートナーであるフォトグラファーのもろんのんさん。今回はサンセットの名所と森のナイトツアーを体験した絶景&アクティビティ編をお届けします。 公式サイトはこちらTravel 2023.03.14 PR
記事2_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅② | とれたての海鮮丼から、島唄居酒屋で歌って踊って!?2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で、豊かな森も美しい海も楽しめ、「沖縄より混雑していない」ことでも注目されて、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高いのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です!日本のLCCを代表するPeachなら奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4,990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損! そこで、ハナコラボ パートナーである藤井茉莉花さんが奄美大島2泊3日の旅へ。 奄美に魅せられて移住し、現在は多拠点でライターや通訳士として活動する藤原志帆さん(https://enjoy-amami.com/)に教わったおすすめスポットをまわります。 今回は海鮮丼、島唄割烹、お土産のセレクトショップなど、グルメ&お買い物編をお届けします。 公式サイトはこちらTravel 2023.03.07 PR
記事1_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅① | 島とうふにスパイスカレー、超地元スーパーでおかいもの。2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で、豊かな森も美しい海も楽しめ、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島(かけろまじま)や徳之島(とくのしま)、沖永良部島(おきのえらぶじま)など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高いのでは」と心配する声が聞こえてきますが…大丈夫です! 日本のLCCを代表するPeachなら、奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損! そこで、ハナコラボ パートナーでフォトグラファーでもあるもろんのんさんが奄美大島2泊3日の旅へ。 奄美に魅せられて移住し、現在は多拠点でライターや通訳士として活動する藤原志帆さん(https://enjoy-amami.com/)に教わったおすすめスポットをまわります。 まずは、島とうふの定食にスパイスカレー、超地元スーパーでショッピングなど、グルメ&お買い物編をお届けします。公式サイトはこちらTravel 2023.02.28 PR