【セットを楽しむ。】大事にしたくなる、はじめての茶道具。 LEARN 2022.10.17

急須に湯呑み、そして茶こしや茶さじ…。とっておきを吟味するのも楽しいもの。日本茶インストラクター・市川雅恵さんの解説で、道具の数々をコーディネートとともに紹介します。

急須と湯呑みからはじめ、茶さじや茶こしなど、自分が必要と思う茶道具を少しずつ揃えていこう。ある程度揃ったら、一式をまとめておくと淹れる時に使いやすく、お気に入りが集合する見た目にテンションもアップ!
「仕事柄、茶道具はたくさん持っていますが、一人で楽しむ時のセットをかごにまとめています。お茶を淹れる時はかごごと出してきて、収納もしやすい。別の場所で淹れる時にも持ち運びやすくて便利です」(市川雅恵さん)

1.箱
茶道具をおさめる箱やかごは、ほこりよけにもなるふた付きがいい。カナダの名工が手がけたシェーカーボックスは伝統を受け継いだ手仕事の逸品。SHAKERオーバルボックス L チェリー材 23,100円(イデー 東京 TEL:03-5224-8861)

2.茶海
中国茶用のピッチャー。煎茶など少し低い温度で淹れるお茶の湯冷ましに使われることが多い。白磁がつややかなこちらの茶海は、切れの良い注ぎ口が自慢。茶海 150㎖ 2,530円(ギャラリーやまほん)

3.茶托
湯呑みをのせる受け皿。客人をもてなす茶道具だが、自分用にしてももちろんいい。楓の木に彫り模様を施したモダンな一品。茶碗にもグラスにも合う。莊司晶(しょうじあきら)冷茶托 4,180円(kiguu https://kiguu.net/

4.湯呑み
正式名称は湯呑み茶碗。白湯やお茶を飲むための小ぶりの碗を指し、現代では素材や形が多様に。こちらは、小鉢や蕎麦猪口にもなるマルチカップ。dishes cup S 170㎖ 1,485円(ユミコ イイホシ ポーセリン TEL:03-6433-5466)

5.急須
中国から伝わり、酒の燗や湯沸かし用の鍋がルーツとされる。日本の急須は横手が一般的。洋の空間にもなじむ急須は、萬古焼の窯元に依頼したもの。「kyu-su(kuro)S」萬古焼 200㎖ 7,700円(ユミコ イイホシ ポーセリン TEL:03-6433-5466)

6.茶こし
茶葉を入れてお湯を通すことでお茶を抽出する道具。急須で淹れたお茶の細かな茶葉を取り除く時にも使う。ステンレス製メッシュなら微細な茶葉も濾す。ステンレス茶こし(遊茶)

7.保存容器
鮮度が重要な茶葉は、日光と空気を避けて密閉容器で保存するのがベスト。この美濃焼のキャニスターは、チーク材のふたがパッキン付きで保存性良好。「SALIU」キャニスター 420㎖ 2,640円(ナテュール・アヴニュ)

8.茶さじ
茶葉をすくう小型のさじ。金属製や木製など素材も形もさまざま。茶さじ1杯はだいたい小さじ1/2にあたる。ステンレス製は傷が目立ちにくい。LT ティースクープ 660円(キントー)

9.布
繊細な茶道具は布で包んで保護しよう。お茶を淹れる際、こぼれた水分を拭く茶巾として使っても。こちらは吸水性の高いリネン製のテーブルナプキン。「MADRE」ラージナプキン2枚セット5,720円(ジェネラルファニシングスアンドコー TEL:03-6432-9910)

Navigator…日本茶インストラクター 市川雅恵

いちかわ・まさえ/日本茶と茶器を販売するオンラインストア〈チャイチワークス〉を運営し、日本茶ワークショップも開催。著書に『私を整えるお茶の時間』(ギャラクシーブックス)。

photo : Kenya Abe illustration : Mami Tsujimoto text : Asami Kumasaka

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