早めの対策が大事。今からできる紫外線対策。

お悩み 「肌に深いダメージを与える紫外線問題。」
シミや日焼けは紫外線が影響をしているのは理解しているけれど、シワやたるみなどの肌老化の原因も、実は紫外線! 気づいた時には手遅れとならないよう、早めの紫外線対策を。

シワやたるみ、シミなど肌が老けて見える原因の8割が、紫外線などの光老化によるもの。曇りの日や室内だからといって気を抜かず、いつでも紫外線対策をしておいて損は無し。
シミの原因となるUVBから肌を守るのは当たり前。シワやたるみを引き起こすUVAよりさらに肌の奥深くまで届くロングUVAを、しっかり防御できる日焼け止めを味方につけて。
波長の長いUVAに対応する日焼け止めを。
BRANCHI C パワーオン UV ジェル SPF50+・PA++++ 40g 6,160円(ネオエフ ブランシックお問合せ窓口 0120-27-3377)
アネッサ デイセラム N [医薬部外品] SPF50+・PA++++ UV耐水性★ 30㎖ 3,498円※編集部調べ(資生堂お客さま窓口 0120-81-4710)
プレステージ ホワイト ル プロテクター UV ルミエール シアーグロウ SPF50+・PA++++ 30㎖ 15,950円(パルファン・クリスチャン・ディオール 03-3239-0618)
アスタリフト D-UVシールド トーンアップ ローズ SPF50+・PA++++ 30g 4,290円(富士フイルム 0120-596-221)
スキンケア成分が日中のくすみリスクまでケア。UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ+ SPF50+・PA++++ 30㎖ 3,960円(ラ ロッシュ ポゼ お客様相談室 03-6911-8572)
今だけでなく、未来の肌を守り抜く。紫外線最新常識Q&A
肌老化の8割は、紫外線などの“光老化”が原因。知らず知らずのうちに肌へのダメージを進行させないために、正しい知識を持つことが重要。そこで意外と知らない、紫外線や日焼け止めとの付き合い方を伝授。

専門は、ポリマーを用いた生体適合材料の研究で、医薬品製剤の開発を担当。その後、化粧品開発に携わることになり、UVアイテムや美容液など幅広い化粧品の処方開発に従事。
ABOUT[ 紫外線 ]
紫外線が肌に悪いのはなんとなくわかるけど、実際どんな影響が? 〈富士フイルム〉で、肌に最も負担を与える「Deep紫外線」を研究する下野さんに話を伺います。

「紫外線量は確かに年々増加しています。環境保全により、大気中の汚染物質が減少したことが原因とも考えられています」(下野さん、以下同)
UVAとは…。
「320〜400nmの波長で肌の深い部分まで届くので、ハリや弾力に影響。地上に降り注ぐ紫外線の大半」
UVBとは…。
「280〜320nmの波長を持ち、肌の浅い部分に影響。メラニン色素を増やし、シミや赤みになりやすい」
[ UVAとUVB、シミへの影響の違いは? ]
「UVBによる過剰なメラニン産生がシミの原因と考えられてきましたが、UVAによるメラニン産生も近年報告が増えていて、未だ研究中です」
SPFとは…。
「2~50+の数字が増えるごとにUVBの防御効果がUP。SPF10であれば、肌に届く紫外線は1/10までカット」
PAとは…。
「4段階の+マークで表示され、この+の数が増えるごとにUVAから肌を守る防御力が高まります」
「UVAの中でも波長が長く、真皮層まで到達してしまうロングUVA。その中でも370〜400nmと最も奥深くまで到達し、さらに強く肌にダメージを与える紫外線のことをDeep紫外線と独自に名付けました」
「PAの+の数が多いほど防御効果は高いとされていますが、日焼け止めにおけるPAを測定する評価方法において、Deep紫外線は太陽から降り注ぐ紫外線量に対して照射量が少ないのが現状。なので、多くの日焼け止めで防ぎきれていない可能性も」
ABOUT[ 日焼け止め ]
波長の長いUVAは、窓も通過してしまうので、曇りの日も、室内でも、冬でも必要な日焼け止め。正しい付き合い方を覚えることで、日焼け止め効果を最大限に発揮!
紫外線防御には日傘が有効!ただし照り返しに注意。
「日傘を差していても、照り返しによってDeep紫外線を浴びてしまっているので、油断はしないように」
「全顔は、やや大きめのパール粒大ひとつ分が目安。そのまま首まで塗ってしまうと薄くなるので、首にはパール粒大ひとつ分を追加」

「塗りムラが生じないよう、塗る面積は狭くし、手のひら全体ではなく指2本ぐらいを使って、くるくる擦り込むように塗りましょう」
「1日のうち目元や口元は1万回以上動くとされている中、たった40回程度の動きでも塗布膜にひび割れが生じるとされています。防御膜の技術は進化していますが、物理的な擦れには弱いので、こまめに塗り直しましょう」
「紫外線吸収剤が刺激になると考えられてきましたが、肌への浸透が小さい処方のものも近年増加。むしろ紫外線に無防備でいる方が、肌への負担が大きいでしょう」
「もし開封してしまっている場合は、空気が入って劣化したり、品質が低下している可能性もあるので避けた方がいいでしょう」

「紫外線ダメージのインナーケア=ビタミンCと考えられがちなのですが、おすすめはアスタキサンチン。ビタミンCの6,000倍もの抗酸化力があるとされています」
アスタリフト サプリメント ホワイトシールド [機能性表示食品] 60粒 4,320円(富士フイルム 0120-596-221)
「黒、白、ピンク、ベージュ等、様々な色でDeep紫外線のライトを当てる実験をしましたが、黒が一番光を通しにくいという結果に。ただ、熱が籠りやすく夏は暑いという難点も」