【台湾】夜市や屋台だけじゃない。美食の街で味わいたいトレンドグルメ3選
1. メゾンの新・台湾料理〈好嶼 HOSU〉
今、台湾を食から知りたいならぜひ訪れたい店。〈好嶼HOSU〉で提供されるのは、台湾本来の文化と歴史を再解釈し、表現した料理。料理が生まれるまでの深いリサーチの話は、驚きの連続だ。
シェフ・李易晏(イアンリー)さんの発想の源は「こんな味が作りたい」ではなく、「どんな台湾を守り継ぐべきか」。例えば現在のコース「媽祖生」では、チームで海の女神・媽祖を祀る廟を訪れて滞在。料理の提供順も媽祖廟での祭事にならい、前菜や2回のスープの後にご飯、肉、魚で構成した。前菜は旗や爆竹など媽祖廟の4つのアイコンを表現。一皿一皿に〝その地域らしさ〞へのリスペクトを込めている。
ミシュランの星も獲得している人気店だが、堅苦しい雰囲気はまったくない。店のテーマは「宴会」。おいしいものをにぎやかに食べてもらい、その楽しい記憶から台湾に興味を持ってくれれば十分成功なのだという。
美味を堪能しながら、台湾の歴史や守り継ぎたいものを考える。そんな新しい形の料理は、ここでしか食べられないはずだ。
住所:臺北市大安區仁愛路四段300巷20弄17號
営業時間:12:00~22:00
定休日:日月休
コース15品3,880元。ワインペアリングあり。サービス料10%。予約はオンラインで、毎月1日に翌月分を受付する。
2. 台湾式ベジタリアン〈不葷主義茶餐廳 台北店〉

素食とは肉類など動物性の食材を使わないベジタリアン料理のこと。基本は仏教や道教の宗教的な理由から発展した精進料理だが、最近では健康志向の高まりから野菜主体の食事を求める人も増え、人気が上昇している。
そんな流れを象徴するのがこちら。「モダンで退屈しない素食を!」をテーマに、〝おいしさと楽しさ〞を追求し、台湾料理から客家、四川など多彩なメニューを揃える。極力無添加、作り置きはなし。点心類も注文を受けてから作る徹底ぶりだ。
確かに、白菜の芯を粉雪のごとく細く削り、トリュフ風味でマリネした冷菜「松露白菜心」や、キノコと山芋で白身魚を表現し、酸菜(酸っぱい白菜の漬け物)と煮込んだ「老罈酸菜魚」など、どの皿も繊細な調理が施され、〝甘酸辣〞のメリハリある味わいに食後の満足感は大。純粋に「好吃(ハオチー)だから食べたい!」という選択肢になるはず。
住所:臺北市松山區南京東路三段275號2樓
TEL:02-2545-9977
営業時間:11:30~13:30LO、17:30~20:30LO
定休日:無休
2023年オープン。カード不可、現金のみ。サービス料10%
3. 台湾家庭料理〈陸光大姐〉
戦後、中国大陸から台湾へ渡った軍人家族が住む〝眷村(ジュエンツン)〞から生まれたという眷村料理。台湾にある素材を工夫して故郷の味を再現し、中国東北地方や山東省の小麦粉料理、江浙地方の煮込み、四川省の麻辣料理など、様々な地方の味がルーツとなっている。
〈陸光大姐〉は、そんな眷村料理の人気の一軒。店主が台北のお隣、新北市にあった軍人村「陸光一村」出身で、店名はそこから命名。姉弟で切り盛りしていた〈陸光小館〉時代から2023年に移転オープンしたが、レトロなグリーンの塗装や花柄のテーブルクロスは今も健在だ。
八角や桂皮、花椒などを調合した煮汁を日々注ぎ足して作る「滷味(ルーウェイ・醤油煮込み)」はまさに店の味。開陽拌麺などトマトを使った〝酸っぱ辛い〞料理があるのは、店主の父上が雲南省出身ゆえ。じんわり体に沁みる、台湾家庭料理の一つの原点だ。
住所:臺北市大安區和平東路二段133號
TEL:02-2703-6039
営業時間:11:30~14:00、17:30~20:30
定休日:月休
滷味は20種類以上、1個20元~。小麦粉生地を薄く切り野菜と炒めた炒餅も名物。
・カードが使えない店が多いので、十分な現地通貨を用意しておきましょう。
・タクシーの利用にはUberなどのアプリが便利。渡台前にセッティングしておきましょう。
・交通系ICカード「悠遊カード(Easy Card /悠遊卡)」はMRT(地下鉄)、バス、鉄道共通で使えるので、早めに入手を。
・台湾の市場などで使われる単位「斤」は、1斤=600gです。
※ データは2026年10月現在のものです。営業時間や定休日は変更になる可能性があります。公式WebサイトやSNSなどでご確認ください。
※2026年10月現在、1台湾元=約5円です。




















