日本で唯一のチョコレートジャーナリストがおすすめ！ 市川歩美さんセレクト｜遊び心のある人へ贈る、最新クラフトチョコ5選 FOOD 2023.02.13
バレンタインデーは日頃お世話になっている人へ、感謝の気持ちを伝える機会。遊び心のあるあの人に贈るなら、カカオ豆の精製からチョコレートになるまでを手がけるクラフトブランドの、個性的なチョコレートがおすすめ。日本でただ一人のチョコレートジャーナリスト・市川歩美さんに注目チョコを教えてもらいました。
＜ウシオチョコラトル＞レモン谷＆薄荷ブレンド
私も大好きな、尾道のチョコレートメーカー＜ウシオチョコラトル＞。パッケージも味も個性的なおすすめチョコが揃っているのですが、中でも「レモン谷」は私のお気に入りです。代表の中村さん自らが信頼する生産者によるレモンを使っていて、風味がとてもいいんです。また「薄荷ブレンド」も好きな味の1つ。持続可能なものづくりの姿勢に共感して、自然栽培による素材を積極的に使っている点が素晴らしいです。素材の風味が生きている上に、選ばれた産地のカカオ豆と非常によくマッチして、どちらもとても美味しいです。
ウシオチョコラトルオンラインショップ
https://ushiochocolatl.com/
＜チョコレートジャングル＞パルプホワイトチョコレート
＜チョコレートジャングル＞は、立花商店というカカオ豆の専門商社が、2022年に立ち上げた新しいブランドです。カカオの特徴をよく知る商社だからこその、カカオの個性が引き出されたチョコレートが揃います。中でも「パルプホワイトチョコレート」はユニーク。普通、チョコレートの甘味は砂糖でつけるものですが、これはカカオの果肉だけで甘みをつけています。実は、カカオ豆は、最初は果肉につつまれていて、その味はまるでライチのよう。甘酸っぱくてすごく美味しいんです。その果肉を凝縮して乾燥させたものを加えているので、コクがあって風味豊か。今年大注目の、新しいチョコレートです。
チョコレートジャングル
https://chocolatejungle.net/
＜ニン×キートス＞カカオりんごバター
ロスフルーツを積極的に活用するために生まれたブランド＜ニン＞が、鹿児島のビーントゥバーブランド＜キートス＞と出会って生まれた、とっても美味しいコラボアイテムです。＜キートス＞は障がいを持つ方が楽しくかっこよく働いているブランド。私自身、取材へ伺ったことがあるのですが、スタッフの皆さんが得意分野をいかして、集中して作業する姿を拝見して、味の素晴らしさの理由がわかったように思いました。この「カカオりんごバター」はりんごとバターを乳化させたスプレッドで、そこに＜キートス＞のカカオニブを混ぜたもの。熱々のトーストにのせていただくと、朝からにっこり、笑顔に。
＜タイムレスチョコレート＞チョコレートピーナッツバター
沖縄の北谷にあるビーントゥバーブランド＜タイムレスチョコレート＞は、沖縄のサトウキビ由来の甘みしか使わないというこだわりのブランドです。「チョコレートピーナッツバター」は、ピーナッツバターと黒糖とチョコレートの風味がマッチした格別の美味しさ。砕いて混ぜ込んであるカカオニブのザクザク感がたまらないんです。沖縄黒糖は400年の歴史があり、生産されるエリアや島ごとに味が違い、その深みはワインやカカオのよう。トーストやバゲットに乗せるのはもちろん、お肉料理などに使える可能性も秘めていると思います。
タイムレスチョコレートオンラインショップ
https://shop.timelesschocolate.com/
＜ノエルベルデ＞ストロベリーホワイト
「緑色のサンタ」という意味を持つ、＜ノエルベルデ＞。エクアドル在住の有機農業技術者、高橋力榮さんが立ち上げたブランドです。高橋さんが選んだエクアドル産のカカオを使ったチョコレートはどれも個性豊か。「ストロベリーホワイト」は、未脱臭・無漂白のホワイトチョコレートを使用しているので、エクアドル産カカオの風味が楽しめます。同じくエクアドル産のフリーズドライストロベリーとカカオニブがたっぷりトッピングされ、見た目も華やかです。普通のチョコレートでは満足できない、チョコレート通へのギフトとしても喜ばれると思いますよ。
ノエルベルデ
https://www.noelverde.com/
