1位に君臨し続ける無敵の1本は?国民が愛するボールペンランキングBEST12

1位に君臨し続ける無敵の1本は?国民が愛するボールペンランキングBEST12
1位に君臨し続ける無敵の1本は?国民が愛するボールペンランキングBEST12
CULTURE 2025.04.17
お気に入りボールペンに一票を投じ、日本の「筆箱のセンター」を決める「OKB48総選挙」。2024年に開催された第14回総選挙から上位12本を紹介します。
photo_Norio Kidera text_Mariko Uramoto ※ボールペンは編集部私物です。
教えていただきました
高畑正幸
文房具Webマガジン「文具のとびら」編集長

たかばたけ・まさゆき/文具好きが高じて『TVチャンピオン』の「全国文房具通選手権」で3回の優勝経験を持つ通称「文具王」。文房具の情報発信、企画・執筆・コンサルティングなど。

国民が愛するボールペンはどれ!?

お気に入りボールペンに一票を投じ、日本の「筆箱のセンター」を決める投票企画、それが「OKB48総選挙」。2011年にスタートし、年に一度開催。高畑正幸さんをはじめとする選挙管理委員会が各筆記具メーカーで販売しているボールペンから48本を選抜。文具店会場にボールペンを並べ、消費者が試し書きをして投票する「握手会投票」と「Web投票」それぞれの獲得ポイントを合計して頂点を決める。

「書きやすさ、読みやすさ、持ちやすさ、見た目、コスパなど選ぶポイントは人それぞれ。一本ずつの違いはわずかですが、それも理解して票を投じられるということは、日本人の書くことに対する感度の高さの表れだと僕は思う。それに応えるように、各メーカーから充実した機能性を持つペンが次々と発表されているんです」

今回は昨年行われた第14回総選挙から上位12本を紹介。特長を見比べて、自分好みのペンを見つけたり、仕事用、勉強用、日記用、手紙用など用途によって使い分ければ、書く時間がより楽しくなりそうだ。

第12位 ブレンユー(ゼブラ)

ブレンユー(ゼブラ)

不安定なところでも書ける事務用ペン。

油性ボールペンにありがちな書き出しのかすれを予防するために新たな油性インクを開発し、スムーズな書き出しを実現。筆記振動を防ぐシステムを搭載し、名前の通りブレず、移動中や接客時など不安定な状態でも読みやすい文字が書ける。挟みやすいクリップのおかげで携帯もしやすい。

第11位 ユニボール シグノ307(三菱鉛筆)

ユニボール シグノ307(三菱鉛筆)

速書きも得意。なめらかな新素材ゲルに注目。

セルロースナノファイバー由来の新素材ゲルを搭載したボールペン。書き出しからインクが紙にしっかりのり、速書きをしてもかすれず、光による色褪せや水にもにじみにくい。にゅるっとしたインクはさまざまな筆記状態でも適切に粘度が変化し、ノーストレスのなめらかな書き味が続く。

第10位 サラサクリップ(ゼブラ)

サラサクリップ(ゼブラ)

安くて安心! さらさら書ける学生の味方。

名前の通り、さらさらとした書き心地のノック式ジェルボールペン。耐水性に優れた水性顔料を使用しているためにじみにくく、発色の良さを活かして豊富な色数を展開。芯径の種類も幅広く好みに合わせて選べる。1本110円(税込)という良心的な価格も魅力。学生時代から愛用している人が多い。

第9位 サラサグランド(ゼブラ)

サラサグランド(ゼブラ)

ラグジュアリーで洗練された大人のサラサ。

サラサクリップの上位モデル。「サラサ」ならではのスムーズな書き心地はそのままに、メタルボディの高級感あふれるデザインが大人を中心に人気を集める。ノックする時に指にクリップが当たらないよう位置を変更し、重さのバランスを見直して、さらに使いやすく。耐水性が高く色数も豊富。

第8位 ユニボール ワン P(三菱鉛筆)

ユニボール ワン P(三菱鉛筆)

かわいいフォルムながら書き味しっかり。

短く、ころんとしたボールペンは女性の手にも持ちやすく、小型の手帳にぴったり収まる。低重心設計でいつでも安定した筆記状態を実現。5位ユニボール ワン F同様ギネスに認定された世界一黒いインクのおかげで濃く、はっきり書ける。ボディの色展開が多く、くすみカラーやクリアタイプも人気。

第7位 エナージェル インフリー(ぺんてる)

エナージェル インフリー(ぺんてる)

日本語をきれいに書ける、別名“就活ペン”。

艶のある黒いインクと、“とめ、はね、はらい”といった描線幅の調整が可能で書いた文字が読みやすい「読み心地のいいペン」と評判。履歴書や大事な人へのお礼状などを書く時におすすめ。一般的なゲルインキボールペンに比べて乾きが速く、紙や手が汚れるストレスも低減してくれる。

第6位 ジュース アップ(パイロット)

ジュース アップ(パイロット)

つゆだくインクで極細文字もかすれ知らず。

細いペン先ながら、独自開発した新顔料ゲルインキとシナジーチップのおかげで書き出しからインクがたっぷり出て、カリッとなめらかな書き心地。小さな文字もしっかり書けるため、手帳や資料の書き込みに便利。口金に金属を使うことで重心が重くなり安定感も。ミニマルなルックスで支持を集める。

第5位 ユニボール ワン F(三菱鉛筆)

 ユニボール ワン F(三菱鉛筆)

持ちやすさ抜群!ミニマルな見た目も人気。

“世界一黒いゲルインク”としてギネス世界記録認定を持ち、軽い力でもすらすらとはっきりと文字が書ける。ペン先からグリップ内部まで金属なので、低重心で手にまとわりつくような安定した持ち心地。ボディ、クリップ、ノック部分まで同色で統一されたボディデザインは洗練された雰囲気。

第4位 LAMY safariローラーボール(LAMY)

LAMY safariローラーボール(LAMY)

40年以上経っても古びない“美魔女ペン”。

1980年の登場から世界中で愛されるドイツ生まれの水性ボールペン。バウハウスの思想を感じさせる高いデザイン性、正しくペンを握れるように設計された握りやすいグリップ、水性ならではのなめらかな書き味は握手会で強さを発揮。「ジェットストリーム」のインクを搭載したバージョンもある。

第3位 CR01(OHTO)

CR01(OHTO)

感動レベルの書き味。出会えたらラッキー。

店頭にあまり出回っておらず知名度は低いが、世界で初めて水性ボールペンを開発したOHTOが快適な書き心地を追求して生み出した技術が光る一本。特殊なセラミックボールを使用し、軽い筆圧でもしっかり書ける。その書きやすさで過去の握手会では王者「ジェットストリーム」を破ったことも。

第2位 ジェットストリームシングル(Lite touch ink 搭載)(三菱鉛筆)

ジェットストリームシングル(Lite touch ink 搭載)(三菱鉛筆)

今っぽいデザインと軽い書き心地を追求。

王者・ジェットストリームから昨年発売された新バージョン。スタンダードよりもインクの粘度を下げたことで、軽くなめらかな書き心地を実現。ボディに目立つロゴはなく、グリップ、ノックボタンまで統一されたすっきりとしたデザインが今の時代に心地よくフィット。比較的女性人気が高い。

第1位 ジェットストリームスタンダード(三菱鉛筆)

ジェットストリームスタンダード(三菱鉛筆)

なめらかに濃く、はっきり書ける絶対王者。

2006年、低粘度油性インクの先駆けとして発売。なめらかな書き味で、くっきり濃い描線を表現し、従来の油性ボールペンのイメージを一新。速乾性に優れ、裏移りや液だれ、かすれもなく、持ちやすいといったバランスの良さが光り、「OKB48総選挙」開始以降1位に君臨し続ける無敵のボールペン。

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