自分のお金を心豊かに使う。 SDGsに貢献できるお金の使い方。vol.1『みんなに良い教育を。』 SUSTAINABLE 2021.06.07

今は実際にボランティア活動などがしづらいが、支援先にお金を送ることでSDGsに貢献できる。ドネーションやふるさと納税など、自分に合う手段を考えてみよう。SDGsに貢献できるお金の使い方は、目標別に見ていくと選びやすい。自分の理想の社会を考えたら、手段やプロジェクトをセレクト。参加しやすい方法で無理のない額から始めてみよう。今回ご紹介するのは、学校環境や地域社会へのサポート。子どもたちに質の高い教育が行き届くことは、より良い未来のために不可欠な要素。学校環境や地域社会へのサポートで改善できる。

みんなに良い教育を。
【クラウドファンディング】

後ろ姿_女性

アジアの貧困地域に住む子どもたちの生活を支援。

認定NPO法人アジアチャイルドサポートの理事を務める池間哲郎さんは、これまでもミャンマーでの小学校建設、学校に行けないネパールの女の子たちへの支援などに取り組んできた。4月いっぱいまで受け付けていたこのプロジェクトで集まった資金は、井戸や小学校の建設費に充てられている。(Project:世界の子供たちに透明な水と教育を!)

【ドネーション】

1.ラオス国内での教育格差をなくすためのサポート。

ラオスの山岳部に暮らす少数民族は、都市部の経済発展から取り残されている。母語をラオス語以外とする県に住む子どもたちは、小学校での学習にも苦労しているという。このプロジェクトでは、幼稚園の建設、学習教材の支給、教師トレーニングなど2022年11月までの活動が計画されている。(Project:少数民族の子どもの教育)

2.しつけに体罰が用いられる子どもたちの環境を改善。

学校や家庭でいまだに体罰が根強いジンバブエ。性暴力や早すぎる結婚・妊娠など、女の子への差別も問題になっており、子どもたちが安心して学べる環境づくりが求められている。教師だけでなく保護者や地域住民に啓発活動を行い、目指すのは「褒めて伸ばす」教育法が行き届くことだという。(Project:暴力のない中学校づくり)

3.教育の機会が限られるロヒンギャの難民を保護。

国籍を奪われ、住んできた土地も追われるなどさまざまな苦しみに耐えてきたイスラム系少数民族、ロヒンギャの子どもや若者への教育支援を行うプロジェクト。彼らが暮らすミャンマーとバングラデシュの2カ国で、難民のための教育施設建設や、暴力や虐待の被害にあった子どもの保護活動が行われる。(Project:ロヒンギャの子どもの保護と教育)

【ふるさと納税】

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グローバルな視点を持ち、ふるさとに貢献できる人材づくり。

群馬県伊勢崎市へのふるさと納税では、中学生海外語学研修を設け、将来、市のために活躍するグローバル人材の育成に費用が充てられている。伊勢崎市はアメリカ・ミズーリ州のスプリングフィールド市と国際姉妹都市の提携をし、小中一貫英語力向上プログラムに力を入れている。返礼品もあるタイプ。(Project:群馬県伊勢崎市)

それぞれのプロジェクトはこのサイトからチェック!

【クラウドファンディング】SDGsクラファン

2020年末に誕生した、SDGs特化型のクラウドファンディング。サステナブルな商品作りや災害復興支援など、サイトが独自に立ち上げるプロジェクトのほか、さまざまな団体や人が支援を募っている。サイトでは、SDGsの持続可能な開発目標の項目別に活動を検索可能。

https://www.sdgscrafun.jp/

【ドネーション】国際NGOプラン・インターナショナル

世界の子どもたちの中でも特に女の子への支援プロジェクトが充実。10代で望まない結婚をさせられてしまったり、暴行や差別に苦しんだりしている子どもたちに手を差し伸べることができる。継続的な寄付を行うプラン・スポンサーシップのほか、個別の寄付も。

https://www.plan-international.jp/

【ふるさと納税】ふるさとチョイス

日本全国のふるさと納税のお礼の品や、寄付金の使い道などを掲載した日本最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」。地域の課題解決につながる寄付金の使い道を選択し、寄付する「ガバメントクラウドファンディング®」、「ふるさとチョイス 災害支援」も選べる。

https://www.furusato-tax.jp/

(Hanako1197号掲載/illustration : SANDER STUDIO text : Kahoko Nishimura)

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