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- 写真家高野ユリカの「だれかの住む街と菓子」/『港町の三角』近くにあるだけで生活が変わりそうなものってあるけれど、海って、そうじゃないですか?なんなら人格形成に影響だって出そう。10代の頃に海の近くに住んで以来、住んできたのは全部海の見える街で、おそらくこれから先の人生も、海の見える場所に住むような予感さえしてる。横浜駅で電車の扉が開いて、ホームに降りて海の湿気と匂いを含んだ風が吹くと、どこもかしこも海の気配がする。海の見える街で、船の帆のような波形のような三角の菓子を辿ってみよう。FOOD 2023.08.19
- 写真家高野ユリカの「だれかの住む街と菓子」/『 隅田川の横、ちょうどいい風速』小さな暗室のある私の事務所は浜町にあって、同じビルには設計事務所、お花屋さん、デザイナーなど色々な人が集まり、いつも誰かが仕事をしている。隅田川も近くて、清洲橋の方向から浜町全体に風が吹き抜けている感じがするし、パン屋さんも菓子屋さんもコーヒー屋さんも定食屋さんもお蕎麦屋さんも飲み屋さんも、老舗から新店までおいしいお店が揃っていて、とにかくカラッとひらかれた居心地のいい街だなぁと思う。オフィス街なのに、神社のお祭りが近づくと、あっという間に人が集って下町の空気に包まれたりする浜町は、程よくちょうどいい。FOOD 2023.07.30
- 写真家高野ユリカの「だれかの住む街と菓子」/『 鎌倉ではもう泣かない』個展が終わった翌週、あまりに無気力すぎてしばらくは部屋から一歩も出れずにいた。私の様子を見かねて「わらび餅でも食べに鎌倉でも行く?」と同居人が誘ってくれて、ようやく部屋の扉を開けて外に出れたのだった。(甘いものなら… 外に出れるかも…)活力。菓子はすごいね。湘南新宿ラインに乗って、鎌倉駅東口を出て二の鳥居を抜け鶴岡八幡宮方面へ向かう。しばらく見かけていなかった海外からの観光客や修学旅行生の姿が戻っていて、街もすっかり元気そう。道が細いのに、観光客の歩く合間に大きな観光バスがすれすれで曲がって行くのを見ると、あぁ、この狭さが鎌倉だなぁと思う。FOOD 2023.06.01
- 写真家高野ユリカの「だれかの住む街と菓子」/『 銀座の素敵なクッキー缶がほしい 』銀座で菓子や手土産を探すのは、正直言って私には難しい。なんでもあるからなんにも選べなくなるし、今日はこれ買おうと意を決してうっかり午後にお店に行ったりすると、すでに予約分だけで完売です、なんて言われてしまう。おいしいものや美しいものやキラキラしたものは溢れかえるほどなんだってあるのに、欲しいものは簡単に手に入らないのが、私にとっての銀座だ。今日は一体何が欲しかったんだっけ…?と、雑踏で自分を見失いつつ「あぁそうだ、銀座の素敵なクッキー缶ほしい」と、集めてみることにした。なるべく銀座然とした、できれば路面店で、味もデザインも愛されているような素敵なクッキー缶を私にください!LEARN 2023.05.18
- 写真家高野ユリカの「だれかの住む街と菓子」/オフィス街と下町の中間のドラマ馬喰町で撮影が終わった帰り道、そういえば行ってみたいクッキー屋さんがあったっけと思い出し、小伝馬町まで歩くことにした。これまでの人生で、馬喰町は訪れる機会が多かったのに、隣にある小伝馬町は通り過ぎてしまう街だった。…これといって特に思い浮かぶ記憶がないな…というぼんやりした気持ちで、ただ目当てのクッキーに向かって江戸通りを歩く。FOOD 2023.03.30
- 写真家高野ユリカの「だれかの住む街と菓子」/吹雪く街の、ザッハトルテ 冬の青森が好きだ。仕事の前日、必ず前泊するくらい好きだ。 何にそんなに惹かれるのかと聞かれると、“これ”とすぐ答えられずにもごもごしてしまうけれど、雪国特有の仄暗いグレーの空、シンボルの三角の大きな橋、アスパムから眺める八甲田山も、のっけ丼の市場も、青森県立美術館も、三内丸山遺跡も、カレー牛乳ラーメンも、寒すぎて頭がキーンとしてしまうところも、駅前通りなのに人が全然歩いていないところだって、どことなく不条理感が漂っているのに、街全体に茶目っ気があって…何もかも好きだ。 LEARN 2023.02.13
- 写真家高野ユリカの「だれかの住む街と菓子」/イタリアの菓子、全部好き!2023年春のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展リサーチのため、プロジェクトのメンバーでイタリアの数都市をまわることになった。 久しぶりの渡伊、初めてのベネチア!LEARN 2023.01.25
- 淡路町『菓子と老舗の三角地帯』/高野ユリカ 第8回 だれかの住む街と菓子写真家の高野ユリカさんが写真と文で綴る新連載。街や建築についてのお仕事をフィールドワークとする高野さんが、街を歩いて見つけたスイーツを切り口に“街と菓子”を語ります。FOOD 2022.12.14
- 代々木八幡〜代々木上原『坂の街の重なりと境界線はどこ』/高野ユリカ 第7回 だれかの住む街と菓子写真家の高野ユリカさんが写真と文で綴る新連載。街や建築についてのお仕事をフィールドワークとする高野さんが、街を歩いて見つけたスイーツを切り口に“街と菓子”を語ります。FOOD 2022.11.16
- 仙台『巨大な駅前ロータリーのある』/高野ユリカ 第6回 だれかの住む街と菓子写真家の高野ユリカさんが写真と文で綴る新連載。街や建築についてのお仕事をフィールドワークとする高野さんが、街を歩いて見つけたスイーツを切り口に‶街と菓子”を語ります。FOOD 2022.10.21
- 蔵前〜田原町『夏の暑さとそれぞれのフレーバー』/高野ユリカ 第5回 だれかの住む街と菓子写真家の高野ユリカさんが写真と文で綴る新連載。街や建築についてのお仕事をフィールドワークとする高野さんが、街を歩いて見つけたスイーツを切り口に‶街と菓子”を語ります。FOOD 2022.09.21
- 第4回 だれかの住む街と菓子 〜吉祥寺『吉祥寺、好! 台湾』〜/高野ユリカ写真家の高野ユリカさんが写真と文で綴る新連載。街や建築についてのお仕事をフィールドワークとする高野さんが、街を歩いて見つけたスイーツを切り口に‶街と菓子”を語ります。FOOD 2022.09.13
- 第3回 だれかの住む街と菓子 〜長崎『南蛮の追憶、海を渡る桃カステラ』〜/高野ユリカ写真家の高野ユリカさんが写真と文で綴る新連載。街や建築についてのお仕事をフィールドワークとする高野さんが、街を歩いて見つけたスイーツを切り口に‶街と菓子”を語ります。FOOD 2022.09.09
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