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- 角打ち 角打ちVinさん by 鈴木屋酒店湘南地区のヴァンナチュールを支える100年以上続く酒屋さんが、角打ちをオープン。新入荷のものもあれば、長年転がしておいたスペシャルなものが出てきたりする可能性も! あえて普段使いではなく、上質なものを経験してもらおうというわけ。そして、いつかの時に、考えの一つとして残ったらいい、とご主人。また、お客さんが実際に飲んでいるシーンには遭遇できないので、会話ツールの一つとして、グラスワインをこういう形で出してみるのはどうかと思ったのも始まりだとか。ワインを物色しがてら、どれどれと飲んでみる、酒屋での一杯。次のワイン選びが違ってくるかもしれない。
- イタリアン Vicolo2016年の夏に小町から御成町に引っ越ししたここは、自家製のおつまみ、パニーノなどのほか、厳選されたイタリア食材を扱う、街のバール的なお店。朝から夜まで時間を気にせず、同じメニューがいただけるとあって、カウンターはいつでも大にぎわい。コーヒーはもちろん、ワインやビールも朝からどうぞ! 切り盛りするのは、イタリアのボローニャに7年ほど暮らしていた真智子さん。季節のものを合わせたつまみや、即興で作る気まぐれパスタは、小腹が空いた時におすすめ。自家製のスイーツさえもつまみになるのが、真智子さんの腕のすごいところ。ちょこっと飲んで食べたい、なんてときにもいいですよ。
- 立ち飲み 立呑処まごころ (通称 した心)目印は、由比ヶ浜海岸沿いの赤提灯。ここは生ビールに、揚げたてのハムカツ、マカロニサラダなどがそろう、ありそうでそうそうない、海前の立ち呑み屋(といっても椅子もありますが)。通りすがりにちょいと寄っていくご近所の人、海帰りの人など、代わる代わるやってきては、寛いでいく。すっと入りやすいのは、お店下のガレージを改装した開放的な間口のおかげ。カウンターで、マスターとおしゃべりしながら飲むもよし、長テーブルから海を眺めつつ、っていうのもいい。お天気のいい日に出る、外の小さなテーブルとイスで海を見ながら、夕暮れどきにビールをゴクゴクするのにもサイコーなところなのだ。
- カフェバー 燻太事のはじまりは趣味のベーコン作り。工夫を重ねるうち仲間内で評判となり、鎌倉移住をきっかけに工房を立ち上げた。窯の中でじっくり備長炭で焼き上げ、さらにチップで香りづけしたベーコンは燻製香もほどよい加減。カリッと香ばしく噛み締めれば澄んだ脂が滲み出す。常連客のリクエストで定番になったスズキやトビウオの冷燻も、昆布締めのように旨み豊か。しかも薬味の柚子胡椒まで自前で手作りとは! そろってお酒とアテ好きな店主夫妻のもてなしに時間を忘れる一軒。
- たこ焼き 居酒屋 ペリカン食堂鎌倉文士がたむろしていたクラブや割烹も続々と代替わり。昨年12月に開店したこの店もその一つだ。急な階段の先、うなぎの寝床のようなカウンターに立つのは大阪生まれのツーランさん。子供の頃から食べ慣れた粉もんが店の看板だ。キャベツと天かす多め、紅生姜の効いたたこ焼きはカリッと香ばしく中はトロリ。関西じゃよくある紅生姜天ぷらや、店主地元のローカルフード「ペタ焼き」もクセになる。大阪から取り寄せたという甘辛スパイシーなソースのトリコになりそう。17:00~19:00は、たこ焼きorペタ焼き+1時間飲み放題2,000円のお得なセットも。
- 割烹 奈可川今年で創業43年。文壇史に大きな足跡を残した小林秀雄や永井龍男、立原正秋など鎌倉文士が行きつけにした、由緒あるカウンター割烹である。現在はランチ営業もしており、しらす丼や幕の内弁当を提供。夜は、地元の漁師から届く地魚や、築地から仕入れる全国各地の魚介を生かした料理でもてなす。御年80歳の大将と息子さんが作る絶品料理に舌鼓を打ちながら、接客担当の気さくな女将さんや娘さんと話に花を咲かせてみては。
- 居酒屋 肴と酒の店 いさむ小町通りから脇道に入った場所に構える隠れ家的存在。店を仕切るのは、3代目女将の坂本瑛子さんと、娘の桂さん。初代店主が若宮大路に食堂を開いたのが1924年(大正13年)。その後、小町通り沿いに移転し、2001年に現在の場所へ。南蛮漬けや煮物など、なじみのある家庭料理は、素材の味を生かして調理され、ほっこりと優しい味付けに、女将さんの愛を感じる。お一人様にもうれしいポーションで、ついつい何品も頼みたくなる!
- ダイニングバー Femme de bateau Aoki店名はフランス語で「青木丸」。女性店主の青木園子さんは、小坪の漁師とともに船に乗り、漁に出向くほど、魚愛にあふれている。それはひとえに、お客様においしい地魚料理を味わってもらいたいから。活〆の天然地魚のお刺身やカルパッチョは、驚くほど鮮度が良く、磯の香りが鼻に抜ける。煮付けや塩焼きなどの定番はもちろん、魚介を使った揚げ餃子やピザなど、趣向を凝らしたメニューも。どれも青木さんの感性と技が光るものばかりで、お酒とも好相性。
- ビストロ Wine & Food Spiritワイン専門店〈湘南ワインセラー〉によるビストロが開店して半年。オーナーソムリエの花里誠一(はなさとせいいち)さんが選りすぐった自然派ワインを楽しめると地元でも話題に。希少なワインや注目の作り手の一本も、リーズナブルな価格でスタンバイ。ハーブやスパイスでメリハリを効かせた料理、インポーターから引っ張ったとびきり上等なチーズやハムとのマリアージュで、おいしさは三倍増しに。グラスは常時赤白各5種600円~で、その日のお勧めを黒板に記載。ボトルはショップ価格+1,000円で提供。
- ビストロ Oui Oui新たな店は小町通りと若宮大路をつなぐ路地沿い。かつて氷店だった木造家屋をリノベーションして、2階を広々としたフロアとキッチンに。おかげで料理の幅も広がったとシェフ。その日に揚がった地魚や鎌倉野菜に国内外から届く上質食材を組み合わせた料理は、これ目当てに鎌倉に来てもいいクオリティ。なのにお値段手頃で肩肘張らない。しかもワイン1杯からもOK。地元に愛されるのも納得だ。1階では自家製サンドイッチやキビヤのパンを販売。イートイン席も。
- その他専門店 鎌倉 浪花家たい焼きの老舗、麻布十番〈浪花家総本店〉で12年間焼き方を務めた栗原康至さんが、暖簾分けで鎌倉に開いた店。行列せずして入手できないあの名店の味を継承するたい焼きが鎌倉で買えることも感動だが、暑い季節はかき氷も必食。十勝産小豆を8時間かけて炊き上げる粒あんの染み入るようなおいしさが堪能できるシンプルな「氷あずき」もいいが、イチゴの自家製ソースと粒あんを合わせた「生イチゴあずきミルク」や、酒粕とラムレーズンの芳醇な味わいが広がる「酒粕クリーム」など新作が目白押し。一丁焼きのたい焼きとともに、かき氷へのこだわりも総本店のDNAが受け継がれている。
- 甘味処 たい焼き なみへいたい焼きの店として2010年にオープンし、その後は自家製パンや焼きそばなど名物を徐々に充実させ、現在は“みんなの駄菓子屋”として愛される〈なみへい〉。GWから氷をスタートし、7〜8月の盛夏はたい焼きをお休みしてかき氷1本に。湘南産の柑橘を使った「湘南みかん」など自家製シロップも豊富で、メニュー数は実に約20種類。そして今年5月にお目見えした新作が、ぶどうのシロップやジュレなどで紫陽花を表現した「あじさい氷」。ぶどうの天然色素とミントシロップの淡いグラデーションが美しい、今だけの味。灼熱の由比ガ浜大通り沿いで涼を取るなら、ぜひ立ち寄って。
- 甘味処 甘処 あかね小料理店〈よしろう〉の場所で昼の間だけ営業する煮あずきの専門店。十勝産の大納言に三温糖で柔らかな甘味を付け、ヘラを入れず鍋を振って味を浸透させることで粒を崩さずふっくらと煮上げる。豆の食感や香りが際立つ煮あずきは、甘味ファンを魅了してやまない。夏季に登場するかき氷も人気で、レトロな手回しのかき氷機「初雪」でかいた氷と絶品煮あずきの出会いがおいしくないわけがない。杏や梅など、自家製シロップもまた秀逸。かき氷には麦茶が、そのほかの甘味は急須で淹れたてのお茶が付く。〈一保堂〉の抹茶で作るシンプルな「抹茶あずき」こそ、日本の夏の味わいだ。
- 甘味処 甘味処 こまめ鎌倉に甘味処は数あれど、寒天を天草から煮出して作る店は、今やさほど多くはない。その貴重な店の一軒がこちら。店主の石坂かえさんは研究を重ね、高知、三重、伊豆の3つの産地の天草をブレンドして使用。これを煮出して抽出した寒天に黒糖と生姜を入れた“黒かん”が店の代表作だ。その上品でデリケートな口溶けこそ、昔ながらの寒天が持つ味わい。黒かんに合わせるふんわりと柔らかな豆腐白玉も小豆や手亡豆の粒あんももちろん手作り。そして当然「ところてん」も名作で、風味と香りの豊かさに驚かされる。夏こそ店主が手塩にかける寒天で、つるりとした涼味を堪能してほしい。
- 甘味処 由比ガ浜 こ寿々行列の絶えない甘味処〈こ寿々〉が、昨年10月に移転オープン。場所は由比ガ浜大通り沿い、旧店舗から徒歩3分の位置。看板はもちろん、生産量の少ない本わらび粉を使用した、もちもち、ぷるぷるとしたわらび餅だが、厨房が拡張したことでさらに新作が登場。粒あんをのせた「あずきわらび」や、アイスクリームをトッピングした「バニラわらび」のほか、あんみつや抹茶ドリンク、そして本店〈段葛 こ寿々〉の手打ちそばと同じカエシを使った冷たい「こ寿々うどん」など、ひんやりと喉越しのいい一品が充実。より使い勝手のよい甘味処としてパワーアップした。夏場は新たにかき氷も登場予定とか!
- 茶寮・茶房 如意庵 安寧円覚寺の広大な敷地内に点在する塔頭(小寺院)の一つ、〈如意庵〉でひっそりと営む茶寮。邸内に入れば心地よい静寂に包まれ、時の流れが変わったことに気づく。木漏れ日に満たされた窓際席で、眼前に広がるお庭に見惚れる贅沢さ。涼を取るなら、まずは看板の「安寧あんみつ」を。宇治の茶舗〈丸久小山園〉の抹茶で作る抹茶寒天を中心に、自家製の白玉や粒あん、杏のコンポート、抹茶アイスとの共演が楽しめる。同じ抹茶を使った「抹茶ババロア」も涼やかな一品。盆に季節の草花を添える心遣いもうれしい。水木金という平日3日間の営業だが、わざわざ訪れる価値は十分にある。
- 和菓子 わ菓子 徳御成通りに昭和2年(1927年)に創業し、長く愛された菓子舗〈ちもとや〉。その後も2代目が開いた洋菓子店〈チモト〉や鵠沼海岸の分店〈ちもとや〉など、名前と精神は引き継がれた。そして分店の閉店後、一度は絶えた味を、初代・細内徳之助氏が遺したレシピをもとに復活させたのが〈わ菓子 徳〉。作り手は孫にあたる細内徳克(ほそうちのりかつ)さん。ウグイスが鳴く鎌倉山に工房を構え、上生菓子やわらび餅など名作を蘇らせる。今までは茶席の受注やマルシェの出店のみだったが、昨年10月から土日だけ工房で販売を開始。石段を上って山の上に菓子を買いに行くのも、鎌倉らしい喜びだ。
- 和菓子 洋菓子・焼き菓子 かまくら七十二今年3月20日にオープンした小さな菓子舗。その名の通り、旧暦の二十四節気七十二候をテーマに、日本の季節を表現したお菓子が並ぶ。真鶴産レモンを使った代表作の「レモンケーキ」のように、和洋の枠に捉われず、日本の素材を用いた煎茶や抹茶に合う味わいが信条。店を立ち上げたのは〈DEAN & DELUCA〉でブランドディレクターを務め、自身も鎌倉出身である天野芳恵さん。前職で培った食の知識とネットワークを生かし、全国の信頼する職人やパティシエと創る品々は、食べれば誠実な手仕事であることが分かる。パッケージデザインも美しい、いわば“贈り菓子”。鎌倉発の新たな手土産の登場だ。
- カフェ カレー OXYMORON onari野菜たっぷりの彩り豊かなカレーが高い人気を誇る〈オクシモロン〉。小町の1号店に続き、店主の村上愛子さんが“もっと甘いものが楽しめるお店を”と2年前に開いたのがここ。定番6品と季節の新作が用意され、それらはチーズケーキやプリンなど、昔ながらの喫茶店にあるようなどこか懐かしい面々だ。ゼリーからダコワーズ、アイス、シリアルまでオリジナルブレンドのコーヒーを使って作る「コーヒーづくしのパフェ」のように、「yumiko iihoshi porcelain」の器に盛られた姿はどれも凛と美しい。シンプルで飾らず、カッコいい“甘いもの”は、カレーと同様ふいに食べたくなる魔力がある。
- パティスリー パティスリーカフェ アンビグラム南麻布の人気イタリアン〈アンビグラム〉で、シェフである双子の兄とともに食通たちを歓喜させてきたパティシエ、伊沢和明さん。そんな彼が昨年6月、自身のパティスリーを鎌倉に出店。フランスで修業し、〈ベージュ東京〉などで経歴を積んだ伊沢さんが作るクオリティの高いスイーツ。これをティータイムなら自家製アイスクリームを添えた皿盛りデザートにして、ドリンク付き1,000円といううれしさ。紅茶やハーブティーのほか台湾茶の金萱(きんせん)茶や東方美人茶など、お茶類でも存分に楽しませる。地元スイーツファンの心を掴む、シェフの果敢な挑戦は続くのだ。
- パティスリー パティスリー クグラパン目白の名店〈エーグル・ドゥース〉などで経験を積み、アルザスに渡り腕を磨いたシェフの笹岡鉄兵さんが開いたパティスリー&カフェ。店名はアルザスの郷土菓子・クグロフとシェフが大好きなうさぎ(ラパン)を合わせた造語。主役はもちろんクグロフと、店名を冠したシグネチャー「クグラパン」。メープルシュガームースでできたクグロフ型のスイーツは、驚くほど繊細な柔らかさで、苦みや酸味の重層的な味わいに心が躍る。カフェスペースでは、アルザス産の自然派ワインとケーキを合わせる楽しみも提案。チーズケーキと少し冷やした赤の魅惑的なマリアージュ、お試しを。
- ショコラトリ― Dandelion Chocolate, Kamakuraカカオの選別から製造のすべてを自社で行う“ビーン・トゥー・バー”チョコレートの先駆的ブランドが今年2月、鎌倉駅前に上陸。東京・蔵前のファクトリーで一枚ずつ丹念に作られるチョコレートバーはもちろん、自社工房で焼き上げるぺストリー類やチョコレートドリンクなど、カフェメニューも充実。小町の茶舗〈枝村園〉のほうじ茶をブレンドした「カマクラホットチョコレート」やチョコレート・クロワッサンなど、鎌倉限定メニューも楽しい。窓を大きく取り、床面にヴィンテージのラワン材を使用した2階のカフェは居心地も格別。早くも鎌倉っ子に愛される存在に。
- カフェ gula〈銭洗弁財天〉奥の鳥居を抜け左手にある築84年の古民家カフェ。スイーツセットが300円(税込)と良心的。
- カフェ 喫茶ミンカ表通りから入った、小さな民家のカフェ。玄米とひよこ豆のカレー(1,200円)ほか手作り蒸しパン(500円、各税込)など軽食メニューも。
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