美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ
さあ、待ちに待ったお風呂です。

美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ Travel 2023.03.14

ひとり時間の楽しみ方を提案するメディア「おひとりさま。」を運営する“まろ”が、ひとりホテルステイならではの魅力を伝える連載。第3回は、長野県松本市にある〈金宇館(かなうかん)〉です。

美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ

今回、宿泊するホテルは…長野県松本市〈金宇館〉

第3回目は、長野県松本市にある〈金宇館〉。美ヶ原高原の麓の里山に佇む、わずか9室の小さな温泉旅館です。

“時をつなぐ”小さな温泉旅館の美しさ

美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ
美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ
美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ

「昭和初期に建てられた木造3階建ての宿屋をもう100年残したい」と、2020年4月に本館改修工事と浴室棟新築工事を終えてリニューアルオープン。改修にあたり、時間とともに味わいが増す自然な素材を用いていて、時をつなぐような、昔と今の境目のない素敵な空間に仕上がっています。

夕方あたりに差し込んできた西日は、息をのむ美しさ。はっと息が止まった。何度も言いますが、こういう瞬間を逃さずに、じっくり味わえるのは、やっぱりひとりステイならではだな~と思います。

美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ
美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ

中でも1番魅了されたのが、本館と別館をつなぐ渡り廊下!階段がめちゃくちゃかっこよくないですか?窓からはお庭が見渡せて、特に用もないのに、ただこの景色を目に焼き付けたくて、何往復もしてしまいました(笑)。

美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ

お部屋に向かうとき、木の窓に映る空の景色を見上げることができて、これもたまらなく美しかったです。立ち止まりたくなるポイントが多すぎて、なかなか目的地にたどり着けない。

本館2階「包石」。
本館2階「包石」。
美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ
美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ

泊まったお部屋は、本館2階にある「包石」。大きく広がる木枠の窓から、中庭の景色を堪能することができます。別館と浴室棟の瓦屋根ものぞめるので、旅館ならではの情緒を味わえます。

お部屋に用意されていた、お茶とお菓子。
お部屋に用意されていた、お茶とお菓子。
美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ

しかも、なんとお茶とお菓子まで用意されているので、こちらを味わいながらお庭を愛でることができるのですよ…優雅すぎる。

お庭に目を凝らしていたら、喫煙所を発見。こんなお庭を間近に眺めながら一服できるなんて。このときばかりはスモーカーになりたくなったのでした。

旅館の風情を感じて…身も心も潤う、温泉とお食事

さあ、待ちに待ったお風呂です。
さあ、待ちに待ったお風呂です。

さあ、待ちに待ったお風呂です。総ヒノキ造りの湯小屋に、露天風呂が2つ(「光の湯」と「影の湯」)と小さな内湯の貸し切り風呂が1つあります。

20時に男女入れ替え制になるということで、夕食前にまずは「光の湯」へ。木造だからこそ、伝統ある宿屋の風情が感じられるのと、何よりこのヒノキの縁で切り取られた十和田石が美しすぎる。今まで入った温泉の中でも、美しさでこんなに心を奪われたのは初めてじゃないかと思うほど、惚れ惚れしてしまいました。あちこちに移動して、いろんな角度からこの光景を“ひとりじめ”しました。

美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ

お部屋に帰ると、窓からはこんなにきれいな夕暮れの景色が。実はこれ、部屋に入ってきた虫を外に出そうと思って、ベッド側の障子を開けたら偶然目にした景色(笑)。小窓から、里山の風情をこんなに感じられるとは…。虫くんに感謝!

うるいとほたるいかを、からしと酢味噌で和えたもの。
うるいとほたるいかを、からしと酢味噌で和えたもの。
蕗味噌コロッケ。
蕗味噌コロッケ。
馬刺し。
馬刺し。

いよいよ夕飯の時間。美しい旅館の情緒を感じることが主目的だったので、実は夕飯についてあまり調べていなかったのですが、優しい味わいの山菜を美味しくいただけて、歴代の旅館の中で1番おいしかったです。

写真は、うるいとほたるいかを、からしと酢味噌で和えたものと、蕗味噌コロッケ。冬と春の間を感じられる、この時期の山菜はいいですよね。にんにく唐辛子といただく馬刺しも新鮮で、最高に美味しかったな。

手打ち蕎麦。
手打ち蕎麦。

締めは、安曇野のそば粉で打った手打ち蕎麦。この締め方、天才すぎませんか。染みわたる美味しさ。最後までシンプルで、信州の恵みそのものが味わえて幸せでした。

幸せ気分に浸りながら、夜の温泉へ。
幸せ気分に浸りながら、夜の温泉へ。
美しき温泉旅館に、ひとりで浸る。松本〈金宇館〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ

幸せ気分に浸りながら、夜の温泉へ。入れ替わった「影の湯」に入りました。照明に照らされることで、湯気や石の削り感がくっきり浮かび上がって、また昼とは違った表情なのがいいなあ。

外に出ると、お庭と別館へ続く渡り廊下も照らされていて素敵でした。湯上りに、しばらくここでぼーっと、旅館の風情をひとりでしみじみと味わいました。幸せだなあ。

Videos

Pick Up

SPpeachPeachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅。2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で豊かな森も美しい海も楽しめ、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高くなるのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です! 日本のLCCを代表するPeachなら、奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損!Travel 2023.02.28 PR
サントリーvol3SP文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.3「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2023.02.28 PR
サントリーホールのオルガンは、オーストリアのリーガー社謹製。職人たちが1年がかりで手作業で作ったパイプをはるばる船で運び、半年かけて設置したのだとか。文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.2「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2023.01.27 PR
記事3_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅③ | 絶景サンセットから、夜の森でアマミノクロウサギに遭遇!絶滅危惧種を含むユニークな動植物が数多く生息する鹿児島県の奄美大島。奄美群島のひとつである徳之島、沖縄島北部、西表島とともに2021年に世界自然遺産に登録され、海外からも熱い視線が集まっています。 サンゴを育む奄美ブルーの海と白砂がまぶしいビーチ、アマミノクロウサギをはじめとする天然記念物も暮らす亜熱帯の森やマングローブの原生林。地球の宝ともいえる、奄美ならではの美しい自然を味わってみませんか? 奄美大島は「アクセスが良くない」というイメージもありますが、LCCのPeachが運航する直行便なら、成田空港から約3時間、関西空港から約2時間。そして時期によっては片道4,990円からとリーズナブル! “遠い楽園”が身近になるPeachの直行便で奄美大島2泊3日の旅に出たのは、ハナコラボパートナーであるフォトグラファーのもろんのんさん。今回はサンセットの名所と森のナイトツアーを体験した絶景&アクティビティ編をお届けします。 公式サイトはこちらTravel 2023.03.14 PR
記事2_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅② | とれたての海鮮丼から、島唄居酒屋で歌って踊って!?2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で、豊かな森も美しい海も楽しめ、「沖縄より混雑していない」ことでも注目されて、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高いのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です!日本のLCCを代表するPeachなら奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4,990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損! そこで、ハナコラボ パートナーである藤井茉莉花さんが奄美大島2泊3日の旅へ。 奄美に魅せられて移住し、現在は多拠点でライターや通訳士として活動する藤原志帆さん(https://enjoy-amami.com/)に教わったおすすめスポットをまわります。 今回は海鮮丼、島唄割烹、お土産のセレクトショップなど、グルメ&お買い物編をお届けします。 公式サイトはこちらTravel 2023.03.07 PR
記事1_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅① | 島とうふにスパイスカレー、超地元スーパーでおかいもの。2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で、豊かな森も美しい海も楽しめ、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島(かけろまじま)や徳之島(とくのしま)、沖永良部島(おきのえらぶじま)など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高いのでは」と心配する声が聞こえてきますが…大丈夫です! 日本のLCCを代表するPeachなら、奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損! そこで、ハナコラボ パートナーでフォトグラファーでもあるもろんのんさんが奄美大島2泊3日の旅へ。 奄美に魅せられて移住し、現在は多拠点でライターや通訳士として活動する藤原志帆さん(https://enjoy-amami.com/)に教わったおすすめスポットをまわります。 まずは、島とうふの定食にスパイスカレー、超地元スーパーでショッピングなど、グルメ&お買い物編をお届けします。公式サイトはこちらTravel 2023.02.28 PR