すべてのパンがオリジナルであり、スペシャリテ。 【京都】いま行きたい名ベーカリー5選!日本中のパン屋を旅するパンマニアが厳選。 FOOD 2020.03.31

実はパンの街と呼ばれるほど名ベーカリーが軒を連ねている京都。そこで今回は日本中のパン屋を旅するパンラボ主宰の池田さんがおすすめする京都のベーカリーをご紹介します。

1.〈雨の日も風の日も〉

雨の日も風の日も、細部まで神経の行き届いた、真剣勝負のパンを出しつづける小島秀文シェフ。軟体的ぷるるん生地からあふれだすふすまの香りとカスタードを合わせた「全粒粉のクリームパン」。シンプルにバゲットにくるみを入れた、いくらでもいける「くるみバゲット」。すべてのパンがオリジナルであり、スペシャリテ。

〈雨の日も風の日も〉
■京都府京都市北区紫野東野町6
■075-432-7352
■8:00〜19:00 日休
■2席/禁煙

2.〈_AND Bread kitayama〉

千葉大介シェフの、パンからあふれだす小麦生産者への思い。バゲットは、十勝・前田農産のキタノカオリを見事に活かし、びっくりするぐらいの甘さ。チャバタはキタノカオリバージョンに加え、草のような香りやダシっぽい香りのハルユタカバージョンも。おいしいあんこを使った、薄皮まんじゅうみたいなあんぱん「8」も見逃せない。

〈_AND Bread kitayama(アンド ブレッド キタヤマ)〉
■京都府京都市北区上賀茂高縄手町88-3
■075-746-2223
■7:00〜17:00 金休

3.〈Germer〉

一見ワインバー、実態はパンバー。テイクアウトも可能だが、本領はカウンター席。京都の旬の食材を使った料理、パン、ワインを、客の好みに応じて提供。名物は、目の前のオーブンから「はい、どうぞ」と出す焼きたてのクロワッサン。これを食べたら、10年は通い詰めたくなること必至。

〈Germer(ジェルメ)〉
■京都府京都市左京区浄土寺西田町3
■075-746-2815
■13:00〜22:00(ディナーは18:00〜、要予約)月火休
■8席/禁煙

4.〈HANAKAGO〉

菓子修業の地、ブルゴーニュでワインに耽溺。同時並行でパンにも覚醒した花籠賢俊シェフ。惣菜系パンを食べるとたちまちワインが飲みたくなる。不定期で並ぶカレーパン然り、「夕暮れのカスクルート」は、ワインを飲むシーンを想定したサンド。一方、「パン・オ・ショコラ」などスイーツ系にはパティシエの技が活きている。

〈HANAKAGO〉
■京都府京都市中京区鯉山町516-4
■075-231-8945
■8:00〜18:30(売り切れ次第終了)日月休

5.〈LAND〉

おいしいパンはおいしい小麦から。北海道産小麦を使い、ベーグル、バゲット、カンパーニュ。奇をてらわず、堂々と熟成のきいた食事パンを作り、バリエーションはサンドイッチで。アメリカを彷彿とさせる店。エスプレッソマシーンも完備。パンとコーヒーを買ったら、ピクニックがてら、ほど近い鴨川の河川敷へGO!

〈LAND〉
■京都府京都市上京区河原町東入ル亀屋町128
■075-231-7738
■8:30〜17:00 水木休

Navigator/池田浩明(いけだ・ひろあき)

パンの研究所「パンラボ」主宰。パンライター。自称「ブレッドギーク」(パンおたく)。NPO法人新麦コレクション理事長として、日本においしい小麦を普及する活動も行う。

※掲載しているパンはすべて取材時のものです。

(Hanako1182号掲載/photo:Hiroaki Ikeda, Kenya Abe text:Hiroaki Ikeda special thanks:Yuya Uemura, Ami Hanashima edit:Yoshie Chokki)

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