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小池栄子のお悩み相談室 /第3回:「相手にされた嫌なことをいつまでも忘れられず、寝ても覚めてもイライラ…直す方法はある?」 (32歳・派遣社員) Learn 2023.01.18

仕事、プライベート、家庭生活含め、日々頑張っている人ほど悩みは尽きず、誰かに聞いてもらいたい、いいアドバイスが欲しい…そう思っている女性たちの声がHanako編集部に寄せられています。そこで、女優としてひときわ存在感を放ち、かついつもスパッと気持ちのいい発言をされている小池栄子さんに、人生の先輩としてアドバイスをしていただくこととなりました! 隔週更新でお届けします。

――前回アドバイスをいただいた時の、パートナーとのイライラはポイント制にして貯めて、仕事で爆発させるというお話がめちゃくちゃポジティブで楽しかったです。今回のお悩みは、同じイライラでもちょっとネガティブに抱え込んでいるケースなんですが…。

本日のお悩み

「相手にされた嫌なことをいつまでも忘れられない私は、問題があるのではと思うようになりました。友達に言われた“○○(私)ちゃんは無神経なところがあるからねー”というひと言、上司にみんなの前でダメ出しされたこと、すれ違いざまに見ず知らずのおじさんに“チッ”と舌打ちされたこと。全部寝る前に思い出してムカムカしながら寝て、起きてもムカムカしています。これ、直す方法ってあるものでしょうか」(32歳・派遣社員)

――こういう経験って、誰にでもありますよね?

この悩み、可愛いですね。ムカムカすることって誰にでもある気がする。そして、すごくわかる。例えば、匂いや景色でも、ふと嫌なことが蘇ることって私もあります。あ、あいつ〜!!って(笑)。これってやっぱり、忘れられてないのかな。しかも、言ったほうは忘れているんでしょうから、なおさら悔しい! だから無理に忘れようとしたり、直さなくてもいい気がするなぁ。ムカムカや悔しい気持ちがちゃんと、何かの糧になっている気がします。

――確かに。別の何かの糧になって頑張れているのなら、無理に直さなくてもいいという意見に納得です。「無神経なところがあるからね」という友達の発言も、ただの軽口かもしれないし…。

すれ違いざまに「チッ」って言われるとか、私のこと睨んでいる、みたいなものって、実は妄想かもしれないですしね。

――逆に、自分が気づいていないだけで、本当に「チッ」と言われるようなことを無意識にしちゃっている可能性も…。それならそれで、真意を明らかにすることは必要かもしれませんね。それによって、スッキリすることもありそう。

そうですね。真意を明らかにするじゃないですけど、私はちっちゃい頃から「八方美人だよね」って言われていて、その意味がわからない時は“美人”という文字面だけですごく喜んでいたんです。そのうち言葉の意味を知ったら、とたんに恥ずかしくなったんですけど(笑)。でもあとでうちの母親が「ママも小さい頃からよく、八方美人だって言われてた」って言ってて。あぁ、遺伝なんだって思ったことがありました。

――それで小池さんは折り合いをつけられたんですか?

折り合いというか、まあでもそんな感じですね。でも、若い頃の方が若干、今よりも引きずっていたかもしれないけど、そもそも私は嫌なことがあっても、寝たら忘れちゃうタイプだから。

――うらやましいです(笑)。(小池さんが連れていた愛犬2匹が“ワンワン”と吠えて)ワンちゃんたちも「そうだそうだ!」って。

あははは(笑)。この子たちのように、何にも左右されずに毎日同じように過ごしている様子を見ると、本当に自分の悩みなんてちっぽけだなぁ、とよく感じていて。しかも人間に比べて、この子たちの寿命は短いと考えると、なおさら1秒1秒が愛おしく思えるんですよね。

悩みは生きているからこそ感じること。悩めるというのは、幸せなことでもある。

――ペットを飼うなど、他に目を向けるのはいいですね。

生き物はいいですよ。そういえば昨日ちょうど、朗読劇『青空』という舞台に出ていたんですが(編集部注:取材は2022年11月)、戦時中、毛皮や食料にするために人間が犬や猫を捕獲するという話で。私は追われて逃げ続ける柴犬の役をやったんですね。野良猫役は梶原善さん、人間のお父さん役は安田顕さん、少年は瀬戸俊樹さんがやって。で、その中の少年のセリフに「生きていることが素晴らしいんだ」というセリフがあって、すごく素敵でシンプルだなぁと思ったんです。

――というのは?

悩みって、生きていなければ感じられないこと。生きるためだけに、ただ逃げ回るしかないと、悩む暇もないですから。そう考えると、悩めるってすごく幸せなことだと思ったんですよね。朗読劇の合間に、この悩みを読んだというのもあって、すごくタイムリーでした。

――いやぁ〜深い。

この相談者に、お友だちがいるといいな。悩みをグチれて、一緒に「なんだよ」って笑ってくれる人がいたら、救われますね。

――グチも、笑いにまで昇華できると一番いいですよね。

本当はそうですね。個々のメンタルによるから、なんとも言えないけど。でも、直らないものだとか、直さなくていいとすれば、生かす方法を考えるのがいいんじゃないかなぁ。この日々のグチだって、全部書き留めてエッセイにしたら、結構面白い気がする。

――例えば、バカリズムさんの、OLの日常やグチをブログにした『架空OL日記』とか、南海キャンディーズの山里亮太さんが、自分のカッコ悪いところ、情けないところとかを曝け出して綴った『天才はあきらめた』のように…。

そうそう。怖いとか暗い方向ではなく、明るく楽しく書き出してみるとかね。こうやって相談できるくらいですから、きっと明るい方だとは思うんです。とはいっても、あまり「明るいこと考えようよ!」という言葉は、逆に追い込んじゃうかもしれないけど。それでも、悶々と思い続けているよりは、どこかに書いて成仏させるだけでもいいのかも。もし家にお庭があれば、さらに書いたものを燃やして供養するとか。

――儀式として、燃えた=なくなった的な。

そう考えると、ちょっと楽しそうですね(笑)。まずは自分のことを受け入れて、嫌だと思っている感情を何かの原動力に変えたり、もしくはうまく成仏させる方法を考えてみてはいかがでしょうか。

Photo : Syu Yamamoto text : Aya Wakayama

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