山崎怜奈の「言葉のおすそわけ」
山崎怜奈の「言葉のおすそわけ」

伝えたかった、言葉たち。 山崎怜奈の「言葉のおすそわけ」第26回 Learn 2022.09.02

乃木坂46を卒業し、ラジオパーソナリティ、タレント、そして、ひとりの大人として新たな一歩を踏み出した山崎怜奈さんが、心にあたためていた小さな気づきや、覚えておきたいこと、ラジオでは伝えきれなかったエピソードなどを自由に綴ります。

(photo : Chihiro Tagata styling : Chie Hosonuma hair&make : Chika Niiyama)

山崎怜奈の「言葉のおすそわけ」
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「思い立ったが吉日旅in金沢【前編】」

ここのところアドレナリンを妙にどばどば放出しちゃっている状態だったので、環境を変えて冷静になるために、とりあえずひとりで東京から離れることにした。私の中には、自分にとってアウェイの環境で危険を感じたい、みたいな願望がある。いつもの場所にいつもの人たちといる時の心地よさも知っているし、友達と行く旅も楽しいけれど、ひとり旅は全然別物。自分がこれまでめぐり合わなかった世界にひとりで潜り込んでいる方が、かえって冷静になれるのだ。

ひとり旅において、決めていることがある。「できるだけ、決めない」ということだ。事前に調べすぎると、実際の旅先では調べたことの確認作業が主になってしまうし、そこからは驚きも疑問も誘発されない。事前にやることは至ってシンプル。家に帰らなくてはいけない日時を把握して、最低限の荷物を片手に、お金や体力と相談しつつ行く先を決める。まったく知らない街の駅に降りるのも良いし、気に入った場所があれば2日連続で通っても良い。帰りたくなったら帰れるように、宿は当日に探すし、1泊だけしかおさえない。誰にも制限されず、邪魔されず、その日の気分で、好き勝手に行動する。行き当たりばったりで出たとこ勝負になるせいで、トラブルだらけになることもあるけれど、成功も失敗も自己責任だから、とがめる人は誰もいない。旅行によくある「せっかくなら現地の食べ物を」なんて肩肘も張らずに、ファストフードが食べたくなったら迷わずマックに行く。とにかく自分自身のためだけに時間を使い、「私はどこへでも好きに行ける」という実感を持つ。それこそが、自分自身にしてあげられる最高の贅沢だと思っている。自分の内に潜んだマイペースさを取り戻し、エネルギーを補充するために、お金をできるだけ経験に変えていきたい。

今回も、なんとなく乗ってみた金沢行きの新幹線で宿を調べ、当日予約で一番安いシングルサイズの部屋を確保した。どこに行くにも便利なエリアに位置しているその宿泊先は、活気あふれる市場のそばの築25年のビジネスホテルをリノベーションしているらしい。予約サイトの写真では分からなかったが、たしかに少し年季の入った建物だった。

ホテルの受付でおすすめのお店を尋ねると、地元の人が通うお寿司屋さんや小料理屋さんなどを教えてくれた。どこも開店時刻まで時間があったので、ぶらりと街を歩き、何の気なしに市場や商店街に入ってみた。江戸時代から続く古本屋さんを覗いたり、骨董品店でお皿を選んだりしているうちに、大粒の雨が勢いよく降り始めた。長居できる場所を求めて地図アプリを開くと、現在地の近くに喫茶店のマークを発見。口コミには、カラメルがたっぷりかかった固焼きプリンの写真が。これは行くしかない。

山崎怜奈の「言葉のおすそわけ」
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Tシャツ 6,380円、カーディガン 12,100円、花柄スカート 40,700円(全てシンゾーン|シンゾーン 表参道店■03-6433-5837)/ベスト 17,380円 (シールームリン■03-6804-5844)/ブーツ 26,950円(ダイアナ■03-3479-8010)/バッグ 39,600円(マリメッコ|ルック ブティック事業部■03-6439-1647)

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