さあ、行くわよ? きゃりーぱみゅぱみゅの 「大人なLADYになるわよコラム」第24回〜『最後の20代を迎えたわよ』〜
きゃりーぱみゅぱみゅが「大人なLADY」を目指す日々を綴る連載。おかげさまで、話題沸騰です。第24回は「ラストイヤー」のお話。
『最後の20代を迎えたわよ』
皆さま、ごきげんよう。今年の1月29日をもって29歳になった、きゃりーぱみゅぱみゅです。29という数字がわりと好きです。
いよいよ最後の20代になりました。思い返すとほんとに早かったです。あっという間に29になった気がします。
18でデビューして以来、周りからはずっと「若いね」って言われてきたけど、気がつけば「もうそんな歳なんだね」とか、10年以上活動しているので「え、もっと上の年齢だと思ってた」とか言われるようになりました。
まだ小学生の頃は、自分がもう28くらいになったときには子どもを生んでいて、絶対に家族ができているんだろうな~と勝手に思っていましたが、今なおその気配はなく……というか、自分の精神年齢は小学生の頃とまだあまり変わってなくて、年齢の数だけがどんどん増えていっているような感覚です。
さて、そんな今年の誕生日。現在、全国ツアー中の私はその日ちょうど群馬でライブがあったのですが、何か言われるかな?とちょっと思いながら現場入りしました。しかし、みんな普通に「あ、おはよございまーす」みたいな感じで、まったくそれに触れてきません。
でも別にそれで不機嫌になるわけでもないですし、こっちから「今日誕生日なんすよ」とか言うのもうざい人になってしまうので、そのまま何も触れずにいつもと変わらない通常の1日が流れていきました。
そしてライブが始まって、会場も盛り上がってきて順調に進んでいき、いよいよラストのアンコールに。ところが、一旦閉じた幕が再び上がって最後の曲を歌おうとしたところでトラブル発生。あれ? 曲が流れてこない。まじか……焦りました。
お客さんもシーンとしています。どうやってこの場を切り抜けたらいいんだ!? 私は一人ステージ上で頭をフル回転させて、これから取るべき対応を考えようとした瞬間、「♪ハッピバ~スデ~」誕生日ソングが流れてきました。
「きゃりーちゃんお誕生日おめでとう!」「10周年もおめでとう!」。目の前ではファンの方たちが次々にそう書かれた横断幕をバッと広げてくれました。そしてステージに運び込まれてきたバースデーケーキ……。
今はご時世的にフーとかできないので、電気のキャンドルを消したんですけど、もうね、私は感極まりすぎて柴田理恵モードになり、みんなありがとう~(涙) 生まれてきてよかったよ~(涙)という気持ちになりました。
いや~、私、ICLで今視力が両方とも2.0ですからね。客席の皆さんのお顔も横断幕もなんでも見えます。4Kで見えてる。だから感動の解像度が違う。コロナのせいで実に3年ぶりとなったツアーですし、泣いているお客さんもすごいたくさんいらっしゃって……。誕生日にライブするってすごくいいですね。ほんと一番幸せな過ごし方だと思いました。
というわけで、こうして29歳の初日を迎えたわけですが、20代のうちにやっておかなきゃいけないことも考えていきたいですね。ただ、“年上の人と大恋愛”みたいなのを20代で経験してみたいな~、生徒と先生みたいな関係っていいな~って、昔からずっと思ってた謎の願望だけは叶えることはできなさそうです。
だからそうですね……料理をがんばってみようかな? 掃除はほんとに朝起きたら絶対に掃除機を毎日かけますし、洗濯も1日に3回くらいやるんですけど、料理だけがどうしてもできないんですよね。
というのも、まず自分が作ったものをおいしく食べられなくて、生肉とか魚を見ちゃうと、オエ~ってなってしまうんです。できあがったものを食べる分にはいいんですけど、過程を見てしまうと食欲がなくなってしまうという……。これも現代病なのかもしれませんけど、なんとか克服しないとな~。
ちなみに料理の勉強自体は前にちょっとだけやったことはあって、知り合いの料理の先生のお宅で開かれたプチ料理教室みたいなイベントに参加してました。おかげでそのときは魚もさばけるようになったんですよ。今はもうすべて忘れましたけど。
でもお皿が好きだったり、調理器具を買ったりはめちゃ好きなので、ほんとあと一歩って感じなんですよね。外堀は全部埋まってるのに中身だけがないんです。それに加えて掃除洗濯も好きだから、あと料理だけできれば……わりと私、優良物件かもしれない。
同年代の友達で、子どももいる子は毎日肉じゃがとか焼き魚を作っては、めっちゃインスタのストーリーに載せています。それを見て、結婚したり子どもが生まれたら、食べさせないといけない相手ができるから自然と料理もできるようになるのかな?なんて思ったりもするんですけど、冒頭でも述べたようにその気配がな~、ないんだな~。
そんなわけで、今日も結局Uber Eatsで親子丼を注文。そしたら、メニュー写真とは似ても似つかぬ親子丼が届きました。