持ち出し袋を作ろう編 避難のための『持ち出し袋』を作ってみた。【都市で暮らす女性のためのはじめての防災】

LEARN 2022.03.18

日本のあちこちで起こる地震、そして台風などの災害。“いつか大きな地震や台風が来る”と思ってはいるものの、備えも“いつかやろう”と思ったまま…。そんな人こそ必読の、防災袋を作る具体的なノウハウ、お教えします。今回は実際に持ち出し袋をつくります。持ち出し袋は、自宅以外の場所に避難しなければいけないとき、「これさえあれば!」という生活用品を詰め込んだもの。普段の生活を見つめ直すところから始めましょう。

全員共通で、マストで入れたいもの

どこに避難したとしても、自分の身は自分で守るつもりで備えたいマストアイテム。「最低限のものはある」という安心が、いざというときの冷静な行動につながります。

1.水(500ml×3本程度)
飲料水は大人ひとりにつき1日3lが理想とされているが、3日分を持ち出すのは現実的ではない。最低限の量として、500mlのペットボトルを3本入れておこう。

2.食べ物(2日分ほど)
非常時は食欲が減退しがちなので、量より質で食べやすさを重視しよう。火を使わず手軽に食べられるもので、なおかつ食べ慣れている好きな味が理想的。

3.防寒用ストール(1枚)
大判のストールは、羽織ったり、首に巻いたり、床に敷いたりして防寒対策になる。ポンチョのようにかぶって着替えもでき、目隠しにもなる万能アイテム。

4.長袖&長ズボン(1組)
防寒対策はもちろん、ケガや粉塵から身を守るためにも、防犯のためにも一式そろえておくと安心。夏場は紫外線対策にもなるので、季節を問わずマストといえる。

5.手袋&靴下(各1組)
床の上での就寝は慣れないうえ、底冷えするので、手先・足先を温めるためにも厚手のものがベター。ガラス片や瓦礫などの危険から身を守る役割も。

6.携帯用充電器(1個)
多彩なタイプがある充電器は、災害時の使い勝手を想像することも大事。ソーラー充電器は一見よさそうだが、充電に時間がかかり、天気に左右される面も。

7.マスク(2~3枚)
過去の例から不織布マスクは、非常時に店頭からすぐになくなることが予測される。マスクがなくて行動を躊躇するようなことは避けたいので、多めの備えを。

8.両手のあくライト(1個)
アウトドア用のヘッドライトや、首からかけるものなど、両手のあくタイプがベター。避難の際、真っ先に使う可能性が高いので、袋の一番上に入れておこう。

9.ブラトップ(1枚)
就寝時に災害が発生したら、着の身着のままで避難することも。避難所でノーブラで過ごすのは想像以上にストレス&抵抗があるはず。インナーと一体型が便利。

10.生理用品(1周期分)
予定日でなくても、体調不良やストレスで急に生理が来ることも。1周期分、必要な量やサイズを考えて、使い慣れたメーカーのものを用意しておこう。

11.除菌アイテム災害対策に加え、コロナの感染対策もマストになった今、除菌アイテムは必ず入れたい。水が使えない環境でも、できる限り衛生状態を保つことを念頭に。

12.現金(1000円札、小銭)
電子マネーが普及して現金を持ち歩かない人も多くなったが、非常時に強いのはやっぱり現金。お釣りがないケースを考慮して10円玉・100円玉などを多めに。

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