いいホテルみつけた! 今、台北で最も予約がとりにくいホテル。From Taiwan

LEARN 2017.09.11

台湾って快適なホテルが多いんです。清潔なお部屋、室料に含まれる朝食サービス、フレンドリーなスタッフなどなど、かゆいところに手が届いている「いい感じ」のホテルに出会う確率は高い。つい先日、サイトで満室続きのホテルで空室を発見!で、またもや行ってしまった、台北に。

世界のデザイン王と台湾女優のコラボ〈S Hotel Taipei〉。

S Hotel Taipei

「女優ホテル」の底力。
〈S Hotel Taipei〉
スタンダードルーム 32平米 約5000元朝食付き(宿泊時)

世界のデザイン王、フィリップ・スタルクさまが、インテリアから室内のコーディネートまで担ったホテル。オーナーである台湾の人気女優、バービー・スー(大S)の意見も随所に反映された「女優ホテル」である。ロビーもなかなか素敵だが、泊まってみてさらにびっくり。ベッドからお部屋の備品まで、至るところに気配りがちりばめられている。

S Hotel Taipei

室内の備品もスタイリッシュ!

グラス&プレートは1825年創業のイタリアの老舗ガラスメーカー(Bormoli Rocco)
ケトルはオランダのメーカ(PRINCESS)のKettle Stainless Steel Deluxe

シンクにはビーカーのようなコップが、ミニバーにはぽってりとしたボルドーグラスは冷置かれている。ブランドはさまざまだが、どれも美しいデザインのプロダクトがセレクトされている。家でも使ってみたくなるものがいっぱいなのだ。

S Hotel Taipei

ふわふわに包まれて。

クローゼットを開けたら、ふわモコのローブを発見!。タオル地やコットン地にもないやさしい感触で、シャワー後のカラダをふんわり包んでくれる。ベットサイドには「固め、柔らかめ」と好きな枕が選べる「ピローメニュー」が。

S Hotel Taipei

台湾コスメも心地よく。

台湾の自然派ブランド<薑心比心>(ジャンシンビーシン)。

ジャンとは中国語で生姜のこと。元シェフだったオーナーがレストランのキッチンで廃棄される生姜に目をつけて、その効果をもっと広げようと化粧品のブランドを立ち上げた。ハーブと生姜の香りが心地よい使用感のコスメ。台湾コスメブランドは随所に漢方を取り入れられ、ハーブなどを原料としたブランドもいろいろ。この<薑心比心>はスパイシーな香りのシャンプー、石鹸がなかなか。信義の<誠品書店>にショップもあり。

S Hotel Taipei

さあ、朝食!

サラダコーナーは根菜類など体を温める野菜も豊富。体のむくみに効果的なスイカ、繊維質たっぷりの野菜ジュースなど、美と健康を意識したメニューが並ぶ。暖かいメニューは卵料理か麺をチョイスできるのです。

S Hotel Taipei

見た目はもちろん、カラダの中から美しくなる、「女優ジュース」はいかが?

フリーのミネラルウォーターもひと部屋に4本備えられているので、お茶を飲んだり、外出用に(台湾は暑いよね)持っていったりできる。大Sは旅好きなのだろうか。NYやパリのスタルクが手がけたホテルとは違って、細やかな気遣いがサービスに見られて、ちょっと感動。デザインの素敵さだけではない心地よさもしっかり追求された「おもてなしホテル」だった。今年の6月にオープンしたばかり、今後、ますます人気になりそうな予感だ。

〈S Hotel Taipei〉
■台湾台北市松山区敦化北路150号
■全102室
■886-2-2712-1777
■http://www.shotel.com

北欧テイストに溢れた、最も予約困難な〈Swiio Hotel Daan〉。

Swiio Hotel Daan

台北でみつけた北欧ホテル。
〈Swiio Hotel Daan〉
スタンダードルーム 32平米 4000元 朝食付き(宿泊時)

レストラン、カフェ、ショップにバー。台北の「いけている地区」といえば東区の大安。ここに2015年の末に誕生したのが真っ白なビルがトレードマークの(Swiio Hotel Daan〉。1階がステーキレストランで、お部屋は北欧テイストにちょい〈Ace Hotel〉を足した感じだろうか。まさにこのホテルこそが台北で「予約際困難」と言われるホテルだ。その人気の理由とは?

Swiio Hotel Daan

まるでデザインショップにいるみたい。

お茶 緑茶
エスプレッソは<イリー>
ポットはスウェーデンの〈Electrolux〉製
ライト〈Qis Design〉
スピーカー〈BOSE〉

木製のコームや歯ブラシとバスルームにも、まだまだいっぱいデザインアイテムが詰まっている。アメニティは有名メークアップ・アーティストが手がけたコスメブランド〈KAI DELUXE〉だった。こんな部屋に住んでみたら楽しいに違いない。

冷蔵庫の飲み物は無料。スティルは<エビアン>バブルは<ブノワ>が。<ハイネケン>の隣にはなんと、うすはりグラスも一緒に冷やされている。おもてなしは続くよ、どこまでも。

Swiio Hotel Daan

デスクの中も美しく。

えんぴつに白いレターセット。裁縫セットはオリジナル。台湾の場合、日本の電源と変わらないホテルが多い。ここのホテルはゲストに欧米人が多いからか、電源のエクスチェンジャーも用意されていた。

Swiio Hotel Daan

さあ、朝食!

朝食はサラダバー、フルーツ、パンやハムはお好きに状態で。あとはメニューから卵料理かグラノーラをチョイス。グラノーラブームが始まったばかりの台湾。はちみつ、ヨーグルトを添えて。

「家電好きな男の子の家」に遊びに行きました!的な気分になる部屋は、自然光が溢れ実に快適。まさに、夢の「台北のお部屋」といいたい場所だった。朝食が食べられるダイニング〈Le Blanc〉は昼、夜はステーキハウスに変身。なかなかいいワインにめぐりあうことが少ない台湾で、ここまでのワインのセレクトは貴重な存在である。が、バー対応もしてくれるともっとうれしいけれど。

〈Swiio Hotel Daan〉
■台湾台北市106大安区大安路一段185号
■全36室
■ 886-2-2703-2220
■http://www.swiio.com

ホテルには台湾のやさしさが詰まっていた。

Swiio Hotel Daan

ホテルよければ、すべていい!

NYやパリといった大都市では、スペースはスーツケースを広げるだけで精一杯という経験はよくあること。でも、台湾生まれのホテルって、ある程度の広さが確保され、室内での過ごし方や眠り、充実した朝食と、惜しみなくホスピタリティを発揮してくれるケースが多い。特に今回、宿泊した〈Swiio Hotel〉は、ホテルランクは三つ星クラスのビジネスなのに、デザイン性、部屋の広さ、スタッフの温かさいずれも優等生のレベル。がんばってまた、台湾に帰らなくちゃ。

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