こだわりに感動! パリの名店出身シェフの独立店も登場!個性光る今注目のパン屋さん5選 FOOD 2017.03.23

昨年は注目のパン屋さんが続々とオープン。その中でも、国内外の名店出身シェフの独立店から北海道の老舗ベーカリーまで、パン好きなら外せない注目の5店をご紹介します。どのお店も、強いこだわりを持っているからこそ個性が光っています。

1.〈nichinichi〉/神奈川

代々木八幡にある有名店出身の川島シェフがオープン。「この街の人に喜んでほしいとの思いで、場所は閑静な住宅街を選んだ。前職で学んだこだわりから、国産の小麦は10種、オーブンは2種を使い分ける。また看板商品の食パンをはじめ、約10種の菓子パンや季節で替わる6種のサンドイッチなど、豊富なメニューもうれしい。うま味あふれる地元野菜がのった「しんゆりフォカッチャJ(260円)もぜひ。

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パンは小ぶりなものが中心。程よい距離感のカウンターは、選びながらスタッフと話すのも楽しい。窓越しに厨房の様子も。

右・プリンのような「黒川卵のだし巻きサンド」(380円) 左・「旬魚の幽庵焼サンド」(380円)
右・プリンのような「黒川卵のだし巻きサンド」(380円) 左・「旬魚の幽庵焼サンド」(380円)
「ミルクフランス」(180円)
「ミルクフランス」(180円)
「nichinichi食パン」(420円)
「nichinichi食パン」(420円)

2.〈Comète〉/赤羽橋

オーナーの小林シェフは、フランスのパン学校を経てパリの名店〈デュ・パン・エ・デジデ〉で6年間を過ごした。そこで思い描いたのは、アットホームな対面式の店。約25種のパンは食事系メインだが、パリ仕込みのヴィエノワズリーも絶品だ。食材は日本人に合うよう国産にこだわるものの、「バゲッ卜」(278円)など味に納得できないものは一部フランス産を使う。それも本場を知っているからこそ。

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コンセプトは「いつの間にか、いつものパン屋」と小林シェフ。店のロゴはカンパーニュ「コメット」からデザイン。

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おしゃれなディスプレイは、インスタ女子も虜に。

バターが濃厚な「シナモンロール」(186円)
バターが濃厚な「シナモンロール」(186円)
キタノカオリを使った「チーズフォッカッチャ」334円(ハーフ167円)はもっちもち。
キタノカオリを使った「チーズフォッカッチャ」334円(ハーフ167円)はもっちもち。
修業店の代名詞「ピスタチオのエスカルゴ」306円
修業店の代名詞「ピスタチオのエスカルゴ」306円

3.〈満寿屋商店 東京本店〉/都立大学

創業67年の老舗が、北海道・十勝からやってきた。十勝産小麦100%にこだわる同店は道外のファンも多く、プレオープンでは約400人が行列。早くも話題をさらっている。小麦はキタノカオリや春よ恋など5種類。ほか、酵母や水まで十勝産だというから驚きだ。「同じ地で育ったものだからこそ、バランスのいいパンに仕上がる」と店長の杉山さん。
また帯広から来たスタッフたちは、個性ある小麦の扱いもお手のもの。約60種あるパンはどれも粉の香りが豊かで、噛むほどにぎゅっとうま味が広がる。あんぱんやコロッケパンなどのなじみの品も、一度食べたら忘れられなくなるはず。

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デニッシュ類や2種のキッシュなど、東京限定のパンも必見!

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「あすなろクリームパン」180円(税込)は自家製のカスタード。
「あすなろクリームパン」180円(税込)は自家製のカスタード。
口溶けのいい「WAドーナツ」110円(税込)は独自の炊き種製法を採用。
口溶けのいい「WAドーナツ」110円(税込)は独自の炊き種製法を採用。
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ブリオッシュのあんぱんは全4種。人気は「こしあんぱん」130円(税込)
ブリオッシュのあんぱんは全4種。人気は「こしあんぱん」130円(税込)
ちゅるっとした麺に辛子マヨが香る「白スパサンド」240円(税込)
ちゅるっとした麺に辛子マヨが香る「白スパサンド」240円(税込)
ホクホク甘いお芋の「はるかコロッケバーガー」200円(税込)
ホクホク甘いお芋の「はるかコロッケバーガー」200円(税込)
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内装と同じく、壁材はからまつ。店内も壁に麦わらを練り込むなど十勝の匂いを感じる造りに。都立大学駅から徒歩5分。

4.〈Tsunagu bake〉/神奈川

建築業界からパン屋に転身という異色の経験を持つ店主の藤本由香利さん。「もともとパンやお菓子を作るのが好きで」と、パン職人の道へ。パン屋での修行を経て、昨年8月、横浜に自身の店をオープンさせた。
ハード系からスイーツ系まで、パンは約50種類。作り手は藤本さんただひとり、店内奥の工房でひたすら生地を捏ね続ける。パン種にはレーズンの自家製天然酵母を、カスタードも店でいちから炊き上げるなど、手間暇を惜しむことなく極力自身の手で作るのもこだわりのひとつ。目指すのは、「食べて豊かになれるパン、気持ちよくなれるパン」。その味はどこか素朴で、ふんわり優しい。

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〈Tsunagu bake〉店主の藤本由香利さん。店名は「人をつなぐ、暮らしを繋げるパン屋に」との願いから。その想いは届き、昨年8月のオープン以来、着実にリピーターを増やしている。

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「シナモンロール」や「ダークチェリーのクラフティ」など、スイーツ系も充実。タルトやパンに使用する自家製カスタードクリームはこっくりとして後ひくおいしさ。

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国内外の小道具も販売している。
国内外の小道具も販売している。

国内外の小道具も販売している。

横浜の住宅街に突如現れる白壁の店。
横浜の住宅街に突如現れる白壁の店。

横浜の住宅街に突如現れる白壁の店。

5.〈good sleep baker〉/松陰神社前

2016年6月、17時オープンのパンとクラフトビールの店が駅前に登場。仕事で遅くなっても焼きたてのパンが買えて、おいしいビールも飲める。そんな場所を作ったのは、この店のオーナー、小林由美さんだ。
タイ料理など飲食店での経験も豊富な彼女。パンもごま油が香る「パクチーベーコン」(300円)や「クリームチーズとバナナ」(250円・各税込)など個性的で、アジア系の小料理も用意する。ビールは生樽で常時3種類。爽やかなピルスナーからブラウンエールまでバランスよく、数日で内容が替わるのもうれしい。お腹がいっぱいになった後はもちろん、翌朝のパンを手に帰ろう。

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人気の「バインミー」800円は専用のパンが焼き上がる18:00~。ビールはパイント1,000縁~(写真)と、ハーフ600円~(各税込)。

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窓の外は線路!という環境。

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パンは約8種、ケーキや焼き菓子も。

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木造アパートをリノベーションした施設〈松陰PLAT〉内にあり。松陰神社前駅目の前。

(Hanako1128号掲載/photo:MEGUMI(DOUBLE ONE),Shinichi Yokoyama,Youichiro Kikuchi,Yuko Moriyama text:Etsuko Onodera,Wako Kanashiro)

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