街全体が酒場!パワフルな飲み歩き天国、大阪・天満の二大名店 FOOD 2023.08.23

日本一長い商店街「天神橋筋商店街」や住民の台所的な〈天満市場〉がある天満は、大阪屈指のはしご酒パラダイスでもある。朝から深夜まで、体力の限り巡り尽くそう。

「今でこそ飲み屋の街と呼ばれる天満ですが、昔は商店街はおもちゃ屋、本屋、傘屋などの個人商店が並ぶ〝生活の場〟でした。この20年ほどで一気に飲食店が増えて、〝遊びの場〟としても楽しめるようになりましたね。私はどちらの天満も大好き。天満へ来るなら、ぜひともたくさん食べて飲んで、そしてできればスマホをしばし伏せて、その場の雰囲気を五感で堪能してくださいね」

午前中から乾杯!も大歓迎。品数豊富で値ごろな名酒場〈天満酒蔵〉。

昭和40年代、界隈に酒場が3軒しかなかった頃に創業した〈天満酒蔵〉。50年以上も街の移り変わりを見守ってきた老舗酒場は天満巡りのスタートにこの上なくふさわしい。午前11時の開店と共に〝いつもの席〟を目指す常連も、若い観光客も等しく迎え入れてくれる懐深き店だ。周囲に飛び交う大阪弁をBGM代わりに、名物の関東煮(おでん)をつまむひと時はなんともゴキゲン。

屋台風店舗の先駆け店でアツアツの点心を頬張る〈上海食亭〉。

天満らしい光景の一つである路面の「ビニールシート屋台」を始めたのは1999年オープンの〈上海食亭〉。初代が愛した上海の路地の雰囲気を再現したラフな空気感が今も変わらず大人気。目の前の路地を行き交う人々を眺めながら、本格的な点心で一杯。一度は体験すべき、天満ならではの飲み方だ。

photo : Koichi Higashiya text : Awa☆Moriko

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