弘中綾香の「純度100%」~第26回~
2020.05.08

第26回 言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第26回~

ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。2月に訪れた初インド旅行の記録は滞在2日目、お目当てのスパイスマーケットへ。
弘中 綾香
弘中 綾香 / テレビ朝日アナウンサー

「1991年生まれの入社8年目。夢は革命家で、当面の目標はラジオ番組を持つこと。現在の担当番組は『激レアさんを連れてきた。』(土曜夜10時10分~)など。公式インスタグラムはhttps://www.instagram.com/hironaka_ayaka/

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「インドに行ってきた」(その5)

 夜が明けて、ホテルで朝食をとる。またこれが素晴らしく充実していた。いわゆるホテルのブレックファストで出てくるようなオムレツやらベーコンやらマフィンやらもちゃんとあるのだが、インドのローカルな朝ごはんもしっかり用意されていた。何度も言うようだけれど、ホテルだけ奮発すればデリーに関しては何も怖いものはない。お花が咲き乱れる中庭を見ながら、おいしい朝ごはんを優雅にいただく。
インド式朝ごはんの中で特に気に入ったのは、クレープのように薄く焼かれた、食感はパリパリのドーサと呼ばれるパン。ちょっぴり塩気が効いているので、そのまま食べても美味。アレンジもある。チーズと一緒に焼いていたり、スパイシーな味付けがされたじゃがいもが中に入っていたり、野菜ジャムのようなチャツネをつけるのもOKみたい。シンプルな味だが、後を引くおいしさだった。加えて、インドの味噌汁的存在というサンバルにも病みつきになってしまった…。酸味が効いている野菜スープで、豆やトマト、オクラなど日替わりで具が変わるのだが、ほんと毎朝飲みたいと思うほど、何だか五臓六腑にしっくりくるおいしさ、滋味深い味がする。普段朝はあまりガッツリ食べない私も、お腹いっぱいになるまで食べてしまった!

 腹ごしらえが済んだところで、いよいよ本丸、スパイスマーケットに向かう。旅慣れた皆さんが準備良く、現地のアプリで配車をしてくれる。このアプリが優れもので、日本のタクシーアプリのように、マップ上で乗車場所や目的地を入れられるのはもちろん、料金も事前に確定できるし、なぜか車内のBGMも好き勝手に決められる!(笑)デリーのタクシーで日本人の乗客がBTSを聞いているっていう。皆さんご承知の事実だけれども、改めて…世界はボーダレスなのです。
ちなみに、タクシーの運転手さんも含めて、インドの街中の人はほとんどが英語ではなくヒンディー語で話すので、アプリ上で場所が伝えられるのはありがたかった…。料金は日本に比べてびっくりするほど安くて(日本の料金のおおよそ2割か3割くらいかと思う)、使わない手はないはず。三輪車のオートリキシャも呼べますよ!

 ニューデリーを抜けて、オールドデリーに入ると、街が様変わりした。どんどん道が狭くなっていく、と同時に、どんどん人が増えていく。騒がしさも増していき、土地やそこにいる人やモノから発せられるエネルギーがぐるぐると渦巻いているサマがなんだか肌で分かる。もし、私が1900年代半ばの東京にタイムスリップしたらこんな感じなんじゃないかって、ふと思う。車道や歩道の区別がないから、人が車の目の前スレスレを通ったり、オートリキシャやオートバイが車と車の間を、煽り運転さながら盛大なクラクションを鳴らしながら走り抜けていく。と思うと、牛が道端で座っていたりする。しかも何頭も、悠然とした面持ちで。私たちが目的とするスパイスマーケットはオールドデリーの中でも最も混みあっている地区らしく、ある程度までタクシーで行ったら、小回りの利くリキシャに乗り換えないと道に入っていけない。どこもかしこもごった返していて、歩いたほうが早いんじゃないか、とも思うけど、歩いたらすぐに轢かれそうで降りられない。

 クラクションと喧騒でおっかなびっくりしながら、やっとの思いでスパイスマーケットに着くと、見渡す限り目新しいもので埋め尽くされていた。これです、これが、私の想像していたインド。カオスというのか、エネルギーのるつぼ。とにかく、ごちゃごちゃとしている。通りに肩を寄せ合うようにズラーッと小さな露店が連なり、行き交う大勢の人に向けて色とりどりのスパイスが山盛りになって並べられている。軒先から軒先へと渡っている電線は手が届きそうなくらいまで垂れ下がっていて、空でさえ近く感じる。店と店の間にチャイを作って売っている屋台(これがとても濃厚でおいしかった!)なんかもあったりして、色んなスパイスの香りが混じりあって、そこら一帯に漂っている。嗅覚、視覚、聴覚、あらゆる感覚にそれぞれが一斉に訴えてくる場所だった。僕はここにいる!って。これは、東京や、ヨーロッパ、アメリカでは感じられないかも。粗削りで、あそこにしかない空気であり、雰囲気で、景色。
ほんのちょっと歩くだけで疲れるし大変なんだけれども、おそらく私はあの風景に会いに、また訪れてしまうと思う。そんな魅力が詰まった場所だった。

次回:5月29日更新予定

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photo:moron_non

【弘中のひとりごと】
春を通り越して夏が来ましたね。

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