もっと!京都 1月オープンのニューアドレス。ギャラリーを抜けて辿り着くワインバー〈MON〉|中村 葵 TRAVEL 2023.02.23

京都在住のハナコラボ パートナーが、現地に住んでいるからこそわかる、いま行くべき注目スポットを紹介。今回は、フリーランスPRの中村 葵さんが、京都の今行くべきアート&ライフスタイルの最新アドレスをお届けします。

はじめまして、中村 葵です

写真は、愛機「RICOH GR IIIx」でお届けします。
写真は、愛機「RICOH GR IIIx」でお届けします。

はじめまして。滋賀に生まれ、滋賀で育った、滋賀県民です。滋賀県民である私中村葵は、京都に住まわせていただいています。
滋賀って北陸?などとよく言われますが、京都のお隣、関西です。県土の約1/6を、我らがマザーレイク「琵琶湖」が占めています。日本一の湖、京阪神の水資源を担っているという自負を胸に、ことあるごとに関西他府県民に向け「琵琶湖の水止めるで。」を、必殺ワードに生きて来ました。
京都府民の皆さまからは「ゲジゲジ」と蔑まされ(由来は、滋賀ナンバーの漢字がゲジゲジに似ているということから。)、近年某テレビ番組内で放送された「滋賀県民VS京都府民」を観て初めて、滋賀県民の私たちには、琵琶湖の水を止める権利も無いことを知りました。(琵琶湖の水を管理する施設は京都府にあり、そこでしか琵琶湖の水は止められない。)
生まれてこのかた武器にしてきた必殺ワードを失い、さらには京都には琵琶湖に匹敵するほどに豊かな地下水が脈々と湛えられているらしいという事実を突きつけられようと、母なる湖、琵琶湖のように荒ぶらず、琵琶湖のように全てを受け入れ、琵琶湖のように広い心で生きていこうと、滋賀県民は思っています。知らんけど。

ということで、滋賀県民、京都に住まわせていただくようになってから、まもなく3度目の春を迎えます。3年の月日が経とうと、未だ四季の移ろいとともに変わりゆく古都の美しさに心を動かされる日々。そして、未だ知らないことだらけ。転職をきっかけに京都に移り住み、人生初の1人暮らしを開始。現在、アートやライフスタイル、ラグジュアリーのジャンルをメインに、フリーランスのPRを生業にしています。仕事柄、京都に来るゲストのためのアテンドも多く、少しばかりアンテナを張って日々生きております。そんな滋賀県民、僭越ながら京都の今行くべきアート&ライフスタイル最新アドレスをご紹介させていただきます。

ギャラリー兼ワインバー〈MON ー GALLERY AND WINE BAR〉

今回、訪れた〈MON ー GALLERY AND WINE BAR〉のある二条城近くの京都三条黒門通沿いは、初めて足を踏み入れたエリア。生活を感じる住宅街の並びに奥まって1軒、少し小ぶりに見える不思議なビルが現れます。

今年1月にオープンしたばかりのこちらMONは、アート、工芸品、骨董などの展示・販売を行う「ギャラリー」を抜けると、多国籍のナチュラルワインが愉しめる「ワインバー」になっているという、なんとも洒落た施設。入る前からは想像も出来ない、奥へ奥へと続く面白い造りになっています。
元々は塗装会社の倉庫や社員寮であったらしい築50年の建物を改修して創られたそうで、幅はそんなに広くないながら、4mと天井が高く、奥はほの暗く細長い。うなぎの寝床のような、京町家を思わせます。ビルそのものの造りにも、改修前の面影をあえて随所に残して活かしたユニークなディティールにも、建築好きの方には萌え箇所満載。

ギャラリーは、常設スペースにてMONのメンバーが選ぶセレクトアイテムなどの展示販売を行っているほか、年に10回程の企画展、そしてPOPUPを開催予定。

ビルの奥の奥、暖炉の炎揺らめくワインバーは、18時からオープン。フランスやイタリアはもちろん、ドイツ、南アフリカ、オーストラ、スロバキア、ポルトガルなどのナチュラルワインを軸とした多様なワインを、ソムリエが厳選。パスタやピザなどの料理もしっかり揃っているので(シェフは、元京都の人気レストラン出身)、食事の利用としても、アペとしての1杯にも、2軒目利用としても(深夜26時まで営業)、アテンドすれば喜ばれること間違いなしのニューアドレスです。私も次回から、京都に来るゲストのための、京都アテンドコースに組み込みます。まあ、アテンドするのは滋賀県民ですけど。

〈MON ー GALLERY AND WINE BAR〉

■京都府京都市中京区上一文字町285
https://mon.kyoto/

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