パワーを感じられる必見のスポット。フェリーに乗って丸ごと神秘の島へ。 海上に浮かぶ世界遺産〈嚴島神社〉へ。【広島旅】縁結びや学問の神、必勝祈願のご利益も。

TRAVEL 2020.08.25

1400年の歴史を持つ〈嚴島神社〉は、大鳥居や長い廻廊が結ぶ海上社殿など見所たっぷり。今回は広島にある〈嚴島神社〉をご紹介します。存在自体が信仰の対象である島を取り囲む自然もまた神々しさにあふれていました。

フェリーに揺られ、厳島へと渡る心の準備を。

海上に浮かぶ神秘的な島も信仰の対象で、まるごと特別な場所。
海上に浮かぶ神秘的な島も信仰の対象で、まるごと特別な場所。

嚴島神社は、ここに暮らす約2000人の島民以外は、船以外に辿り着く術のない特別な場所。島内各片道180円のフェリーに乗り、潮地で今も催される儀式や祭りは、古の時代を現代に伝えている。風に吹かれていると、そのうち右手の海上に朱色の大きな鳥居が見えてくる。奥に見えるのが目指す〈嚴島神社〉。

約270mもの長い廻廊で、嚴島神社本社や客神社が結ばれた朱塗りの海上社殿は、朝も昼も夜も神秘的な雰囲気で圧倒される。593年に建てられた嚴島神社は、平清盛によって、1168年に現在の寝殿造りの美しき佇まいに。1996年には、ユネスコの世界文化遺産に登録された。

手水所で心身をお清めしてから昇殿。
手水所で心身をお清めしてから昇殿。

〈嚴島神社〉本殿には三女神が祭られ、古くから航海や交通の守り神とされてきた。廻廊を進むと最初にあるのが、五男神を祭った客神社。嚴島神社本殿の先には縁結びの神、大國主命を祭った大国神社や、学問の神の菅原道真を祭った天神社もあり、いずれも廻廊伝いに参拝できる。平家の繁栄や、毛利元就の勝利、豊臣秀吉が参拝したことから、必勝祈願も〈嚴島神社〉のご利益とされる。

参拝入口付近の灯籠に、神の使いとされるカラスのブロンズ像。
参拝入口付近の灯籠に、神の使いとされるカラスのブロンズ像。

小さな見所も社殿の随所に。参拝入口付近のカラスのブロンズ像は、見逃しやすいが厳島の神の使い。鏡の池は境内に合計つある。境内を離れた裏手には、縁起の良い、尻上がりの狛犬が頭並んでいる。

潮の満ち引きによって、全く違う表情を見せてくれるのも、海上に立つ嚴島神社ならでは。海に浮かぶ荘厳な姿を眺めるなら満潮のとき。廻廊の下まで海水に浸かり、静かに佇む大鳥居を観ることができる。逆に引き潮のときは、〈嚴島神社〉が立つ砂浜が顔をのぞかせる。潮位が下がれば、境内にある宮島八景の鏡の池が姿を現し、大鳥居のたもとまで歩いて行けるようになる(歩きやすい靴のご用意を!)。

引き潮のときだけ姿を見せる客神社脇の鏡の池。宮島八景のひとつ。
引き潮のときだけ姿を見せる客神社脇の鏡の池。宮島八景のひとつ。

満ち引きの周期はだいたい6時間。干満時刻をチェックしておけば、いつもと違う角度から神社を眺めることもできる。嚴島神社が海上にあるのは、そもそも、この島自体が神の島として崇められてきたから。厳島の語源は「神をいつきまつる島」。御神体を傷つけないよう、社殿は海上に設けられたというわけだ。〈嚴島神社〉と共に世界遺産となった標高535mの弥山は、山頂付近に巨大岩がゴロゴロ。どこか自然のパワーを感じられる、必見のスポットだ。こうした見所をどう巡ろうかと思いを馳せ、分ほど波に揺られると下船のアナウンスが聞こえてくる。船を下りればそこはもう神秘なる島。日常を離れ、神々への扉が開かれる。

〈嚴島神社〉

■広島県廿日市市宮島町1-1
■0829-44-2020
■6:30〜18:00 ※時期によって異なるので要確認
■拝観料大人300円。

(Hanako特別編集 合本・完全保存版『幸せをよぶ、神社とお寺。』/photo:Tetsuya Ito text:Junya Hirokawa)

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