精神科医・星野概念のあまから恋わずらい No.17「ハワイ」
2019.07.02

あなたはどう思う? 精神科医・星野概念のあまから恋わずらい No.17「ハワイ」

Hanako本誌で連載中の精神科医・星野概念さん「あまから恋わずらい」を掲載。今回は、1174号「ハワイ」特集よりお届けします。

編集部 / Hanako編集部

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今回のテーマは、「ハワイ」と恋。

今回のHanakoの第1特集は「ハワイ」。
令和元年の今年ですが、平成元年になった瞬間、僕はハワイにいました。小学校中学年の冬、人生で唯一のハワイ体験を忘れません。元号が変わったことが印象深かったわけではありません。それに衝撃を受けるほど大人ではありませんでした。
また、空港からのバスにたまたま歌手の山本譲二さんがいて、席を譲ってくれたらしいのですが、やはり子供だったからか記憶はおぼろげです。

鮮やかに刻まれている光景は、また別のバスの車中。近くの席に座っていた、多分少し年上のガールが、数ドルの紙幣を落としたのに気づかす降りようとしました。それを教えたいけど、英語が分からない。えっと、日本語だったら「すみません、落としましたよ」だよな。「すみません」は英語で……。
考えた末、「アイムソーリー」と小声で言いながら、紙幣を渡しました。お詫びのしるしに金を渡しているような情景になったわけです。そのガールは、何か言った後にウインク。紙幣を取って降りていきました。

祝・人生初ウインク。僕は勝手に「好きよ」くらいのポジティブな感情をウインクに見出して、その旅行中ずっとのぼせていました。今でもその興奮は忘れません。
でも今考えたら、いきなり詫びられても困るんだけど金はありがとうって言われただけです、間違いなく。言葉が分からないって、幸せなことかもしれないですね。

星野概念(ほしの・がいねん)/精神科医として総合病院に勤務。雑誌・webでの執筆業や、音楽活動も行う。いとうせいこう氏との共著『ラブという薬』が発売中。

(Hanako1174号掲載/illustration:Misaki Tanaka text:Gainen Hoshino)

☆『精神科医・星野概念のあまから恋わずらい』No.16「福岡」はこちらから。

編集部

Hanakoの今月号を片手に、ハワイ巡りしましょう!

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