雄大な自然と触れ合う。 【鎌倉】心をリフレッシュできる神社&お寺5選。四季折々の花や鎌倉の海に癒されて。 LEARN 2020.06.06

鎌倉の自然あふれる神社とお寺は、ずっと昔から この地域を見守ってくれる、生活に根付いた場所でした。 なかでも足を運ぶたびほっとする「なにか」に出合える 親しみ深い神社とお寺をご紹介します。鎌倉の神社とお寺のよいところは、建造物や庭園のみならず、 自然がつくり出す美しさにも触れられること。 めいっぱい空気を吸い込めば、心の奥からリフレッシュできます。

1.思わず上を見上げてしまう美しさ〈報国寺〉/浄明寺

〈報国寺〉/浄明寺
写真:石井正孝/アフロ

別名「竹寺」とも呼ばれる報国寺。約2,000本もの孟宗竹がつくり出す凛とした佇まいの「竹の庭」は、一度は見たい鎌倉の絶景。目で見て楽しむことはもちろん、風が吹き抜けるたびに聞こえる竹の葉が擦れる音などに耳を傾けるのも風情がある。散歩の後は茶席〈休耕庵〉で、美しい竹を眺めつつ抹茶とお菓子をいただきたい。

〈報国寺(浄明寺)〉
■神奈川県鎌倉市浄明寺2-7-4
■0467-22-0762
■9:00ー16:00
■※荒天日、12/29〜1/3は拝観休止。竹の庭の拝観料300円。〈休耕庵〉の抹茶(干菓子付き)600円。混雑時は抹茶の受付一時停止。

2.文化人が隠遁地にした、大自然が残る山ノ内〈浄智寺〉/北鎌倉

浄智寺から始まる葛原岡・大仏ハイキングコース。大自然が広がる山道の途中には、境内に居を構えた日本画家・小倉遊亀(おぐらゆき)邸の門があり、その背後にあるトンネルの先には映画監督・小津安二郎邸があった。さらに、山中にひっそりと佇む「宝庵」という非公開の茶室も見ることができ、趣を感じられるコースだ。国史跡の名禅寺。本尊は県の重要文化財に指定された木造三世仏座、境内には鎌倉七福神の一つである布袋尊が祀られている。

〈浄智寺〉
■神奈川県鎌倉市山ノ内1402
■0467-22-3943
■9:00〜16:30 ※拝観料は大人200円、小人100円。

3.風情と美しさを感じる鎌倉一の「苔寺」〈妙法寺〉/大町

境内に苔に覆われた石段があることから「苔寺」と親しまれている。保護のため立ち入ることはできないが、木々に囲まれた苔の石段は、風情の中に神秘的な美しさすらも感じさせる。4月~5月にはシャガの白い花が咲き、いつもとは違う表情を覗かせる。眺めているだけでも心が癒され、ほっと一息つくことができるだろう。1253年に創建され、安国論寺、長勝寺と並び、松葉ヶ谷草庵跡に建てられた霊跡寺院と伝えられる。山頂からは市街地と海を一望することができる。

〈妙法寺〉
■神奈川県鎌倉市大町4-7-4
■0467-22-5813
■9:30〜16:30 ※拝観料は300円。

4. 2つの滝音だけが響く、静寂な鎌倉の秘境〈称名寺〉/今泉

本堂近くの陰陽の滝には、男瀧(おたき)と女瀧(めたき)という大小の瀧がある。瀧の周辺は空気の密度が濃く、深呼吸をすると心身が浄化されたような気分に。地層がくっきりと確認でき、自然を楽しめるポイントの一つだ。滝壺まで近づける女瀧は水量が適度なので、手を清めたり、顔を洗ったりできる。※飲み水ではありません。称名寺の元となった今泉不動は、1,200年以上前に空海によって開かれた。木々に囲まれた境内は川のせせらぎが響く。近くには鎌倉湖があり、鎌倉の自然を満喫できる。

〈称名寺〉
■神奈川県鎌倉市今泉4-5-1
■0467-45-1774
■8:30〜17:00

5.お寺の裏山から眺める、とっておきの景色〈光明寺〉/材木座

材木座からの潮風が香る光明寺は、海がある古都の鎌倉を感じることができる数少ないお寺。鎌倉に現存する最大の門といわれる高さ20メートルの山門をくぐると、そこには開放的な境内が広がり、重厚感のある本堂がどっしりと佇む。さらに本堂裏手の山には展望台があり、材木座海岸から由比ヶ浜までを一望することができる。境内では春には桜が、夏には蓮が楽しめる。10月に行われる「十夜法要」では境内に露店が立ち並び、昼夜を問わずたくさんの人でにぎわう。

〈光明寺〉
■神奈川県鎌倉市材木座6-17-19
■0467-22-0603
■6:00〜17:00(10月15日〜3月31日は7:00〜16:00)

(Hanako1185号掲載/photo:Shinichi Yokoyama, Hiroshi Harada illustration:Maori Sakai text : Rie Ochi edit:Hanako Kajiyama, Yuko Watari, Dai Watarai(Mo-Green))

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