“五感”を贈る、冬のギフト【見る】 大人も子供も楽しい!写真家が選ぶおすすめ絵本・写真集のプレゼント。 LEARN 2019.01.04

Hanako『全国、いま絶対に行きたい店』「“五感”を贈る、冬のギフト」より、【見る】【味わう】【聴く】【触れる】【嗅ぐ】の五感に働きかけるおすすめ冬ギフトをお届けします。今回は【見る】より、思わず見入ってしまう写真集と、子供も大人も夢中になれる楽しい絵本。どちらにも深く精通する若木信吾さんがギフトにおすすめの6冊を紹介。

写真集と絵本を贈る。

おすすめ絵本・写真集

A 『 Dog’s Best Friend 』
リー・フリードランダー
コンテンポラリー写真の代表的作家リー・フリードランダーの新刊は、長年撮りだめた犬がテーマ。「人と犬の絶妙な距離感や犬目線で撮った人のポートレートなど、ユーモラスな一冊」(若木さん、以下同)(SPQR Editions, LLC/65ドル)

B 『 リズムがみえる 』
トヨミ・アイガス・著/ミシェル・ウッド・絵/金原瑞人・翻訳/ピーター・バラカン・監修

黒人音楽のルーツを巡る一冊。ジャズからヒップホップまで黒人音楽の歴史を紐解く絵本の日本語版がリリース。「オリジナルそのままのダイナミックなタッチの絵と随所に名曲の詩を織り込んだ文は、まさにリズムが見える内容」(THOUSANDS OF BOOKS/3,000円)

C 『 MY DAKOTA 』
レベッカ・ノリス・ウェッブ
傷心の旅で撮影した、私的な美しい風景。レベッカ・ノリス・ウェッブが弟の死と向き合うように、自身の故郷であるサウスダコタ州を旅しながら撮影。「雄大な自然や何気ない風景を彼女なりの視点で切り撮った作品は、どこかはかなげで美しい」(Radius Books/150ドル)

D 『 バゲットさんのオープンカー 』
ボブファンデーション
子供が夢中になれる、面白い仕掛けが満載。
若木さんが主宰する絵本レーベル「若芽舎」の新刊は、クリエイティブユニットのボブファンデーションが絵と構成を担当。「ポップな車の絵からインパクトのある擬音の吹き出しまで、文字が読めない子供が楽しめます」(若芽舎/1,000円)

E 『 ハーレム 黒い天使たち 』
吉田ルイ子・写真/木島 始・文
世界一治安が悪いといわれた1970年代のニューヨーク・ハーレムに暮らし、黒人のリアルを撮影したジャーナリストの吉田ルイ子。「深くコミュニケーションした彼女だから写せた、微笑ましい日常です」(サンクチュアリ出版/2,800円)

F『 つきよのおんがくかい 』
山下洋輔・文/柚木沙弥郎・絵/秦 好史郎・構成
動物たちが演奏する躍動感から、楽しい音があふれ出してくる絵本。特に読み手のリズム感が試される擬音に着目を。「スキャットのように読めば、自然と文字が音となり、絵もより躍動して見えるのが楽しい」(福音館書店/1,200円)

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若木信吾

若木信吾(わかぎ・しんご)静岡県浜松市生まれ。写真家をベースに映画監督としても活躍。故郷の浜松にて写真集を主とした書店〈BOOKS&PRINTS〉も営む。最近は絵本レーベル「若芽舎」を立ち上げ、2冊目となる新刊を発売。

(Hanako1167号掲載/photo : Noki Seo text : Yuichi Samejima)

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