時間を忘れてのんびりと楽しめる。 小湊鐵道でレトロなプチトリップを。鉄道初心者にもおすすめ!思いっきり楽しむためのポイントとは?

LEARN 2018.08.12

愛され続けて100年以上古き面影残すローカル線で、鉄道初心者にもおすすめな小湊鐵道。のどかな風景に出会いに、ふらり里山の旅へ出掛けてみては。目的地はあえて決めずに、ただのんびりと。おだやかに流れる里山の時間に、ちょっぴりやさしい気分になれるはず。

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千葉の内房から内陸に向かい、全長約39㎞を結ぶ小湊鐵道の創業は1917(大正6)年。以来100年余り、地元の足として愛されてきた。まずは起点の五井駅で列車に乗り込み、旅をスタート。1両編成の車両は昭和の面影を色濃く残し、そのレトロな趣に思わずほっこり。田園に山間、そして渓谷と、車窓に映る景色は刻々と彩りを変えていき、やがて辺りは緑一色に。ガタゴトと心地よい振動を全身に感じつつ、澄み切った空気を胸一杯に吸い込めば、都会の喧噪もすっかり過去のもの。ふらり気ままに途中下車を楽しむのも、ローカル線の醍醐味のひとつだ。

楽しみポイント1▶︎手作りの味がうれしい小湊鐵道の名物駅弁。

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小湊鐵道線の始発駅・五井駅構内の駅弁屋〈やり田〉で旅のお供を手に入れよう。太巻300円。薄焼き卵やかんぴょうで花模様を愛らしく描いた房総地方の郷土料理。

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あさり弁当450円が、一番の人気商品。あさりの炊き込みご飯に天麩羅とひじきの煮物も入ってボリュームたっぷり。

〈やり田〉
■小湊鐵道五井駅跨線橋
■7:45~14:00(売り切れ次第終了)/無休

楽しみポイント2▶︎マニアもそうでない人も釘付けになる、昭和生まれの車体。

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1960年代製造の車両キハ200が今も現役で活躍中。古き良き時代の名残に郷愁を覚える。シートに座ると、思った以上の振動とスピードを体感。窓の外には豊かな緑を間近に望む。昔ながらのプレスドアとレトロな窓がかわいい。

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天井には扇風機が。ちなみに現在はエアコンが設置され、稼動していない。

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通常切符のほか、鉄道旅にうれしい往復切符やフリー切符も販売。用途に合わせて利用したい。

楽しみポイント3▶︎ふらり気ままに途中下車したい、地元のスポット。

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地元の果物で作る自家製ジェラートが楽しめる、馬立の〈いちはら里山ジェラート〉。ダブル500円(税込)。自家農園の果物と絞りたての生乳を使用。

〈いちはら里山ジェラート〉
■千葉県市原市上原171-1
■0436-95-3035
■11:00~17:00/月~水休

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駅併設の足湯に浸かって旅の疲れをほぐしましょう。養老渓谷駅に併設された足湯。鉄道利用者は無料(利用者以外は駅入場券大人140円が必要)。タオルも駅で販売しているので、手ぶらで立ち寄ることができる。

■12:00~16:30(土日祝11:00~17:00)/無休

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トンネルが二重になっているかのような、話題のフォトスポット。養老渓谷駅から約2.5㎞の地にあるトンネル「向山トンネル」。上下“ 2 階建て” に見えることから通称「二重トンネル」と呼ばれ、注目のフォトスポットに。トンネルを抜けると養老川に辿り着く。

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きしゃにちゅうい!の貴重な第四種踏切。野原の中に突如踏切が出現! 警報機も遮断機もない「第四種踏切」は今や貴重な存在。小湊鐵道には沿線の各所に残り、鉄道ファンの中にはコレ目当てで訪れる人も。自己責任で気を付けて渡りましょう。

これであなたも小湊鐵道マスター!

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五井駅から上総中野駅まで全長39.1㎞。東京からはJR総武線か京葉線で蘇我駅へ、内房線に乗り換え五井駅へ。1日フリー乗車券大人1,800円や通常切符の1割引になる往復割引切符も販売。上総牛久駅―養老渓谷駅間には日時指定でトロッコ列車も運行(要事前予約)。

■公式サイトはコチラ

(Hanako1160号掲載:photo :Chihiro Oshima text :Etsuko Onodera edit : Chiyo Sagae)

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