400枚以上の床板を手張り! 本気DIYで超絶おしゃれな自宅の作り方 LEARN 2024.06.11

東京都内で築55年の2LDKマンションをDIYして住んでいる美容師の宮崎陽平さん、香織さんご夫妻。床板は手張り、壁は手塗りしたという渾身のご自宅を紹介してもらいました。

二人で自分たち好みに仕上げた自慢の家

「建物は相当年季が入っています。物件を内覧に来た時、通りに面した窓が大きく部屋全体が明るくて、2人ともすぐにここを気に入りました。夕方、差し込むオレンジ色の西日がとても美しいんですよ」

たっぷりと自然光が入る暮らしがとても気に入っていると2人は話す。夫の陽平さんは、知人から道具やレシピを譲り受け、本格的なパン作りにも取り組んでいるそう。
たっぷりと自然光が入る暮らしがとても気に入っていると2人は話す。夫の陽平さんは、知人から道具やレシピを譲り受け、本格的なパン作りにも取り組んでいるそう。

以前の住人が40年以上暮らしたままの状態だったので、手を入れなかったところはないくらい、いちから部屋作りに取り組んだ。まず、部屋の奥まで自然光が差し込むように一部の壁を抜き、壁の色を塗り替えた。

「クリームイエロー、ライトグレー、サーモンピンクなど、一面ごとに色を変えています。キッチンは絶対に赤にしたくて、一番気に入っています」と、香織さん。既存のまま残した、シンク上のタイルと木製の吊り戸棚に対し、ビビッドな赤色がよく映える。

リビング越しのキッチン。さまざまな色彩、素材、年代のものがぎゅっと凝縮。一見、混沌としているようで、2 人の好きなものだけを集めた、おもちゃ箱のような空間。
リビング越しのキッチン。さまざまな色彩、素材、年代のものがぎゅっと凝縮。一見、混沌としているようで、2 人の好きなものだけを集めた、おもちゃ箱のような空間。

2人の思いが詰まっているのが、キッチンとリビングの床。「木目の風合いが素敵で強度もある足場板をかっこよく使いたいと考え、知人でもある、木製品の製造や足場板を扱う広島のメーカーの〈WOODPRO〉に相談して発注しました。床板を張る作業は、広島から駆けつけて手伝ってくれたんですよ」
 
キッチンは、菱形にカットして3種類の茶色に色付けした板を、リビングは、タイルをイメージして緑と白に塗り分けた板を用いた。どちらも一枚一枚、手作業で2日がかりで張りつけた。

こだわりにこだわったキッチンの床。菱形にカットした400枚以上の板を1枚ずつ手で張りつけて作り上げたもの。2 匹の愛猫、テトとクロロが爪をといだ傷がそこかしこにあるのはご愛敬。「ひっかき傷もお気に入り」と、香織さん。
こだわりにこだわったキッチンの床。菱形にカットした400枚以上の板を1枚ずつ手で張りつけて作り上げたもの。2 匹の愛猫、テトとクロロが爪をといだ傷がそこかしこにあるのはご愛敬。「ひっかき傷もお気に入り」と、香織さん。

自分たちの手でリノベーションを施して出来上がった空間には、2人が好きなものがあふれている。

香織さんは花を飾るのも大好きで、ドライフラワーも自身で手がける。
香織さんは花を飾るのも大好きで、ドライフラワーも自身で手がける。

「キッチン背面に置いたのは、〈グランピエ〉で見つけたインド製の食器棚。よく使うお皿を縦置きできて取り出しやすく、ほかであまり見かけないスタイルですよね」

メイドインインドの食器棚。皿を縦置きに収納するのが斬新。重ねて置くと下の皿を取り出すのが億劫になりがちだが、このスタイルならどの皿も平等に使える。
メイドインインドの食器棚。皿を縦置きに収納するのが斬新。重ねて置くと下の皿を取り出すのが億劫になりがちだが、このスタイルならどの皿も平等に使える。

香織さんが陶芸教室に通って作ったマグカップや、割ってしまったやちむんに陽平さんが金継ぎをして復活したものなども。どの器も好きなものだから、置いて愛でるよりも使ってかわいがるのが2人の流儀。

沖縄で購入したやちむんを落として割ってしまったものを、陽平さんが蘇らせた。作ることも好きだが、直すことに興味を持ち、1年かけて、漆を使って修復する金継ぎを習得したそう。
沖縄で購入したやちむんを落として割ってしまったものを、陽平さんが蘇らせた。作ることも好きだが、直すことに興味を持ち、1年かけて、漆を使って修復する金継ぎを習得したそう。
陽平さんが直す担当なら、香織さんは作る担当。香織さんが陶芸教室に通って作った、個性的なスタイルのカップ&ソーサー。ほかに平皿やマグカップなども。
陽平さんが直す担当なら、香織さんは作る担当。香織さんが陶芸教室に通って作った、個性的なスタイルのカップ&ソーサー。ほかに平皿やマグカップなども。

「壁や床の色、テーブルや椅子、収納棚や食器など、年代や国、色もスタイルもばらばらですが、夫婦の〝好きなものだけ〞で統一しているのは確かですね」

2人が“サンルーム”と呼ぶリビング。友人が集まって過ごす憩いのスペースでもある。手彫りの模様があしらわれたソファと、立てかけた飾り窓はインド製。
2人が“サンルーム”と呼ぶリビング。友人が集まって過ごす憩いのスペースでもある。手彫りの模様があしらわれたソファと、立てかけた飾り窓はインド製。

好きなものに囲まれたここは、2人にとって最高のスペース。ずっと住み続けたいと声をそろえる。2023年、同じ建物に美容室も構えた。その一方で、そばに土があって水と風がきれいな場所にもうひとつ拠点を持ち、泊まれる美容室を開くのが、近い将来の夢なのだそう。

photo_MEGUMI text_Yumiko Ikeda

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