DSC09799

前田有紀の『週末・気分転〈花〉』 春は鎌倉の”花寺”を巡ろう。鎌倉在住フラワーアーティスト・前田有紀のおすすめスポット Learn 2022.03.27

10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は、鎌倉の”花寺”についてのお話です。

今週は、東京でも各地で桜が開花しました。私の住まいがある鎌倉も、春になって訪れる人が格段に増えて、街の中心にある鶴岡八幡宮は、修学旅行の学生さん、観光の家族連れやカップル、若い女の子のグループなど、それはもう大変な混みっぷりです。大河ドラマの影響もあってか、鎌倉時代にまつわる名所は軒並み混雑しています。我が家も「鎌倉殿の13人」にはすっかりはまっているのですが、「頼朝ゆかりの地」とか「北条家由来の〇〇」と道端に観光の看板などに書かれているとついつい足を止めてのぞいてしまっています。

桜の開花宣言がされてすぐの連休明けに、鎌倉のお寺のお花めぐりをして来ました。今回は鎌倉でいま楽しめるお寺の花たちをご紹介します。桜はもちろんですが、そのほかにも季節のお花がたくさんあるので、ぜひおでかけの参考にしてみてください。

DSC09804

まず訪れたのは、北鎌倉の円覚寺。JR北鎌倉駅前すぐにあるので便利な立地もあり、ここは修学旅行の生徒さんが本当にたくさんいます!日本史の教科書にもでてくる有名なお寺ですが、1282年に建てられ、その名前は建立の際に「円覚経」が出土したことからつけられたそうです。北条時宗公をおまつりしている佛日庵は庭のお花を眺めながら温かい抹茶がいただけます。梅は咲き終わり、見上げると立派なモクレンが咲き始めていました。

DSC09806
DSC09807

足元ではバイモユリもすっとした佇まいで鈴なりに花をつけています。北条時宗は幾度の困難な戦火をくぐり抜けて幕府をまとめあげていたそうで、開運の神と崇められていたそう。

DSC09811

円覚寺の門前では桜は咲いてるお花こそまだありませんでしたが、蕾がしっかりピンク色に染まって、準備は整っていました。この週末あたりは綺麗に咲き始めそうです。お花見と開運を兼ねて訪れてみるのに良さそうですね。

DSC09797
DSC09798

次に同じく北鎌倉の浄智寺。こちらも13世紀の終わりごろに建てられそうです。一本奥の方の山門をくぐっていくため円覚寺に比べれば静かですが、そこそこ人がいました。山に包まれた中に佇む庭園の書院も本当にきれいです。

DSC09803

順路の最初に満開のミツマタが出迎えてくれます。白くてふわふわした見た目ですが黄色く小さなお花。なんとも可愛いお花です。甘い香りもしてきて、うっとりとした気持ちになります。苔むした石の階段を登っていくごとに心が静かになっていき、整っていくのがわかります。

DSC09799

花の時期が長い椿もまだまだ楽しめます。

DSC09811
DSC09812
DSC09813

そして、扇ガ谷の海蔵寺。花寺として有名なこちらではユキヤナギが山門で、満開になっていました。一足早くツツジも咲き始めていました。海蔵寺は、扇ガ谷の奥の奥にあるため、人はそんなに多くないのですが、春にはカイドウ、ヤマブキ、秋には萩など、季節ごとに必ずお花が咲いています。喧騒から離れて静かにお花を眺めて過ごしたいと言う方にはおすすめのお寺です。

DSC09818

扇ガ谷に訪れたらお勧めなのが扇ガ谷の踏切そばにひっそりと佇む焼き菓子屋さん〈TOROkko〉さんです。「その日や明日のおやつであったり食卓のお供にあったり焼き菓子が身近な存在でありたい」という思いでお菓子を焼き込んでいます。文旦のタルトをオーダーしたらアンティークの器に入れてくださいました。オーナーのお気に入りのお皿。ぼんやりと窓の外を行き交う人を眺めながら、空間を楽しむ静かなひととき。一人で過ごしたいときに、心地よく過ごせるお店です。

DSC09816

春のお花を探しに鎌倉にきたら、”花寺”もぜひ訪れてくださいね。桜はもちろんですが、春はさらにたくさんのお花が目を楽しませてくれます。季節の移ろいの中で様々なお花に触れてホッとした気持ちになるんですよね。私は日々仕事を抱えるとせかせかしがちなので、鎌倉で草花を愛でて過ごすのが心を整える時間になっています。

〈円覚寺〉
■鎌倉市山ノ内409
■北鎌倉駅徒歩1分

〈浄智寺〉
■鎌倉市山ノ内1402
■北鎌倉駅より徒歩8分

〈海蔵寺〉
■鎌倉市扇ガ谷4-18-8
■鎌倉駅西口より徒歩20分

〈TOROkko〉
■鎌倉市扇ガ谷1-13-5
■鎌倉駅西口より徒歩9分

Videos

Pick Up

記事4_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅④ | カヌーで巡るマングローブ原生林、海が青すぎる展望台…世界自然遺産を体感!絶滅危惧種を含むユニークな動植物が数多く生息する鹿児島県の奄美大島。奄美群島のひとつである徳之島、沖縄島北部、西表島とともに2021年に世界自然遺産に登録され、海外からも熱い視線が集まっています。 サンゴを育む奄美ブルーの海と白砂がまぶしいビーチ、アマミノクロウサギをはじめとする天然記念物も暮らす亜熱帯の森やマングローブの原生林。地球の宝ともいえる、奄美ならではの美しい自然を味わってみませんか? 奄美大島は「アクセスが良くない」というイメージもありますが、LCCのPeachが運航する直行便なら、成田空港から約3時間、関西空港から約2時間。そして時期によっては片道4,990円からとリーズナブル! “遠い楽園”が身近になるPeachの直行便で奄美大島2泊3日の旅に出たのは、ハナコラボパートナーである藤井茉莉花さん。今回は美しい海岸と展望台、マングローブの森でのカヌーツアーを体験した絶景&アクティビティ編をお届けします。 ※奄美群島のアクティビティの情報は、「あまみシマ博覧会」のサイトでも探せます。 https://www.amami-shimahaku.com/ 公式サイトはこちらTravel 2023.03.22 PR
お散歩がてら“おいしい”を満喫!東京・町田のレトロなグルメスポット5選お散歩がてら“おいしい”を満喫!東京・町田のレトロなグルメスポット5選いま最も注目を集めるスポット・町田。活気あふれる商店街を始め、地元の人に愛される洋食店、100年以上続く名店など、気になるお店が盛りだくさんなんです。そこで、今回は“レトロ”をキーワードに、いま行くべきグルメスポットを厳選。次の休日、きっと町田に行きたくなる!(PR/町田市)Food 2023.03.22 PR
SPpeachPeachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅。2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で豊かな森も美しい海も楽しめ、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高くなるのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です! 日本のLCCを代表するPeachなら、奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損!Travel 2023.02.28 PR
記事2_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅② | とれたての海鮮丼から、島唄居酒屋で歌って踊って!?2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で、豊かな森も美しい海も楽しめ、「沖縄より混雑していない」ことでも注目されて、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高いのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です!日本のLCCを代表するPeachなら奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4,990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損! そこで、ハナコラボ パートナーである藤井茉莉花さんが奄美大島2泊3日の旅へ。 奄美に魅せられて移住し、現在は多拠点でライターや通訳士として活動する藤原志帆さん(https://enjoy-amami.com/)に教わったおすすめスポットをまわります。 今回は海鮮丼、島唄割烹、お土産のセレクトショップなど、グルメ&お買い物編をお届けします。 公式サイトはこちらTravel 2023.03.07 PR